耳鳴り潰し175(ラップバトルでカミングアウト、時代小説、扇風機が打ち消していた耳鳴り)
ラップバトルが遊びの一つとして認知されたようで、息子が「あれやろう、三人でリズムに合わせてやるやつ」と言ってきた。「今回はパパをディスるだけじゃない方向でやろう」と提案する。私は胸と腹を叩き続ける。子どもたちはそのリズムに合わせて身体を動かしながら、リリックを刻み始める。ラップの形だと普段言えないことも言えるようで、「妻と私の母とのうまくいっていない関係」を娘が突っ込んできたり「パパはパソコンで何やってるの」と息子が聞いてきたりする。思わぬ形で「ネットでいろいろやって、電子