平山亜佐子✍

文筆、挿話蒐集。晶文社WEBスクラップブック「夫人小説大全」(http://s-scr…

平山亜佐子✍

文筆、挿話蒐集。晶文社WEBスクラップブック「夫人小説大全」(http://s-scrap.com/category/hirayamaasako)連載中。『明治大正昭和 化け込み婦人記者奮闘記』『問題の女 本荘幽蘭伝』『戦前尖端語辞典』『明治大正昭和 不良少女伝』大学図書館勤務。

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「スコーピオンズ」とわたし。

今年から5のつく日、つまり5日、15日、25日に思ったことを適当に書く雑文noteを始めようと思う。 なぜ始めようと思ったか。 というのは単純な話で、わたしは今まで文庫を入れて5冊の本を出しているけれど、どれも研究書でもなければエッセイでもない、いわば思いつくまま気の向くままに気になったことを調べて書く勝手な自由研究のような本である。 それはそれでとても楽しいのだが、それっきりというかなんというか仕事の広がりがない。 本が出ればありがたいことに取材をしてもらったり、イベントで

    • 人には言った事の無い秘密

      2000年代半ばごろ、よく2ちゃんねるを見ていた。 とくに好きだったのは「生活全般板」と「掃除板」で、前者は今わたしがTwitterやclubhouseでやっている「今思い出してもよくわからない謎の体験を語る あれはなんだっただんだろう」に近いものが多かった。 いくつか特に気に入っているスレッドを保存しているので、今回はそのうちの一つを解放しよう。 【本日のスコーピオンズ】 49曲目「All Night Long(2015-Remaster)」 5th アルバム『蠍団爆発!

      • 80年代資料庫「ニューニッポニア」

        昨日は長年のオンライン友だち(いわゆるマイミク!)ながら実際に会ったのはわりと最近という浜里堅太郎さんのお店、80年代資料と会員制の憩いの場「ニューニッポニア」からライブ配信をした。 店内はYMO関連(リプロ製品、同一楽器、ノベルティ含む)、飴屋法水さん主宰の劇団「東京グランギニョール」関連のグッズ、看板、ポスター、エフェメラなどなどでいっぱい。 安田理央さん提供のフリーペーパー類や、浜里さんがヤフオクで縁あって落手した大量のジャパニーズインディーズバンドのチラシなど、マニア

        • 夜のプロトコルのあった時代

          意外と知られていない歴史のことを「意外史」と言ったりするが、平山亜佐子にも意外史がある。 そのうちのひとつが「夜のプロトコル」である。 これは「著者も本屋で本を売るだけではなくて、読者と直接交流したり発信する場が必要だ」という、今で言う「ゲンロン」のような思想を持ったグループで、メンバーは速水健朗、津田大介、いしたにまさき、大山くまお、成松哲、平山亜佐子の6人。 活動時期は2008~2011年と短いが、そこそこ精力的にイベントを行っていた。 当時のラインナップを見てみると……

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        「スコーピオンズ」とわたし。

          ファミレス

          今回も、2007年ごろのノートより。 このところ駅向こうのファミレスに行く機会が立て続けに2回あった。立て続けといっても先月一度行っただけだが、この地に住んで5年間行ったことがなかったのだから、月1回、2回連続は立て続けと言っていいだろう。 そこに行くときは大抵夜0時過ぎてからで、意気消沈していることが多いから女一人でも目立たない店としてつい選んでしまう。 でもいつも入った途端にしまった、と思う。 まず、床が汚い。 25㎝四方のチェック模様のカーペットの2マスに一つは手で拾

          射的のおじさん

          2007年ごろに書いたものが出てきたので転載します。 毎夏行われる近所の諏訪神社のお祭りは楽しみなもののひとつだ。 この神社、敷地も参道も広くなく、両側に縁日が立ち並ぶと壮観というより下世話な雰囲気になるが、こう見えて800年以上の歴史がある。 数km先の根津神社が300年とちょっとだから、その古さがわかる。 根津神社は広い敷地に趣味よく剪定された植木が配置され、お祭りの縁日もぽつぽつあって情緒がある。 あくまでメインは神社、屋台は場所を借りていますという奥ゆかしさがある。

          射的のおじさん

          思春期

          最近、戦後の女性史にも興味が湧いてきて、1960〜2000年ごろまでに出版された女性に関するシリーズ本の一覧をGoogleスプレッドシートに入力している。 このエクセルやスプシに入力するという行為はわかる人にはわかる悦楽の行為である。 単純に穴をどんどん埋めていく達成感もそうだが、最初は勢いがあったのに途中から出版間隔が開いてきたり、担当者が変わったのか急に現実的になったり健康志向になったり変遷が見えて来るのも面白い。 とはいえ現物を揃えるとなると、バラバラの端本だし、ネット

          手紙

          先日、母から一通の手紙を渡された。 高校の同級生からのもので、懐かしい達筆で一年時の担任の先生が古希を迎えるにあたり、サプライズで同窓会を計画しているとあった。 みんなLINEで繋がっているというので早速登録すると先生をはじめ懐かしい名前が一気に押し寄せてくる。 わあ、懐かしい! と思うと同時に当時の自分を思い出して会うのが若干怖くなってきた。 思えば高校生も恥多き時代だった。 小学校、中学校とも恥しかなかったが、高校もなかなか破壊力があった。 わたしは一人っ子で大人に囲ま

          Diet Go-Go!

          最近、またダイエットを始めた。 と書くと、いつも失敗しているように聞こえるが、さにあらず。 毎回、ちゃんと目標体重に達するのである。 しかし、そこから長ーい時間をかけて少しずつ少しずつ戻っていく。 気がつくと、まずいことになっている。 自覚するには3ステップほどの過程がある。 ①新しい服が欲しくなる。 普段着ている服がなんとなく太って見えるのだろう、どこかに自分をもっと輝かせる服があるに違いないという気になる。でもこれは意識下の話。意識の上では季節が変わるからとかスカートに

          東京は久しぶりの大雪ですね。 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 わたしは明日の出勤が時間の経過とともに確実になりつつあり 深い絶望にさらされています。 ちなみに今日はもともと休みでした。 打ち合わせがありましたがこの天荒でリスケになったので、 よーし、溜まっているメールを送って、 シラスの第三期文献調査局のサムネイルやバナーを作って、 新連載のタイトルを考えて、などなど計画を立て、 そのなかにはもちろんこの「スコーピオンズとわたし」の更新もありました。 なんといっても今

          超音波による交信

          SNSを使って発信している美容師は多いが、わたしがとくに興味を持って見ているのが、ヘアセットを得意とする若い女性美容師Mさん。 ヘアセットは成人式とか卒業式とか推しのライブとか(最近はライブに行くのに「ヘアメ(ヘアセット&メイクアップ)」をプロにしてもらうらしい)その日限りの特別な儀式であり、失敗はとくに許されない。 なので、可能な限り希望のスタイルを聞き取って最大限実現することが肝要なのだが、彼女とお客さんとの相談の会話がとても興味深いのだ。 例えばこんな感じ。 客:な

          超音波による交信

          tiktok

          tiktokにハマって2年近くになる。 ハマる、というのはどういう状態をいうのかわからないが、毎日平均3時間ほど視聴して、動画を25本あげ、ライブ配信を3回している。 もともとは著者としての認知度を上げたくて(当時、小説を紹介するtiktokerけんごさんが話題になったこともあり)界隈のリサーチのつもりで見始めた。 本が出たら動画作成に挑戦、持ち前の凝り性で1分動画に数日間かけて作ったりもしてみた。 しかしまあ、当たり前というか1分動画の平均視聴時間は6秒である。 しかも、

          ブーム

          え? え? もう5日ですか? さすがにこわい。恐ろしい。 今年から心を入れ替えて日記なり写真なり小説なり書き下ろしのコンテンツをアップしようと意気込んでいた気がする。 そんなことをどこやらに書いた気がする。 その時はそう思ってた。 なんといってもだいぶ先だと思っていたから。 10日後なんて随分間があるし年まで跨ぐのだから、なんなら永遠に来ないかもしれないとタカをくくっていた。 しかし、来た。 あっさりと、当然のように、嘲笑うかのように、来た。 悔しい。 人が油断してるときに限

          検証 平山亜佐子は「良いこと」もしたのか?

          メリークリスマス! 毎年なぜかクリスマスに今年一年の仕事を振り返るブログエントリを更新しています。 なぜクリスマスなのかというと図書館の仕事が終わってすぐだから。 長期休みの最初の頃はまだやる気があるんですね。 これが1日、2日経つとだんだんお休みモードになって一年間の仕事を一つ一つ確認してリンクを貼るなんて面倒なことをする気力は残っていません。 クリスマス辺りが絶妙な日程のようです。 ちなみにブログというのはこれです。 あまり知られていませんが、仕事のお知らせはここにまとめ

          検証 平山亜佐子は「良いこと」もしたのか?

          「情報サービス論」

          今回も司書資格を取った時のレポートを掲載する。 科目は「情報サービス論」である。 【本日のスコーピオンズ】 36曲目「We’ll Burn yhe Sky」 5th アルバム『〜暴虐の蠍団〜Taken by Force』(1977)より。 哀愁漂うギターとハイトーンヴォイスの静かなイントロ。 これはガーン! と来るでしょう、と思ったらそうでもなかった。 むしろメロディアス。 後半のギターソロは技巧派の感じがする。 日本語タイトルは「空を燃やせ」だそうですが、 そこまでの迫

          「情報サービス論」

          「図書館史」

          今から6年ほど前にK大学で司書資格を取ったときの「図書館史」のレポートが出てきた。 図書館で働きながら一年で11本のレポートと15回ほどのテストを受けて取得したのも懐かしい思い出だ。 通信だったのですべて自宅からできたのはありがたかったが、他の人がどんな風に書いているのかわからなかったので、よく検索してはブログにアップされたレポートを見たものだった。 というわけで、誰かの参考になるとも限らないので載せてみる。 ちなみに「情報資源組織論」だけは4回提出する羽目になった。 毎回、

          「図書館史」