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エッセイ・コラム・ショートショート等々

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ヘッダー画像は尊敬するナンシー関さんの著書です。
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2023年12月の記事一覧

【まとめ】2023年の私とココア共和国

【まとめ】2023年の私とココア共和国

大晦日でございます。
空気に飲まれやすい私はこの無駄に忙しなく意味不明なソワソワに毒されぬよう心穏やかに通常運転の1日をと手のひらに「ココア」と書いて一飲みし心がけて参る所存でございます。

先日月刊詩誌「ココア共和国」の2023年最後の投稿を無事終えることが出来ました。

この先日の投稿をもちましてココア共和国主催の3つの賞の内、私にも応募条件が該当する2つの賞で第4回秋吉久美子賞といがらしみき

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【コラムエッセイ】笑った私の罪

【コラムエッセイ】笑った私の罪

私は今モヤモヤしている。
冗談じゃないくらいすごくモヤモヤしている。

そのモヤモヤについて書くにはまだ材料も時も一定の条件を満たしていない気もして書くべきではないと手を置き、いや、でも書かずには自分の精神衛生上よろしくないと再びスマホを手に取りを繰り返していた。

だが、思ったことをただ吐き出すくらい許されるだろうと書くことに決めた。

モヤモヤとはダウンタウンの松本人志さんのことである。

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【コラムエッセイ】だが理解したい気持ちはある

【コラムエッセイ】だが理解したい気持ちはある

ひょんなことからタバコを吸わない体になった。
体になったと書いてみたら改造されたんか?サイボーグか?感が強いが、それはある日突然ピタッとタバコが吸いたい!と思わなくなった脳になったということだ。

タバコを吸ってた頃に「え?山羊さんてタバコ吸う人なんですね?イメージと違う」とよく言われた。

自分でもなんとなくわかる。
私はタバコを吸うイメージのない人間だと思う。

だからというわけではないが、タ

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【コラム】急性多様性多用化列島の十年後

【コラム】急性多様性多用化列島の十年後

十年一昔と感じることってありますか?
西暦が2000年に突入して以降私は何か大きな節目(それは天災であることが多い)を起点にしないと思い出せなくなっている。
時代はある程度便利の上限に達したのだろうか。
最近はAIやチャットGPT?が日々話題にあがり目まぐるしいとはこのことだなと恐怖すら感じる最先端のもっと先の未来を描かせる。

70年代、80年代、90年代の10年区切りとはやはり違うよな…200

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【エッセイ】宮﨑駿監督だって嫉妬する

【エッセイ】宮﨑駿監督だって嫉妬する

おったまげた。

宮﨑駿監督作品の見方が全てそのベクトルで変わってしまうのではないかというくらい衝撃を受けた。

昨夜、NHKで放送された「プロフェッショナル仕事の流儀」の宮﨑駿特集は日本中に雷が走った。(この雷というのもキーポイント)

番組が始まってすぐに宮﨑駿監督の嵐の如き喜怒哀楽の解放を番組スタッフの見事な編集によってみせつけられた。

アクセル全開。怒涛の感情情報。

私は釘付けになり、

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【コラムエッセイ】後世に残すモチベーション

【コラムエッセイ】後世に残すモチベーション

後世に残すというおおまかな概念が人間の遺伝子レベルの問題として組み込まれていることは一度や二度なんてもんじゃないくらい聴き知ってはいる。

人間に限ったことじゃない全ての地球生命体の本能なのだろう。

それは子孫であり、医学の進歩に貢献する杉田玄白の解体新書であり、牧野富太郎の植物図鑑であり、宮崎駿のナウシカであり、バッハやモーツァルトの音楽であり、ゴッホやピカソの絵画であり、黒澤明やアルフレッド

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【エッセイ】厄祓い完了

【エッセイ】厄祓い完了

天気が味方してくれた。
連日1月並の寒さと氷まじりの冷たい暴風雨だった空が青く澄んでいた。

だいぶ前から予約していた厄祓いの日がとても気持ちの良い師走の一日にピンポイントで重なった。

神主さんの見事な祝詞(のりと)の奏上。
五臓六腑に響き渡る太鼓の音(号鼓)。
静寂の間合いに鳥が囀る。

清らかとはなにか。改めて清められるとはどういうことなのかを考えさせられた。
それは身も心も引き締まる思いに

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