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排泄運動

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日常の速記。食べて、咀嚼して、排泄する。
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2021年3月の記事一覧

食欲、睡眠欲、それから会話

食欲、睡眠欲、それから会話

朝起きるのが苦手。6:30から5〜6分ごとにアラームとスヌーズが交互に鳴って、それでもどうしても起きられないみたいな毎日を送ってる。

でも、今日はシェアメイトの布教で最近ハマりつつあるBTSのMVを重い頭でぼーっとみた。そしたら、彼らのあまりの美しさと尊さに、ある瞬間でぱっと目が覚めた。イケメンの力は偉大である。

洗面所に行くと、ちょうどシェアメイトが歯を磨いているところだった。泡を口に溜めて

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福祉の現場で働き続けることの焦りと葛藤

福祉の現場で働き続けることの焦りと葛藤

たぶんまともに働けない最近の悩みといえば専ら福祉の現場で働き続けることへの焦りと葛藤だ。

たぶん、私は資本主義社会の中だとまともに働けない。新卒でちょっとだけ勤めた不動産会社では、シェアハウスの管理業務を行っていたのだが、家賃の仕組みに納得が行かなかった。何故すでに富のある大家さんのために収益をあげなきゃいけなくて、経済的精神的弱者の方の入居はお断りしなきゃいけないんだろう、大家さんは(物件提供

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ヤンキーとはんぺん

ヤンキーとはんぺん

「地元のヤンキーからカツアゲにあったときは、斜め上を向いて『はんぺん』と3回唱える」

と教えてくれたのはN君だった。中学生の頃、相手をビビらせる方法として必死に考えて導き出した答えらしい。

N君はフランスの大学院でアートを勉強して帰国した同世代の男の子で、地元であるこの街に戻っている間に友達になった。

どちらかというと寡黙でいつも控えめな笑顔を浮かべている彼には夜と静寂がよく似合った。服装、

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シェアハウスってバンドみたいだ

シェアハウスってバンドみたいだ

バンドという集合体はとてつもなく不自由で思い通りにはいかない。

シェアハウスってバンドみたいだよなぁ。 GEZANのマヒトの新メンバー募集のステートメントを読んで、ふとそう思った。

他人だった別の人生同士が交差して、衝突し、それでも同じ夢をみる。わたしはバンドのこの一点に焦がれている。起こし続ける当たり前という名の奇跡。テクニックの寄せ集めじゃない。もう一度バンドという存在と必然を信じてみたい

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落ち込むこともあるけれど、私、この町が好きです

落ち込むこともあるけれど、私、この町が好きです

光の方へ久々に朝からひどい落ち込みの波に引きずられて目の前が真っ暗になった。けれども、かわいいシェアメイトが「苺食べる〜?」といつものように朗らかに聞いてくれたので、はっと気持ちが光の方へと向いた。舌から苺の甘酸っぱさが染みわたり、重い身体にかすかな電流が走った。

先日、門司港にアジールをつくりたいという主旨の記事を投稿したが、結局のところアジールをいちばん必要としているのは他でもない私自身なの

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君は古文なんか読まない(あいみょん風)

君は古文なんか読まない(あいみょん風)

古典学習は必要か問題学生時代の友人から「ツベ様(国際基督教大学教授・ツベタナ先生)がabemaTVでてるよ」と連絡が来た。

古文・漢文学習は必要かという、取るに足らない議論だったので流しながらみたが、ツベタナ先生の場面だけはしっかり拝見させていただいた。生きていくうえでの、古文を学ぶ必要性を真っ向から熱く訴えるツベタナ先生は相変わらず格好よくて痺れた。

恩師との出会いツベタナ先生に出会ったのは

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そろそろシェアハウスについての誤解を解きたい

そろそろシェアハウスについての誤解を解きたい

根暗とシェアハウスの親和性シェアハウスの運営をしているとかいうと、コミュ力おばけだと勘違いされがちだけど、たぶんその逆。

表面的なコミュニケーションは卒なくできるけど、実は人見知りだし、心を開くまでにだいぶ時間がかかる。飲み会とかイベントで知り合った人と会話を続けるのはどちらかというと苦手だ。

だから、ちょっとした時間の何気ない会話の積み重ねから、少しずつ相手を知っていけるシェアハウスという環

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不良になれなかった私のアルゼンチン門司港逃避行日記

不良になれなかった私のアルゼンチン門司港逃避行日記

不良になれなかった私物心ついたころから、何故だかはわからないが日本の教育や社会に馴染めなかった。都心にある中高一貫の私立の女子校。校則とか時間割とか部活とか意味わかんなかったし、学校にいると自分がどんどんロボットになっていく感じがした。

通学中に満員電車に乗っている大人とか観察してたら、何のために生きてるのかよくわからなくなった。MDのイヤホンでブルーハーツの1985年の『僕たちを縛り付けて一人

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