文學界

9月第3週 今週のおすすめ「本の話」 5選!

9月第3週 今週のおすすめ「本の話」 5選!

9/17(金)から「電書の森2021」が始まりました! 読書の秋に向けて、電子書籍をお得に購入されてみてはいかがでしょうか。 13日に発売された山本文緒さん『ばにらさま』書店員さんの感想を掲載。オール讀物からは大島真寿美さん、朝井まかてさん、文學界10月号からは『ゴジラS.P』の脚本を手がけた円城塔さんのインタビューを掲載! ◇ ◇ ◇ ★甘さと毒がクセになる、山本文緒の新刊『ばにらさま』書店員さん怒涛の感想日常の風景が一転! 思わず二度読み! 痛くて、切なくて、引きず

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9/12

9/12

朝、気持ちよく晴れてるなーと思って洗濯機を回して、床を雑巾がけして、終わってふと外を見たら曇っていた。 その後、太陽が出ることはなく洗濯物は微妙に乾かなかった。 ・・・ 午前中、夫と息子が出掛けたので読書に勤しむ。 「嵐のピクニック」を読み終えた。 最後の一篇まできっちり面白くて、今まで眼中になかった本谷有希子という人物が急に気になり出した。 ・・・ 一度帰宅した夫と息子とお昼ご飯を食べる。 息子、冷凍のチャーハンをものすごい勢いで食べていて、私の作ったご飯もそのくら

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2021.09.07
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2021.09.07

昨日はなぜか京都駅から電車に乗ることをためらって、ふらふらと亡霊みたいに京阪電車の七条駅まで歩いて特急に乗った。一人掛けの席に深く腰掛けてぼんやりしていたら終点の淀屋橋に着いたので降りる。改札を降りてすぐの売店で角ハイを買って地上に出た。見上げるとオフィス街に並ぶ高層ビルが爛々と灯っていて、それが妙に心安らいだ。淀屋橋の欄干にもたれ掛かり、川を見ながらハイボールを飲む。当然鴨川とは違う。昼間は淀んで汚い川も、ビルの明かりを反射する鏡となってゆらゆらと揺れている。 Spoti

2021.09.05 桜庭一樹「少女を埋める」をめぐって

2021.09.05 桜庭一樹「少女を埋める」をめぐって

 以下は、桜庭一樹「少女を埋める」(「文學界」第七十五巻 第九号,2021,9)に関する私の考えを述べたものである。引用は上記初出誌による。頁数は引用部末尾に明示。傍線部太線部は引用者によるもの。/は改行を、(…)は略を表す。  桜庭一樹(以下桜庭)「少女を埋める」は「七年ぶりの母からの電話は、父の危篤を知らせるものだった。小説家が向き合う、故郷の記憶と家族の解体」(初出誌目次より)とあり、小説家の冬子が父の危篤から死、さらには母親や故郷との関係性を見つめた作品である。冬子

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毎日読書メモ(89)桜庭一樹「少女を埋める」を最後まで読んだ

毎日読書メモ(89)桜庭一樹「少女を埋める」を最後まで読んだ

昨日、桜庭一樹「少女を埋める」をnoteで無料掲載しているところまで読んで、途中経過的感想を書いたのでその続き。 (ネタバレになっちゃいますので、未読の方はご注意を) 夕方散歩に出て「文學界」9月号買ってきた。noteには全体の約3分の2が転載されていたが、真ん中あたりからもう一度読み直す。 昨日わたしは「少女を埋める」を私小説と呼んだ。主人公(私)は冬子という名前を与えられているが、物語の展開を読む限り、今年の2月末~3月上旬に、実際に作者桜庭一樹が体験したことをその

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毎日読書メモ(88)「少女を埋める」(桜庭一樹)

毎日読書メモ(88)「少女を埋める」(桜庭一樹)

大昔、Twitterのアカウントを取った頃、特に何かがしたい、とか何の情報が欲しいとかいうこともなく、当時からアカウントを持っていた小説家を探してはフォローしていた。その中に桜庭一樹もいた。 桜庭一樹の小説は結構読んだけれど、一番好きなのは『赤朽葉家の伝説』(東京創元社、のち創元推理文庫)かな。その濃厚な物語の舞台は彼女の故郷でもある鳥取県西部をモデルとしている。 アカウントは持っていても、普段はTwitterでつぶやくことは殆どなく、noteに投稿した時にそのことを書く

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文學界4月 Aマッソ加納『ステンドグラス』がヤバすぎる。

文學界4月 Aマッソ加納『ステンドグラス』がヤバすぎる。

彼女のエッセイ集「イルカも泳ぐわい。」に掲載された「帰路酒」を読み、彼女のユーモアのある言葉選びに惹かれ、彼女の頭の中に広がる世界を覗き見たいと思った。 親との距離感で悩む人々は少なくないだろう。私もその一人である。 主人公が目にする、母親の首元に刺さるステンドグラスは自分という存在が重荷になっていることを象徴しているようだった。 実際、母親は子供がいるから趣味でやっていたステンドグラスは彼女が生まれて辞めてしまった。 果たして、子供という存在は悪であろうか。 子供は

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日記 2021年7月 「時代的に正しい性欲と、正しい身体を持てる」ことの幸福。

日記 2021年7月 「時代的に正しい性欲と、正しい身体を持てる」ことの幸福。

 7月某日  職場の後輩の男の子とは部署が違ってしまったので、朝の休憩室でしか会話をしなくなった。  話す内容は7月に入ってから、混雑した電車やビルのエレベーター内が暑くて汗が止まらなくなる、というものが大半だった。  朝の休憩室で喋られる時間は五分くらいなものなので、当たり障りのない話になってしまう。  そんなある日、顔を合わせると「さとくらさん、聞いて下さいよ」と話しかけてきた。  彼は以前からオンラインゲームにハマっていて、そこで色んな人と知り合って仲良くなる、とい

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読書人間📚『文學界.8月号』お知らせ

読書人間📚『文學界.8月号』お知らせ

『文學界』の8月号。 まだ読んでおりません。 こういうものは読み始める前にupしておいた方が良いと思うのです。 ⁡ ⁡ 読み終わってからsnsにupされたものを発見し、読みたい!!と思って書店に探しに行ったら 時すでに遅し。 「8月号は、もうお取り扱いございません。」 なんて言われちゃって古本屋で探す以外、二度と出会えない。 誰かの為に読む前にお知らせとして掲載してしておこう! ⁡ 豪華な顔触れです!👗! 特集 『ファッションと文学』 ⁡も一つオマケで、新潮文庫から

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第126回文學界新人賞受賞作を読んだ。

第126回文學界新人賞受賞作を読んだ。

「穀雨のころ」青野暦  読みにくかったけれど、その文体が高校生のあの混沌とした内面世界を描くのに似合っているように思った。独特な感性、微妙な感情、そういうのがうまいなと思う箇所がいくつかあってそれが一番よかった。視点が男女4人を転々とするのも面白かった。ただ、審査員が指摘していてなるほどその通りだなと思ったのが、その4人の描き分けができきれていないのと、4人いる必然性、4人を配置することでこそ描かれることが追及され切れていないということ。  でも、安易に着地しないのがいいなと