平山亜佐子✍

文筆、挿話蒐集。晶文社WEBスクラップブック「夫人小説大全」(http://s-scr…

平山亜佐子✍

文筆、挿話蒐集。晶文社WEBスクラップブック「夫人小説大全」(http://s-scrap.com/category/hirayamaasako)連載中。『明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記』『問題の女 本荘幽蘭伝』『戦前尖端語辞典』『明治大正昭和 不良少女伝』大学図書館勤務。

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固定された記事

「スコーピオンズ」とわたし。

今年から5のつく日、つまり5日、15日、25日に思ったことを適当に書く雑文noteを始めようと思う。 なぜ始めようと思ったか。 というのは単純な話で、わたしは今まで文庫を入…

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謎のいたずら電話が来た

今回も、2006年の2ちゃんねる「オカルト」板のスレッド「【ハイ】謎のいたずら電話が来た【モシモシ】」からよりぬきでお送りします。 電話の怖い話が大好物です。 【本日のスコ…

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人には言った事の無い秘密

2000年代半ばごろ、よく2ちゃんねるを見ていた。 とくに好きだったのは「生活全般板」と「掃除板」で、前者は今わたしがTwitterやclubhouseでやっている「今思い出してもよ…

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80年代資料庫「ニューニッポニア」

昨日は長年のオンライン友だち(いわゆるマイミク!)ながら実際に会ったのはわりと最近という浜里堅太郎さんのお店、80年代資料と会員制の憩いの場「ニューニッポニア」か…

平山亜佐子✍
3週間前
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夜のプロトコルのあった時代

意外と知られていない歴史のことを「意外史」と言ったりするが、平山亜佐子にも意外史がある。 そのうちのひとつが「夜のプロトコル」である。 これは「著者も本屋で本を売…

平山亜佐子✍
1か月前
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ファミレス

今回も、2007年ごろのノートより。 このところ駅向こうのファミレスに行く機会が立て続けに2回あった。立て続けといっても先月一度行っただけだが、この地に住んで5年間行…

平山亜佐子✍
1か月前
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射的のおじさん

2007年ごろに書いたものが出てきたので転載します。 毎夏行われる近所の諏訪神社のお祭りは楽しみなもののひとつだ。 この神社、敷地も参道も広くなく、両側に縁日が立ち…

平山亜佐子✍
1か月前
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思春期

最近、戦後の女性史にも興味が湧いてきて、1960〜2000年ごろまでに出版された女性に関するシリーズ本の一覧をGoogleスプレッドシートに入力している。 このエクセルやスプ…

平山亜佐子✍
2か月前
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手紙

先日、母から一通の手紙を渡された。 高校の同級生からのもので、懐かしい達筆で一年時の担任の先生が古希を迎えるにあたり、サプライズで同窓会を計画しているとあった。 …

平山亜佐子✍
2か月前
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Diet Go-Go!

最近、またダイエットを始めた。 と書くと、いつも失敗しているように聞こえるが、さにあらず。 毎回、ちゃんと目標体重に達するのである。 しかし、そこから長ーい時間を…

平山亜佐子✍
2か月前
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東京は久しぶりの大雪ですね。 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 わたしは明日の出勤が時間の経過とともに確実になりつつあり 深い絶望にさらされています。 ちなみ…

平山亜佐子✍
3か月前
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超音波による交信

SNSを使って発信している美容師は多いが、わたしがとくに興味を持って見ているのが、ヘアセットを得意とする若い女性美容師Mさん。 ヘアセットは成人式とか卒業式とか推し…

平山亜佐子✍
3か月前
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tiktok

tiktokにハマって2年近くになる。 ハマる、というのはどういう状態をいうのかわからないが、毎日平均3時間ほど視聴して、動画を25本あげ、ライブ配信を3回している。 もと…

平山亜佐子✍
3か月前
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ブーム

え? え? もう5日ですか? さすがにこわい。恐ろしい。 今年から心を入れ替えて日記なり写真なり小説なり書き下ろしのコンテンツをアップしようと意気込んでいた気がす…

平山亜佐子✍
4か月前
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検証 平山亜佐子は「良いこと」もしたのか?

メリークリスマス! 毎年なぜかクリスマスに今年一年の仕事を振り返るブログエントリを更新しています。 なぜクリスマスなのかというと図書館の仕事が終わってすぐだから。…

平山亜佐子✍
4か月前
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「情報サービス論」

今回も司書資格を取った時のレポートを掲載する。 科目は「情報サービス論」である。 【本日のスコーピオンズ】 36曲目「We’ll Burn yhe Sky」 5th アルバム『〜暴虐の蠍…

平山亜佐子✍
4か月前
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「スコーピオンズ」とわたし。

「スコーピオンズ」とわたし。

今年から5のつく日、つまり5日、15日、25日に思ったことを適当に書く雑文noteを始めようと思う。
なぜ始めようと思ったか。
というのは単純な話で、わたしは今まで文庫を入れて5冊の本を出しているけれど、どれも研究書でもなければエッセイでもない、いわば思いつくまま気の向くままに気になったことを調べて書く勝手な自由研究のような本である。
それはそれでとても楽しいのだが、それっきりというかなんというか

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謎のいたずら電話が来た

謎のいたずら電話が来た

今回も、2006年の2ちゃんねる「オカルト」板のスレッド「【ハイ】謎のいたずら電話が来た【モシモシ】」からよりぬきでお送りします。
電話の怖い話が大好物です。

【本日のスコーピオンズ】
50曲目「…Pictured Life(2015 Remaster)」
5th アルバム『蠍団爆発!! スコーピオンズ・ライヴ Tokyo Tapes(Live)』(1978)より。

今回も中野サンプラザのライ

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人には言った事の無い秘密

人には言った事の無い秘密

2000年代半ばごろ、よく2ちゃんねるを見ていた。
とくに好きだったのは「生活全般板」と「掃除板」で、前者は今わたしがTwitterやclubhouseでやっている「今思い出してもよくわからない謎の体験を語る あれはなんだっただんだろう」に近いものが多かった。
いくつか特に気に入っているスレッドを保存しているので、今回はそのうちの一つを解放しよう。

【本日のスコーピオンズ】
49曲目「All N

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80年代資料庫「ニューニッポニア」

80年代資料庫「ニューニッポニア」

昨日は長年のオンライン友だち(いわゆるマイミク!)ながら実際に会ったのはわりと最近という浜里堅太郎さんのお店、80年代資料と会員制の憩いの場「ニューニッポニア」からライブ配信をした。
店内はYMO関連(リプロ製品、同一楽器、ノベルティ含む)、飴屋法水さん主宰の劇団「東京グランギニョール」関連のグッズ、看板、ポスター、エフェメラなどなどでいっぱい。
安田理央さん提供のフリーペーパー類や、浜里さんがヤ

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夜のプロトコルのあった時代

夜のプロトコルのあった時代

意外と知られていない歴史のことを「意外史」と言ったりするが、平山亜佐子にも意外史がある。
そのうちのひとつが「夜のプロトコル」である。
これは「著者も本屋で本を売るだけではなくて、読者と直接交流したり発信する場が必要だ」という、今で言う「ゲンロン」のような思想を持ったグループで、メンバーは速水健朗、津田大介、いしたにまさき、大山くまお、成松哲、平山亜佐子の6人。
活動時期は2008~2011年と短

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ファミレス

ファミレス

今回も、2007年ごろのノートより。

このところ駅向こうのファミレスに行く機会が立て続けに2回あった。立て続けといっても先月一度行っただけだが、この地に住んで5年間行ったことがなかったのだから、月1回、2回連続は立て続けと言っていいだろう。
そこに行くときは大抵夜0時過ぎてからで、意気消沈していることが多いから女一人でも目立たない店としてつい選んでしまう。
でもいつも入った途端にしまった、と思う

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射的のおじさん

射的のおじさん

2007年ごろに書いたものが出てきたので転載します。

毎夏行われる近所の諏訪神社のお祭りは楽しみなもののひとつだ。
この神社、敷地も参道も広くなく、両側に縁日が立ち並ぶと壮観というより下世話な雰囲気になるが、こう見えて800年以上の歴史がある。
数km先の根津神社が300年とちょっとだから、その古さがわかる。
根津神社は広い敷地に趣味よく剪定された植木が配置され、お祭りの縁日もぽつぽつあって情緒

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思春期

思春期

最近、戦後の女性史にも興味が湧いてきて、1960〜2000年ごろまでに出版された女性に関するシリーズ本の一覧をGoogleスプレッドシートに入力している。
このエクセルやスプシに入力するという行為はわかる人にはわかる悦楽の行為である。
単純に穴をどんどん埋めていく達成感もそうだが、最初は勢いがあったのに途中から出版間隔が開いてきたり、担当者が変わったのか急に現実的になったり健康志向になったり変遷が

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手紙

手紙

先日、母から一通の手紙を渡された。
高校の同級生からのもので、懐かしい達筆で一年時の担任の先生が古希を迎えるにあたり、サプライズで同窓会を計画しているとあった。
みんなLINEで繋がっているというので早速登録すると先生をはじめ懐かしい名前が一気に押し寄せてくる。
わあ、懐かしい! と思うと同時に当時の自分を思い出して会うのが若干怖くなってきた。

思えば高校生も恥多き時代だった。
小学校、中学校と

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Diet Go-Go!

Diet Go-Go!

最近、またダイエットを始めた。
と書くと、いつも失敗しているように聞こえるが、さにあらず。
毎回、ちゃんと目標体重に達するのである。
しかし、そこから長ーい時間をかけて少しずつ少しずつ戻っていく。
気がつくと、まずいことになっている。
自覚するには3ステップほどの過程がある。

①新しい服が欲しくなる。
普段着ている服がなんとなく太って見えるのだろう、どこかに自分をもっと輝かせる服があるに違いない

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雪

東京は久しぶりの大雪ですね。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
わたしは明日の出勤が時間の経過とともに確実になりつつあり
深い絶望にさらされています。

ちなみに今日はもともと休みでした。
打ち合わせがありましたがこの天荒でリスケになったので、
よーし、溜まっているメールを送って、
シラスの第三期文献調査局のサムネイルやバナーを作って、
新連載のタイトルを考えて、などなど計画を立て、
そのなか

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超音波による交信

超音波による交信

SNSを使って発信している美容師は多いが、わたしがとくに興味を持って見ているのが、ヘアセットを得意とする若い女性美容師Mさん。
ヘアセットは成人式とか卒業式とか推しのライブとか(最近はライブに行くのに「ヘアメ(ヘアセット&メイクアップ)」をプロにしてもらうらしい)その日限りの特別な儀式であり、失敗はとくに許されない。
なので、可能な限り希望のスタイルを聞き取って最大限実現することが肝要なのだが、

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tiktok

tiktok

tiktokにハマって2年近くになる。
ハマる、というのはどういう状態をいうのかわからないが、毎日平均3時間ほど視聴して、動画を25本あげ、ライブ配信を3回している。

もともとは著者としての認知度を上げたくて(当時、小説を紹介するtiktokerけんごさんが話題になったこともあり)界隈のリサーチのつもりで見始めた。
本が出たら動画作成に挑戦、持ち前の凝り性で1分動画に数日間かけて作ったりもしてみ

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ブーム

ブーム

え? え? もう5日ですか?
さすがにこわい。恐ろしい。
今年から心を入れ替えて日記なり写真なり小説なり書き下ろしのコンテンツをアップしようと意気込んでいた気がする。
そんなことをどこやらに書いた気がする。
その時はそう思ってた。
なんといってもだいぶ先だと思っていたから。
10日後なんて随分間があるし年まで跨ぐのだから、なんなら永遠に来ないかもしれないとタカをくくっていた。
しかし、来た。
あっ

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検証 平山亜佐子は「良いこと」もしたのか?

検証 平山亜佐子は「良いこと」もしたのか?

メリークリスマス!
毎年なぜかクリスマスに今年一年の仕事を振り返るブログエントリを更新しています。
なぜクリスマスなのかというと図書館の仕事が終わってすぐだから。
長期休みの最初の頃はまだやる気があるんですね。
これが1日、2日経つとだんだんお休みモードになって一年間の仕事を一つ一つ確認してリンクを貼るなんて面倒なことをする気力は残っていません。
クリスマス辺りが絶妙な日程のようです。
ちなみにブ

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「情報サービス論」

「情報サービス論」

今回も司書資格を取った時のレポートを掲載する。
科目は「情報サービス論」である。

【本日のスコーピオンズ】
36曲目「We’ll Burn yhe Sky」
5th アルバム『〜暴虐の蠍団〜Taken by Force』(1977)より。

哀愁漂うギターとハイトーンヴォイスの静かなイントロ。
これはガーン! と来るでしょう、と思ったらそうでもなかった。
むしろメロディアス。
後半のギターソロは

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