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『認知症の人にもやさしいデザイン』。福岡市の地下鉄七隈線の橋本駅前の広場で。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

2024年5月8日に発表された厚生労働省の研究班によりますと、認知症の高齢者は▼2025年には471万6000人となり、▼団塊ジュニアの世代が65歳以上になる2040年には、584万2000人に及ぶと計算しています。

2040年には高齢者の率にして15%、6.7人に1人が認知症を発症しているとも計算されています。

認知症は誰でも発症する可能性のある病気であり、それが国が試算した相当数に現れているのではないでしょうか?

私は福岡県に住んでいますが、2024年5月31日に、認知症の方向けの広場が設置されていることを知りました。

2024年5月31日、福岡市地下鉄七隈線の橋本駅前に、認知症の人にも利用しやすい様に工夫を凝らした広場が完成し、お披露目式が行われました。

福岡県福岡市西区にある地下鉄七隈線の橋本駅前の広場は、2023年8月から駅前広場の再整備工事が進められ、設計には福岡市が励む『認知症の人にもやさしいデザイン』が取り入れられました。

今回は、『認知症の人にもやさしいデザイン』の中身を取り上げます。

『認知症の人にもやさしいデザイン』って、どんな広場?特長は?

動画・引用:認知症の人にもやさしいデザインについて 福岡市

福岡市内在住の方で、認知症の人は、推定で約4万人いるといいます。

具体的には、案内表示を見やすくするため、記号や文字を目立つ色にして大きくしたり、歩行者用の通路と車道を全く異なる色にしてどこを歩けばいいか分かりやすくなっています。

図で示すピクトグラムが大きくデザインされ、歩きながら自然と目に留まる様になっています。

また、歩道の色は車道と強いコントラストをつけて明るいべージュ色を取り入れるなど、ひと目で認識できる設計だといいます。

福岡市によりますと、この広場は認知症の人にも優しいデザインとして、イギリスの専門機関の認証を取得しました。

実際に広場を見た認知症の当事者は、「普段からうろうろしています。案内する人がいるわけではないので。パッと目立つのは、助かります。駅から出て来た時にぱ何がどこにあるか判断しやすいです」と述べました

また、広場のデザインに携わった認知症デザインアドバイザーの木内大介さんは、「認知症の人はものや色の識別にも影響があるので、デザインによってできるだけ自立して使える様にしました。認知症の人も含め、全ての人に対して使いやすいエリアになると思います」と説明しました。

福岡市 認知症支援課 課長の男性は、

「認知症・高齢者は距離感が分かりにくかったり、視野が狭かったりします。見ただけで分かって頂けるデザインになっています」と語りました。

参考:認知症の人も利用しやすい広場が完成 地下鉄七隈線の橋本駅前 福岡 NEWS WEB(2024年)

また、同じ福岡市では、百道中央公園にオープンしたのは【インクルーシブな子ども広場】です。

インクルーシブとは“包み込む”という意味を持ち、障害の有る無しに関係なく、のびのびと遊べる公園にしたいと福岡市が今回初めて整備しました。

砂場にはテーブルを設け、車椅子に座ったまま砂に触れることが可能です。

福岡市は新しい遊び場づくりに向け、障害を抱えているお子さんの親などから意見を聞いた中で、生まれたのがこのエリアを囲むベンチでした。

多動性を持つお子さんの親が「遊び場に柵を付けて頂きたいです」と意見を寄せ、エリアを分断することなく子ども達を見守れる様に周囲を囲う様にして、ベンチが配置されました。

今回、早良区に導入された【インクルーシブな子ども広場】はこれから、福岡市内全ての区で整備が進められます。

博多区の「東平尾公園」や東区の「アイランドシティ中央公園」、中央区の「かもめ広場」などが、インクルーシブな広場の設置が予定されています。

福岡市は2026年3月までに全ての工事を終え、オープンしたいといいます。

誰もが住みやすくなる様に、福岡市は今後もインクルーシブな街づくりを進めていきたいといいます。

私の祖母は、

認知症です。祖母が最初は少し物忘れがある程度でしたが、認知症の人にショックな出来事があると悪化すると言います。

私の父は怪我をして、それも2回大怪我で入院しています。2回目の時は、朝から夜まで14時間位の大手術をして、母は付き添いでその日台風が接近しているのに、次の日に後5分でなる、という時間になるまで、家に帰って来れませんでした。

父は手術後暫くICUに入り、全治も分からない、どの位の入院になるかも分からない、入院期間が分からないことで、仕事も辞めないといけない。そのことで母は悩み、髪がその後から母は白くなりました。

1回目も2回目も到底母と私、家族でも受け入れることのできない程の大怪我で、母は一人で抱え込めず、祖母によく今後のことが不安で、電話をしていました。

祖母にとっても、父の特に2回目の入院がショックな出来事で、それから祖母は認知症が酷くなりました。

母の弟、私の叔父さんから、あの件以降、「お母さんには、ショックな出来事を伝えると、認知症がさらに悪化するから言わない様に」とも言われています。

祖母は徘徊などはしませんが、よく置いたものの場所が分からなくなります。

いつも話した内容もすぐに忘れ、本人も同じことを話している気がしているのか、いつも「さっきも言ったかもしれないけど」と、必ず前置きをして同じ話をします。

福岡市の『認知症の人にもやさしいデザイン』は、家族に認知症の当事者がいることで、自然と目に留まった記事でした。

機能性もあって、デザイン性も高いと感じました。本当に認知症の方にも優しい駅だなと思います。

参考サイト

https://100.city.fukuoka.lg.jp/wp-content/uploads/2024/05/hashimotoekirinyu-aru.pdf


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