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おかしなパーティー

2011〜2012年に季刊で発行していた『純粋個人雑誌 趣味と実益』(まだ買えます!)でおかしなパーティーをしたいと考えて、情報を集めていたことがある。
結局、1年半の間に2回行った。

一つはわたしの息子、兎のぬいぐるみ「兎吉」のお見合いパーティー。
紙面に兎吉の釣書(履歴書のようなもの)を掲載。

お見合い希望のお人形たちを持ってきた人たちと古本屋「高円寺書林」さんに集まった。
候補の方々の写真を撮影してプロフィールをお聞きし、それも誌面にした。
結果、Yuko Nexus6さんと細馬宏通さん宅のシマちゃんという実在の猫に婿入りすることになった。

二つめのパーティーは「Melting Icecream Social」。当時、東日本大震災の影響で福島第一原発の危機が騒がれていたが、どうせメルトするならアイスクリームがいいということで、いろんなフレーバーのアイスクリームに思いつく限りのトッピングを用意して好きなだけ食べてもらいながら、ゲームをしたりした。

このパーティーは「Ice cream Social」がヒントになっている。18世紀から主に北米を中心に行われていた歴史のあるイベントで(「赤毛のアン」にも登場)、教会や地域の交流会、募金イベント、政治パーティーとして行われていた。
現在では先生と保護者が集まってアイスクリームを食べながら雑談する学校行事として開催されてもいるとのこと。

というわけで、いろんなおかしなパーティーのアイディアを集めたテキストが出てきたので紹介する。
実は今でもやりたいと思っているので、参加してみたい方は何らかの形で教えてください。

①「ブルータスがシーザーを殺したのを祝う日」
3月の真ん中にブルータスがシーザーを殺したことを祝うパーティ。
紙製のトーガを着ている人達もいる。箱と紙と鉛筆がおいてあって、「ブルータスになりたい人は名前を書くこと」と書いてある。そこからスタッフがこっそり一人選び、「ブルータス」はシーザー(大ボス)を短剣で刺さなくてはならない。ただし、クッキーの短剣。
「海外研究者のありえなさそうでありえる生活」より
【平山より】忠臣蔵とかいろいろできそう。

「Inappropriate Wine party」
「不適切な」名前のワインを集めて楽しむパーティ。
例:
BitXX /South Australia/2008
SuXX/South Australia/2007
Fat Bastard Cabernet Sauvignon/Languedoc Rousillon/2006
Pure Evil Chardonnay/South Australia/2007
Arrogant Frog Viognier/Languedoc/2007 など
「My Life After MIT Sloan」より(リンク切れ)
【平山より】ワインはあまり飲まなくなったので「不適切な名前」であればどんなドリンクでもありにするか。

③ 40歳のパーティー”Over the Hill”
人生の坂を越したことをお祝いするパーティー。
ドレスコード は ブラックまたはダークカラー(喪服もどき)。
会場には所狭しと黒い風船が飾られ、誕生日ケーキは墓石のようにデコレートされており、そこには「⚪︎⚪︎'s Youth (⚪︎⚪︎の青春)」 と書いてある。
誕生日プレゼントを開ける前には、神父に扮した部下の一人が胸に手をおき「本日は若き日の⚪︎⚪︎にお別れを告げる儀式にお集まりいただきありがとうございます」 と挨拶。
プレゼントは入れ歯洗浄剤、浣腸 、育毛剤、大人のおむつ、刺繍の本、星座の見方の本、杖、などなど。
「えっ!?ダーリンはアメリカ人!! ー カリフォルニア便り」
【平山より】40歳でこの扱いはちとつらい。

④「オスカーパーティ」
今年活躍した人を祝うアメリカの高校生のパーティー。
ベストミュージシャン、ベストアーティスト、ベストシンガー、ベストダンサー、ベストドレッサー、ベストスポーツチーム、「将来いちばんセレブになりそうな人」「最高におもしろい人」「最高のタクシーサービス」「生まれた時に生き別れになったと思える似た者同士」「ノーベル賞を受賞しそうな人」「おしゃべりな人」「今年度、学校の廊下でいちばんおもしろいことをした人」「いちばん怖い運転をする人」「いちばん変なヘアスタイルの人」「いちばん気の狂った人」など。
レッドカーペットを用意し、着飾って会場に到着する入場者はエントランスホールで司会者からインタビューを受けその日の服装や気分について受け答えをする。
その模様は、会場内の巨大スクリーンにも映し出される。
賞の発表の合間には、オーディションを通過した生徒たちのヒップホップダンス、ロックバンドで盛り上がる。
ノミネートされている候補者4名の顔写真が舞台中央の巨大クリーンに映し出されると"The Oscor goes to …."というお決まりの台詞とともに、受賞者が発表される。
受賞者は舞台に上がりオスカー像を受け取ると挨拶をする。
「スモールビジネスの実践授業。高校生による「オスカーパーティ」とは?
【平山より】楽しそうだけど高校生にしては大掛かりだな。

⑤FROZEN DEAD GUY DAYS
このイベントの前提となった事件(?)は、1989年にノルウェー人のトリグヴェ・バウジがドライアイスで保存された祖父ブレド・モルストールの遺体をアメリカに持ち込んだことに始まる。
1990〜1993年までカリフォルニア州サン・レアンドロの「トランスタイム冷凍保存施設」で液体窒素で保管。
1993年、ブレドはドライアイスに戻されてネーデルラントの町に運ばれ、そこでトリグヴェと母のオードは自分たちで冷凍保存施設を作る計画を立てていたが、ビザが切れて国外追放が決まってしまった。
彼女は地元の記者に訴え、センセーションを巻き起こした。
これを受けて、市は市条例第 7-34 条「遺体の保管」に条項を追加し「いかなる土地においても、人間、動物、その他の生物種の、人体、身体、死体の全体または一部の保管を禁止」したが、ブレドについては例外を設けた。
トリグヴェは地元の環境保護会社であるデルタテックのサービスを利用して冷凍保存施設の稼働を維持(デルタテック CEO であるボー・シャファーは地元では「アイスマン」として知られている)。
ネダーランドはこのユニークな住人を称えるために2002年から「FROZEN DEAD GUY DAYS」を開催している。
何やら怪しげなハコ(棺桶?)に人を乗せ、ドクロや死人のカッコをして練り歩くとのこと。
Frozen Dead Guy Days
Frozen Dead Guy Days: Home
【平山より】死後に縁もゆかりもない土地の名士(?)になったのが面白い。

⑥無料食事会
自分の庭で育った野菜や、近所の河原で獲れた野草、廃棄されていた食べ物、お隣さんからもらった果物、実家から送られて来たお米など、お金を使わずに手に入れた食材を持ち寄って鍋やスープを作る会。
調理済みの食べ物も歓迎。
「イレギュラー・リズム・アサイラム」より
【平山より】『趣味と実益』を委託販売させていただいていた新宿「IRA」さんの2010年11月5日のイベント。

⑦0円服の交換会
アパレル会社「ワンピース」が始めた、服を0円で交換できる取り組み。
「服を捨てない。作りすぎない。シェアして楽しむ」をコンセプトに、全国で展開している。
アパレル産業は世界第2位の環境汚染産業で、世界中で年間200億着廃棄され、そのうち95%以上が焼却もしくは埋め立てされている。
そのことに危機感を抱いて始まったイベントだが、アパレル会社が開催しているのがとても素晴らしい。
自主開催も自由に行える。
「0円服の交換会」

⑧自分の15歳のときの写真を持ってきて、そのころのエピソードを話す。
「何もしないで生きてきたよ」「15の年にドロップアウトして以来ずっと遊びの連続さ。いまでも遊んでばかりいるよ」などなど。
【平山より】検索してもどこから引っ張ってきたアイディアかわからなかったけど面白そう。

⑨録音講演会
あなたの身近な人の話を5分程度の録音にまとめて披露する。
【平山より】これもどこからきたアイディアかわからなかったけど面白そう。

⑩男も女もワンピースを着る会
【平山より】これも引用先不明。全員寝巻きとかでもいいかも。

⑪読んだことのない有名な小説(映画)をイメージで語る会
【平山より】これはまあ、よくあるアイディアだけど友人知人のほら話を聞くのは面白いと思う。

⑫「ポトラ市」と名付けたCD泥棒市。
ディスクユニオン行きを免れたCD持ってけドロボー!の贈与企画。
贈与は負い目を感じていやだなという方は、胃の中に消えてカタチの残らないようなモノと交換でもしましょう。
【平山より】リンクが切れてたけどハーポ部長さんのアイディア。CDはいまやもらっても困るので、本なら良いかも。


【本日のスコーピオンズ】
51曲目「Backstage Queen (Live) (2015-Remaster)
5th アルバム『蠍団爆発!! スコーピオンズ・ライヴ Tokyo Tapes(Live)』(1978)より。

今回も中野サンプラザのライブ盤です。
いや、なんかどうしよう、スコーピオンズのライブめっちゃ楽しそう。
どうしようってのも変だけど、ライブ行ったら普通に盛り上がるわ。
アルバムを聴いても意味ない気すらしてきた。

感想は以上です。



神様、仏様!