#39 自治体職員に思うこと
「地域おこし協力隊」となり、日本の地方を知り、地域がどのように構成されているのか、どのように成り立っているのかを学び、地域振興の分野に少なからずとも触れてきました。そして、地方自治体職員の方とも接する機会がありました。
「地域おこし協力隊」にならなければ、このような分野のことを、こんなに考えることもなかったと思います。
#32以降あたりを参考にしていただくと、私の背景がよくお分かりいただけると思います。それに、#3-6あたりの、募集要項やミッションについても合わせて参考にしてください。
私の場合、市役所の「地域づくり推進課」が「地域おこし協力隊」の管轄で、日々の現場レベルのやりとりは、担当地域の「地域振興センター」です。
私が見聞きしたこと、感じたこと、経験したことからでしか語れませんので、あくまでも私の感想、私の捉え方、私の場合、ということでお読みください。
「地域おこし協力隊」になって、もう間もなく任期満了を迎えますが、「地域おこし協力隊」に関して、私の着任した自治体職員の方に思うことは、率直な感想として、
何もない、何もないんだな、ほぼ何もなかった、です。
どゆこと??って感じですが(笑)
#33、34でお伝えしたように、私は個人事業主として「地域おこし協力隊」の仕事をしています。活動に関して、自由裁量で、自分発信で、自分で考えてミッションに沿った活動をする、のは当然です。
ですが、そもそも、そのような地域にしよう、それには「地域おこし協力隊」の制度を活用しよう、という自治体の最初の想いがあってのことです。それが始まりのはずです。
私の場合は、地元の受け入れ団体の存在がありますので、その方達も、「地域おこし協力隊」に支援してもらいながら、地域のコミュニティスペースを活かして、地域振興に取り組もう、という想いがあってのことです。それが始まりのはずです。
私は、募集要項や活動指標を見て、そう思っていました。
しかし、3年間「地域おこし協力隊」として活動して感じたのは、
その想いどこにあるんですか?
誰がそう願っているんですか?
地域の誰がこのミッションを願っているのですか?
このミッションの必要性は?公共性は?
「地域おこし協力隊」は求められているんですか?
でした。
私は自由裁量で、超自由に「地域おこし協力隊」の活動を行っていました。その超自由は、超放置と紙一重だ、とお伝えしましたが、
超放置は、超無関心、ともとれます。
自治体職員の方にそのような気がなくても、「地域おこし協力隊」にそのように受け止められてしまうことは十分にあります。私はそのように感じてしまいました。
いくら、自治体との雇用関係のない、個人事業主として「地域おこし協力隊」の活動に取り組んでいるとはいえ、
あ、あなた達がこのミッション求めている・・・んです・・・よね!?
私がこの地域を○○にしましょう~!
と、提案しに来たわけではない・・・んですが!?
あ、あなた達のミッションに魅力を感じて応募した・・・んですけど!?
と言いたくなるぐらい、私の自治体は私の活動に対して、特に何にも思っていないな、と感じました。ミッションの修正を行った「活動報告会」を開いた時、ミッションのあり方も深めようとはしない、地域のことを話そうともしない、地域や地元の団体とも関わろうとしない、自治体職員の方を見て、そう感じました。
そう、
私の接した自治体職員の方には、意見、というものがありませんでした。
それで、何もない、何もないんだな、ほぼ何もなかった、と感じたのです。
このように言うと、どこからか石でも飛んできそうですが(笑)。
私の個人的な実体験からの感想ということで!あしからず!
また、自治体職員の方と、ミッションの修正をしている中、メインミッション以外で、私の特技や能力を活かして、地域に貢献できそうな分野の話をしました。
私のロードマップの退任後の予定にも明記しているもので、私の経歴や地域の状況を見ても、無理のない、取り組めそうな地域振興かなと思ったのですが、それを話した時の自治体職員の方の、返答に困った様子は印象的でした。
あら?そんな変なこと言った私?
ということで、
私の接した自治体職員の方には、決められた書類上のことを変更したり、まずはそれについて意見を交わしたり、調整していくという考えや姿勢が全くありませんでした。と私は感じました。
皆様が関わっている自治体職員の方は、どんなでしょうか?
このように、自治体職員の方に対して、好き放題言っていますが(汗)
これは、私からの一方的な見方です。
では、自治体職員の方の立場から見てみたいと思います。想像ですが、こんな見方ができるのではないでしょうか。
・「地域おこし協力隊」対応は、膨大な業務のごく一部。
・「地域おこし協力隊」の募集の際、自分たち自治体発信でなければ、なお
さら、自分たちの業務、自分たちが求めているミッション、だとは捉えて
いない。※地元の団体や事業者が「地域おこし協力隊」制度の活用を自治
体に申請している場合。
・そもそも「地域おこし協力隊」制度について理解が浅い。前任者からの引
継ぎが不十分であったり、課として特に力を入れてなかったり。
・そもそも、「地域おこし協力隊」の入った「地域」に対してのビジョンが
ない、分からない。「地域おこし協力隊」の「隊員」の活動、「個人」の
事柄、と捉えている。「地域」+「隊員」=「今後の地域のあり方の模
索」という視点はない。
・自治体、課として「地域おこし協力隊」について、そこまで考えていな
い。とにかく忙しい。
とまあ、また自治体職員の方に対して、好き放題言っていますが(汗)
誤解のないように強調しておきますが、自治体職員の方が仕事していない、と言いたいのではありません。自治体職員の方は、日々膨大な業務に追われていることとお察しします。
問題は、「業務」の中身。
「地域おこし協力隊」から見て、自治体職員の「業務」でしょ、
と思う「業務」と、
自治体職員の方が認識している、「地域おこし協力隊」に関する「業務」、の、中身。
これが違う、ということです。
それで、おや?思ってるのと違うぞ?が出てくるのです。
私達は同じ日本人で、同じ日本語を話しますが、その言葉一つ一つの定義や意味、解釈、受け取り方は、実は皆バラバラ、だったりします。
久しぶりに書いたら、長くなってしまった!
次回へ続く!
任期満了まで、もう少し・・・もう少しだ!
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