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選ばれるために把握すべきルールとやるべきこと/読んでいただけたことへの感謝
厚労省が定めるパワーハラスメント6類型(①身体的な攻撃、②精神的な攻撃、③人間関係からの切り離し、④過大な要求、⑤過小な要求、⑥個の侵害)の典型例は分かっても、
何度犯せば違法となるかその回数がわからない。
例えば、
何度会議から外せば③人間関係からの切り離しになるか、
何人に病歴を伝えれば⑥個の侵害となるか等。
2020年から企業に6類型を犯さぬようにとの対策の義務付けがされたから、社内ルール
ネゴシエーター〜学内トラブル交渉人 第7話 少子化対策の10年後 後編 秀でた才能が行くべきところ
新幹線の防火シャッターが一気に降りる。輝咲勇作(きざき ゆうさく)は、防火シャッターが間違えなく閉まりきって開かないことを確認した。
山中里志(やまなか さとし)警視長は、勇作に交渉開始の合図をしようと受話器を取る。その時、交渉部の部長、菊野が声をかけた。
「山中警視長、誠に恐れながら、輝咲が交渉を失敗したときのことを考えて、犯人を力で逮捕するべきかと。輝咲は若く体力があるでしょうし、護身
ネゴシエーター〜学内トラブル交渉人 第6話 少子化対策の10年後 前編 我が子に会いたいんだ!
警視庁に交渉部が発足し、ネゴシエーターが導入されてから6年。2031年になったが、犯罪は減ることなく、また、犯罪の質が改善することもない。明治時代に起こった犯罪と同じ様に窃盗、わいせつ、強盗、住居侵入が繰り返され、犯罪により自分の欲を満たし、犯罪行為が正しかった、相手方の同意があったとの主張が繰り返される。
交渉で実行行為を止めるのはその時ばかり。真に犯罪をなくすためには、人を受け入れ合える社
ネゴシエーター〜学内トラブル交渉人 第5話 どうして匿るの?犯人の願いとは
「辞令は流石に早すぎるよ、まだ1か月半しか経ってないのに。」輝咲勇作(きざき ゆうさく)は心の中で呟いた。恐る恐る、記載事項を読む。
「辞令 輝咲勇作 組織犯罪対策部A課 警視長付係員 以上」
勇作は、もう1度声に出して読む。
「辞令 輝咲勇作 組織犯罪対策部A課 警視長付係員 以上」
この辞令は、山中里志(やまなか さとし)警視長の業務を手伝うということだろう。交渉部には、机も椅子もなくなっ
ネゴシエーター〜学内トラブル交渉人 第4話 犯人の要求は何?交渉人 輝咲勇作の始まり
「誰だ、学生を呼んだのは!」
山中里志(やまなか さとし)警視長の怒鳴り声に周囲の人々は震えあがった。ただそれも致し方ない。なぜなら目の前では愉快犯らしき者が人質を盾に猫の解剖を始めようとしているのだから。
次は人質と言わんばかりの犯人が「きーん」「見たいよぅ」等と奇声を発し、交渉中のネゴシエーターでは交渉になっていないから、交代のネゴシエーターを呼んだところ来たのが新人で今日が初仕事の輝咲勇
ネゴシエーター〜学内トラブル交渉人 第3話 義務教育から才能を守って!
花岡涙(はなおか るい)と入れ違いに、少年の手をひいて入ってきた山中里志(やまなか さとし)警視監は、嬉しさのあまり頬が綻びそうだったから、それを隠すために、
「ロリコンだったのか?」
と勇作に尋ねた。
勇作はまるで親が会いに来た様な感覚となり、照れ隠しのため、
「お孫さんですか?」
とふざけて応えてみた。
それでもお互い、お互いの思いを感じた。
輝咲勇作(きざき ゆうさく)と山中の再会は短いも
ネゴシエーター〜学内トラブル交渉人 第2話 交渉相手は誰?別れても愛して欲しい元彼を断ち切って!
「なんて呼んだら良いの?交渉人さん。」
白く透明な肌に目鼻立ちがくっきりした少女の、色づいた口元から静かに声が発せられる。
愛想のよい笑顔を振りまいているのではない。しかしその少女が話し出すと、その場に花が咲いたような雰囲気に包まれる。
花岡涙(はなおか るい)17歳は、「涙」という名より、「華」という名が相応しいと思わせる。しつこくなくてカラッとした笑顔。遠くを見つめる寂しい目に吸い寄せられた後
ネゴシエーター〜学内トラブル交渉人 第1話 犯罪者にされた少年
【あらすじ】300文字
警視庁所属のネゴシエーターだった輝咲勇作は、立て籠もり事件という凶悪犯罪の犯人にさせられた少年の手から銃を手離させた。この仕事を最後に、事件を未然に防ぐ為の交渉人という新たな道を拓き歩み始める。犯罪がないから、複雑多様な出来事のどこに焦点をあて誰に交渉すべきか分からない。それでも諦めず一人一人の人生を切り拓いていく。別れても愛して欲しい元彼氏から離れ少女が夢に邁進できるよう