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工業デザインと学際

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工業デザイン、取り分け、機械工学とその自動車産業のエリアは、日本の基幹産業だ。それは、複合的な産業であり、まず、Quality Controlや先端技術開発によるものも大きいだろ…
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#美術

「美術を学ぶ人へ」(美術の教科書)についての解釈

「美術を学ぶ人へ」(美術の教科書)についての解釈



「美術を学ぶ人へ (美術の教科書) 」について、
反面、異論の多いのも確かだろう、それは、表象には、解答がないのだから、、それでも、小中学の美術には、成績がある、人(教師)がランクを付ける訳だ、そして、この書籍は、その教育の中で使われた。

>>「科学と芸術の違い」: 科学と芸術の違いはない。そして、作者には、学際(がくさい)というパラダイムも認識してほしい。
>>「科学技術」: 「科学技

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Paul Goschの作品とナチズムの精神障害者の安楽死(アウトサイダーアート)

Paul Goschの作品とナチズムの精神障害者の安楽死(アウトサイダーアート)

ポール・ゴッシュ(Paul Gosch / Paul Goesch /ポール・ゲーシュ - Paul Gösch,1885-1940/ドイツ)20th初頭のドイツのアーティスト、建築家、石版画家、デザイナーetc..
Paul Gosch は、ドローイング、スケッチ、カラーガッシュ、壁画等の作品がある。
建築の図面は、草案までだが、他の建築家に影響を与えているだろう。  絵画は、さまざまな文化的起

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「イサム・ノグチ 発見の道」東京都美術館で・・

「イサム・ノグチ 発見の道」東京都美術館で・・

企画展「イサム・ノグチ 発見の道」東京都美術館で - 晩年の石彫に至る作品約90件、彫刻家の精髄に迫る
 20世紀を代表する芸術家で、彫刻、舞台芸術、家具、ランドスケープデザインなど様々な分野で巨大な足跡を残したイサム・ノグチ(1904~1988)。その芸術のエッセンスに迫る展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」が、2021年4月24日より東京都美術館で開催される。
イサム・ノグチ 発見の道
会期:2

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ヨゼフ・アルバースの色彩構成は現在形だ

ヨゼフ・アルバースの色彩構成は現在形だ

ヨゼフ・アルバース(ヨーゼフ・アルバース/Josef Albers, 1888–1976):美術研究・教育者、画家。
ドイツ(ボトロップ)出身で、後にアメリカに移住した美術家。ヨゼフ・アルバースの作品の核は、色彩だ。
略歴-Josef Albers
1888年、ドイツ(ボトロップ)出身で、後にアメリカに移住した美術家。
バウハウス(Bauhaus)に学び、卒業後は、バウハウスにて教鞭をとる。
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アートシーン-Swinging Londonとは

アートシーン-Swinging Londonとは

スウィンギング・ロンドン(Swinging London):1960年代のファッション、音楽、映画、建築などにおけるロンドンのストリートカルチャー、具体的には、ミニスカートやサイケデリック・アート(PSYCHEDELIC ART:サイケデリックな体験や幻覚に触発されたアート)、モーリス・ミニ(オースン)など。
もう少し、具体的には、まずは、”The Beatles”が挙げられるだろう、
そして、M

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#2)写真家クラレンス・H・ホワイト、時代の先駆者の人間関係と苦悩

#2)写真家クラレンス・H・ホワイト、時代の先駆者の人間関係と苦悩

クラレンス・H・ホワイト(Clarence Hudson White,1871-1925)
アメリカのピクトリアリスムの写真家・写真教育者。そして、フォト・セセッションのメンバーだ。そして、フォト・セセッションは、写真を芸術に引きあげる方向性にあったということだが、その解散の後、その個性の強いメンバー間には、確執もあった場合もあるが、多様な方向性を示唆している。それが、後の文化を支えている。
ピク

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#1)写真史-ストレートフォトグラフィの周辺

#1)写真史-ストレートフォトグラフィの周辺

ストレートフォトグラフィ(Straight Photography,20th初頭):それは芸術の1つのジャンルとして、写真を取り込んだ。

写真の創成期から、考える時、写真の創成期は、ダゲレオタイプの発生の前夜からだろう。
学際(がくさい)という言葉があるが、それは、知の共有だが、まさに、その時代は、その状況だった。
それまで、画家の仕事は、カメラ・オブスクラで肖像等を描く事であったが、それが、化

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表象とその教育におけるイノヴェーション

表象とその教育におけるイノヴェーション

21世紀になって、その情報テクノロジーによって知識や技術を入手するハードルは低くなった。
その現在系のパラダイムを活用して、新しい発想の流れを、グローバルに観察して、分析する教育は必要だ。
未来の価値を生む人を育てることは必要不可欠なこと・・・人の生きるスパンは限られている。
取り敢えずは、20世紀に分断され、専門域とされた分野を広範囲に学際的な視点での本来の方向づけもあるだろう。

教育機関、そ

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ポンピドゥー・センター/パリの近現代芸術拠点

ポンピドゥー・センター/パリの近現代芸術拠点

ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター (Centre national d’art et de culture Georges Pompidou (CNAC-GP)-いわゆる「ポンピドゥー・センター (Centre Pompidou)」
パリ4区のサン=メリ地区にある総合文化施設である。

1969年、ジョルジュ・ポンピドゥー大統領 (1969-1974) が、近現代総合芸術施設としての目

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グッゲンハイム美術館-多様なアートを分かりやすく展示

グッゲンハイム美術館-多様なアートを分かりやすく展示

グッゲンハイム美術館-多様なアートを分かりやすく展示

ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(Solomon R. Guggenheim Museum) NYは、ソロモン・R・グッゲンハイム財団が運営する美術館。1937年 ニューヨーク市に*ソロモン・R・グッゲンハイム美術館設置、以降*世界各地に展開。
資金源は、ソロモン・R・グッゲンハイムの鉱山会社からものであった。そして、前衛的な建築は、フラン

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UD/UX/UI デザインとバウハウス運動

UD/UX/UI デザインとバウハウス運動

UD/UX/UI デザインとバウハウス運動(概略)
(a) バウハウス(Bauhaus) の発生 ・1919年、ドイツ(ワイマール)の地に、新しい時代にふさわしい造形活動をめざして設立された 美術(工芸・写真・デザイン等を含む)と建築に関する総合的な造形学校である。そして、その流れをくむ、合理主義的・機能主義的(工業デザインや大量 生産に合致するような方向)な芸術へのアプローチ。「バウハウス」はド

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文化、それは切実な部分をイメージ化する

文化、それは切実な部分をイメージ化する

"文化とは、まずは、切実な部分をイメージ化して表現することだろう"

コンテンツの中に、自身の言葉、所謂セオリーを持つことは大切だし、必須だ。
コンテンツの文化は、影響、継承されるものだが、同次元での模倣だけではないはずだ。
純粋な苦悩中から生まれるその人の文化は、その人の重心や振動、鼓動だ、そのわずかな感性も時間軸、国境を超えて、受け手には大きな感動、鼓動となる。
受け手の側が、どう受け止めよう

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現在形のヨハネス・イッテン色彩論

現在形のヨハネス・イッテン色彩論

ヨハネス・イッテン色彩論と現代
バウハウスの教師であったヨハネス・イッテンの思考した色彩のロジックである。
それは、現代のTV映像のカラーサークル、また、デジタルデザインには、欠かすことのできない色彩の世界を論じている。
現代のデジタル写真や印刷技術は、所謂、人間の視覚機能を十分に研究し進化した。
そうした画像(映像)技術は、本来「空」であった色彩を、「物質」によって操作可能なものにする技術である

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美術史は、後から語られる!

美術史は、後から語られる!

美術史は、後から語られる!
深読みは入らない。
ただ、そこにあるだけで、その感性が伝わると自分の内面の鼓動が、はげしく変化する。
それは、
現代美術(コンテンポラリーアート)は、こうだとか、ああだとか、
デュシャン以降は、何でもアートとだとか、
アンディ・ウォーホルのアンダーグラウンド時代が、今日の現代美術の始まりだとか、、、もっと前で言えば、ゴッホは、後期印象派(それは誤訳)だとか。
そうすると

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