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災害からペットの支援へ繋げー。八王子市とヤマザキ動物看護大学が協定を締結!

こんにちは、翼祈(たすき)です。
令和6年能登半島地震から、半年が過ぎました。

ここ最近は、被災地も梅雨入りしたことで、豪雨で仮設住宅が持たないリスクといった、復興までの喜ばしいニュースより、雨が降ってもいかに二次災害を防ぐか、今後も予想される熱中症の対策をするかなど、そちらの方が多く、報道番組でも聞かれる様になりました。

仮説住宅に関しては、建設予定を含む159ヵ所の中で、42%に該当する67ヵ所がハザードマップなどの土砂災害警戒区域や、洪水の浸水想定区域(想定最大規模)、土砂災害特別警戒区域のいずれかに該当することが明らかとなっています。

この記事では、地震発生時から、問題となっていた、災害が起きた時のペットをどう支援していくかの協定を結んだ、八王子市と大学のお話となります。

2024年6月4日、東京都八王子市と八王子市南大沢にあるヤマザキ動物看護大学は、災害時に被災者のペットを支援する協定を締結しました。災害発生時の避難所でのケア支援やペットの保護などに励んでいます。

能登半島地震では避難所でペットの受け入れ態勢が十分確保されていなくて、被災者が車中泊を余儀なくされるケースが相次ぐなど、近年の被災地ではペットにも対応することの重要性が高まっています。

今回は八王子市とヤマザキ動物看護大学が結んだ協定の内容について、発信します。

八王子市とヤマザキ動物看護大学の協定の詳細

協定では、八王子市内で風水害や地震などの災害が発生した時に、家から逃げ出してしまった猫や犬などのペットをヤマザキ動物看護大学で一時保護すると決めました。また、避難所ではペット同伴の被災者に対し、環境に慣れるための助言や飼育方法をする以外にも、トイレシートやペットフードなどの支援物資の配布なども想定されています。

ヤマザキ動物看護大学で開催された締結式に出席した初宿和夫市長は、「災害発生時に『自宅にペットを残して離れられない』という市民もいます。今回の協定は、今後の安心安全に繋がり、市民にとっては大きな支えになると思います」と感謝しました。

参考:八王子が災害時のペット支援 ヤマザキ動物看護大と協定 一時保護や避難所でのケア 東京新聞(2024年)

ヤマザキ動物看護大学の山崎薫学長は、「ペットは人生のパートナーです。ペットに関しての災害発生時の危機管理を授業で生徒に教えているので、八王子市のお役に立ちたいです」と説明しました。

これから、飼い主に災害発生時の備えを教える講演会を開講予定など、平時の啓発活動でも連携を進めていきたい考えも示唆しました。

ヤマザキ動物看護大学は2010年に、日本で唯一、動物看護学部のある4年制の大学として開学しました。動物医療などの現場で活躍できる人材を育成しています。

締結式を終えた後、初宿市長はヤマザキ動物看護大学内の設備を視察し、鳥類や爬虫類用の施設や、ペットのグルーミング(毛づくろい)の様子などを見学しました。

とても大事だと思います

能登半島地震が発生した時、多くの家屋が倒壊しました。発災当時はペットの受け入れをしている避難所もなく、ペットと共に車中泊をする人が目立ちました。

ペットが同伴できる避難所がその後開設され、ペットも避難所に移れる人も増えましたが、車中泊が長かったペットは、体調不良になって、被災地を訪れた動物病院医師が診察すると、病気が発見されることが多かったです。

地震発生から半年が経ちましたが、復旧・復興を進めるには倒壊した建物などの撤去が必要ですが、半年が経過した今もその多くが当時のまま残され、能登半島の先に位置する被災地の交通の便の悪さと、被害の規模の大きさなどが撤去の妨げになっていることが明らかとなりました。

石川県は公費解体の対象となる建物を約2万865棟の公費解体の申請が出されていますが、解体・撤去が完了したのは911棟と4%余りに留まっています。

解体が必要な建物の数に比べ、解体前の調査に当たる自治体や会社の人手が不足していた上、遠くに避難している建物の所有者に連絡して解体作業に立ち会って貰うための調整に時間を要したからだといいます。

また、能登地方の業者だけでは足りず石川県内外の業者が作業に当たっていますが、能登半島の先に位置する被災地の交通の便の悪さなどに加えて、宿泊施設が足りないことで、解体作業をなかなか始められないという事情も見えてきました。

その上、今後、課題に上がりそうなのが、解体に伴って大量に発生する災害廃棄物の搬出です。

石川県は被災地に設置している「仮置き場」に災害廃棄物をひとまず運び、その後、石川県内外の処理施設に持ち込んで2026年の3月末までに搬出を終えることを目標にしています。

解体自体は、2025年10月までに完了させる計画を立てています。

これはテレビで観たことですが、全国で大工が慢性的に不足していて、仮設住宅などを建てるための人手が足りないことも、復興の妨げとなっています。

今、梅雨時でもかなり暑いので、車中泊をしている人は発生当時より少なくなっているかもしれませんが、避難所でも、症状を訴えることのできない、ペットの体調不良が今後出て来るかもしれない。

そのことを考えると、八王子市とヤマザキ動物看護大学の協定が、これから違う都道府県でも、必要となっていくのではないか?と思いました。


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