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都内の会社員。コツコツ働き、お休みは読書や映画を見てひっそりと暮らしています。 書くこ…

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都内の会社員。コツコツ働き、お休みは読書や映画を見てひっそりと暮らしています。 書くことに時々妄想が入ります。 私の本棚 #ブクログ https://booklog.jp/users/tsukatsuka777

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note記事初投稿

はじめまして。tetraと申します。 東京でひっそり暮らしている会社員・男です。 学生時代から本が好きでずっと読んで過ごしているのですが、突然文章を書いてみたいという…

tetra
2年前
85

衝撃の二文字。

今、私は夕飯に手を付けずにこの記事を書いている。 衝動的に書いている。 本日、所用で最寄りの書店に図書カードを買いに行った。 カウンターにて図書カードをください…

tetra
1日前
14

新潮120周年特大号を購入。
最寄りの書店三軒がまさかの品切れで都市部まで来てしまう。いつもよりお高め1900円から編集部の本気を感じるが、それでも異様な売れ行きも同時に感じる。

tetra
12日前
14

絲山秋子「イッツ・オンリー・トーク」読了。
男なら誰とでも関係をもってしまうヒロイン。恋愛感情に持っていけない。ED議員や痴漢など様々な男が出てくるが、その男たちのそれぞれの欠点が現代的で身近に感じる。
デビュー作から読みやすい絲山作品。

tetra
2週間前
10

マイ本棚、桜吹雪の乱。

春眠暁を覚えず。 いささか日中はほんのりとした太陽の温かさについ眠くなってしまう。 この季節は新しいことを始める時期としても最適である。 かくいう私も最近ゴルフ…

tetra
3週間前
38

横浜のビルボードで空気公団のライブを初めて観る。
好きな曲で思わず口ずさんでしまった。偶然深夜ラジオで聞いてから1年。心動かされてしまい幸せな気分に浸って帰りの電車に揺られる。

tetra
1か月前
12

ポール・オースター「鍵のかかった部屋」読了。
ニューヨーク三部作の大傑作。妻と幼子を残して失踪した小説家を負う「僕」が理性を失っていく展開に興奮。
現在作成中のマイ本棚の記事でもオースター作品について触れたいと思う。

tetra
1か月前
9

平熱日記。

朝起きて体温を測る。 37.5度。微熱。 ぼーっとしながら電車に乗る。 乗り換えの駅で降りて次に乗る電車を待っていると、 反対側のホームで東南アジア系の若い男女グルー…

tetra
1か月前
21

「向田邦子全対談 向田邦子全集 別巻一」読了。
実際に対談したことのない山口瞳による「対談せざるの弁」を冒頭に持ってくるところが微笑ましい。「こんな女に逢ったらモミクチャにされちまう」と嘆いているが、これもまた愛情の裏返し。ほかに、吉行淳之介、阿川弘之、江國滋の対談が良かった。

tetra
2か月前
11

わたしにとっての京都。~寺廻り編~

「京都を訪れるときは最大限に楽しみたい」 いつも心にそう誓って旅立つ。 街並み、お店、食事、お土産… どれをとっても物足りなくなってしまうのがこの都市の罪深さ。 …

tetra
2か月前
46

小説のこと全然解らなくて、解ろうとして読んで、解った気になって、解らないまま寝て、また翌日解ろうとして読むの繰り返し。
その繰り返しの衝動があの本棚に集約されているんだと思う。
解る日が来るのか疑問だが、特段解らなくてもいい気もしている。

tetra
2か月前
13

芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚を読了。芥川は無名時代、英米文学に傾倒しており、自らも海外作品を翻訳していたということに新鮮さを覚える。短編「馬の脚」は切ない面白さを求める人におすすめ。柴田元幸ほか豪華翻訳陣。見つけたら買いだと思う。

tetra
2か月前
16

わたしにとっての京都。~回想編~

これまでの人生、縁あって京都に行くことが多い。 中学の修学旅行の班行動で訪れた仁和寺。 参拝後に手前で拾って皆で乗ったタクシーで壮絶な車酔いをしてグロッキー状態…

tetra
3か月前
34

上野の印象派展へ。好きな写実画を前に不意にうなずき、ため息。作品数は少ないもののウスター美術館はとても質が高い。リフレッシュ。

tetra
3か月前
21

藤野可織「爪と目」再読。短編が三つの戦慄系ホラー文学。
第3編「ちびっこ広場」が一番ゾワッとする。
夜中に背筋を伸ばして読んでいたら、背中のちょうど真ん中から上にかけて鳥肌の波が押し寄せてきた。ある意味、快感。
こういう二人称形式で文章を書いてみたいな。。。

tetra
3か月前
8

文學界23年12月号読了。奈倉有里と逢坂冬馬の対談を読む。
実の姉弟であることに驚きつつ、ロシア情勢や大学で文学を学ぶことの意義を深く深く考えた。進路に悩む高校生は近日刊行される奈倉さんの「ロシア文学の教室」をまとめた本を読むと良いと思う。

tetra
3か月前
10

note記事初投稿

はじめまして。tetraと申します。
東京でひっそり暮らしている会社員・男です。

学生時代から本が好きでずっと読んで過ごしているのですが、突然文章を書いてみたいという衝動に駆られ、こうして筆を走らせています(書いていますと素直に書けばいいのにね)。

30代になり、日常生活の日々の暮らしを綴ってみたくなりました。
男ですが女流エッセイを読むのが好きで、先日ある方のエッセイ集に

「とにかく心の内

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衝撃の二文字。

衝撃の二文字。

今、私は夕飯に手を付けずにこの記事を書いている。
衝動的に書いている。

本日、所用で最寄りの書店に図書カードを買いに行った。

カウンターにて図書カードをくださいと伝え待っていると、ふとレジ横のボードに付箋や寄せ書きが見えた。

「今までありがとう」

「お疲れさまでした」

「よく利用させていただきました」

「ここが無くなるとほんとに困ります…」

ここが無くなると……??

そのボードのタ

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新潮120周年特大号を購入。
最寄りの書店三軒がまさかの品切れで都市部まで来てしまう。いつもよりお高め1900円から編集部の本気を感じるが、それでも異様な売れ行きも同時に感じる。

絲山秋子「イッツ・オンリー・トーク」読了。
男なら誰とでも関係をもってしまうヒロイン。恋愛感情に持っていけない。ED議員や痴漢など様々な男が出てくるが、その男たちのそれぞれの欠点が現代的で身近に感じる。
デビュー作から読みやすい絲山作品。

マイ本棚、桜吹雪の乱。

マイ本棚、桜吹雪の乱。

春眠暁を覚えず。

いささか日中はほんのりとした太陽の温かさについ眠くなってしまう。
この季節は新しいことを始める時期としても最適である。

かくいう私も最近ゴルフを始めた。

先の健康診断でお腹周りにほんのりと警鐘を鳴らされてしまったため、苦手な運動を取り入れてみようと思い立つ。
矢継ぎ早に揃えたクラブ一式を担いで近所のゴルフ練習場へ。

無論、構えはYouTubeのスイング講座で徹底的に頭に刷

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横浜のビルボードで空気公団のライブを初めて観る。
好きな曲で思わず口ずさんでしまった。偶然深夜ラジオで聞いてから1年。心動かされてしまい幸せな気分に浸って帰りの電車に揺られる。

ポール・オースター「鍵のかかった部屋」読了。
ニューヨーク三部作の大傑作。妻と幼子を残して失踪した小説家を負う「僕」が理性を失っていく展開に興奮。
現在作成中のマイ本棚の記事でもオースター作品について触れたいと思う。

平熱日記。

平熱日記。

朝起きて体温を測る。
37.5度。微熱。

ぼーっとしながら電車に乗る。

乗り換えの駅で降りて次に乗る電車を待っていると、
反対側のホームで東南アジア系の若い男女グループが方南町行きを待っている。

その中に教会のシスターが二人。
ミサの帰りだろうか。
そっか、今日は日曜日だ。

男が唐突にポラロイドカメラを取り出し、シスターに向けて撮り始めた。
シスターたちはそれに恥じらいながらピースサインで

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「向田邦子全対談 向田邦子全集 別巻一」読了。
実際に対談したことのない山口瞳による「対談せざるの弁」を冒頭に持ってくるところが微笑ましい。「こんな女に逢ったらモミクチャにされちまう」と嘆いているが、これもまた愛情の裏返し。ほかに、吉行淳之介、阿川弘之、江國滋の対談が良かった。

わたしにとっての京都。~寺廻り編~

わたしにとっての京都。~寺廻り編~

「京都を訪れるときは最大限に楽しみたい」

いつも心にそう誓って旅立つ。
街並み、お店、食事、お土産…
どれをとっても物足りなくなってしまうのがこの都市の罪深さ。

前回は過去の記憶を辿っているうちに予定文字数をオーバー。
改めて冬の京のお寺参りの旅をお伝えしたい。

遡ることもう1か月経ってしまったが、2月の連休を使って京都に行ってきた。
年男である私の干支は辰。
府内各所で公開されていた龍図を

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小説のこと全然解らなくて、解ろうとして読んで、解った気になって、解らないまま寝て、また翌日解ろうとして読むの繰り返し。
その繰り返しの衝動があの本棚に集約されているんだと思う。
解る日が来るのか疑問だが、特段解らなくてもいい気もしている。

芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚を読了。芥川は無名時代、英米文学に傾倒しており、自らも海外作品を翻訳していたということに新鮮さを覚える。短編「馬の脚」は切ない面白さを求める人におすすめ。柴田元幸ほか豪華翻訳陣。見つけたら買いだと思う。

わたしにとっての京都。~回想編~

わたしにとっての京都。~回想編~

これまでの人生、縁あって京都に行くことが多い。

中学の修学旅行の班行動で訪れた仁和寺。
参拝後に手前で拾って皆で乗ったタクシーで壮絶な車酔いをしてグロッキー状態になる洗礼を受けた。
身を案じたSさんからのティッシュペーパーの受け渡しを、汚してはいけないと思い反射的に手で払いのけた事も、子供ながら大人げなかった。

それ以来、仕事で私用で何度赴いたかわからない。

美術屋にいた頃、出張で某市内の蔵

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上野の印象派展へ。好きな写実画を前に不意にうなずき、ため息。作品数は少ないもののウスター美術館はとても質が高い。リフレッシュ。

藤野可織「爪と目」再読。短編が三つの戦慄系ホラー文学。
第3編「ちびっこ広場」が一番ゾワッとする。
夜中に背筋を伸ばして読んでいたら、背中のちょうど真ん中から上にかけて鳥肌の波が押し寄せてきた。ある意味、快感。
こういう二人称形式で文章を書いてみたいな。。。

文學界23年12月号読了。奈倉有里と逢坂冬馬の対談を読む。
実の姉弟であることに驚きつつ、ロシア情勢や大学で文学を学ぶことの意義を深く深く考えた。進路に悩む高校生は近日刊行される奈倉さんの「ロシア文学の教室」をまとめた本を読むと良いと思う。