文學界

月刊文芸誌「文學界」の公式アカウントです。小説はもちろん、エッセイや評論、対談・鼎談な…

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月刊文芸誌「文學界」の公式アカウントです。小説はもちろん、エッセイや評論、対談・鼎談など、誌面に掲載された記事を中心に、定期的に更新していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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    文學界2024年8月号 村上春樹/奥泉光/角田光代/戸川純/アマンダ・ゴーマン

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    文學界 2024年 07 月号 【創作】古川真人「風呂の順番」【対談】北方謙三×松浦寿輝

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    文學界 2024年 6 月号 【創作】尾崎世界観「転の声」長嶋有「僕たちの保存」 又吉直樹「生きとるわ」

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    文学界 2024年 05 月号 [雑誌]

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    文學界(2024年4月号)(新連載 筒井康隆「自伝」 村田沙耶香「スイス滞在記」 )

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  • 目次まとめ

    文學界noteに掲載されている目次記事をまとめました。

  • 新連載第1回目

    文學界の連載の、第1回目の試し読みをまとめました。連載の途中の回をnoteに転載しているものも含みます。

  • エッセイ

    文學界noteに掲載されている、エッセイをまとめました。

  • 書評・映画評

    書評・映画評などをまとめました。次読む本・次見る映画の手掛かりに。

  • 小説冒頭試し読み

    文學界noteに掲載されている、小説の冒頭試し読み記事をまとめました。

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    文學界2024年8月号 村上春樹/奥泉光/角田光代/戸川純/アマンダ・ゴーマン

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    文學界 2024年 07 月号 【創作】古川真人「風呂の順番」【対談】北方謙三×松浦寿輝

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最近の記事

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【目次】公開中の記事をジャンル別にご紹介します

 文學界noteに掲載中の記事を、ジャンルごとにまとめました。ぜひ気になる記事を見つけてみてください。  ちなみに2023年の年末に、今年よく読まれた記事BEST10というものも公開しています。こちらもぜひ、次に読む記事の参考にお役立ていただけましたらうれしいです。 ※最終更新日 2024年5月29日 小説冒頭試し読みエッセイ追悼評論・書評対談・鼎談インタビューオリジナルコンテンツ最後にマガジンのお知らせです 文學界noteではジャンル別のマガジンも作成しています。もし

    • 【目次】「文學界」2024年8月号の内容をご紹介します

      7月5日(金)発売、「文學界」2024年8月号の目次を公開します。 電子版は7月9日(火)より順次開始します。 創作奥泉光「寶井俊慶」 霊木に埋もれた仏を彫り出す名手にして、張型作者!? 私は知られざる仏師の足どりを追う 角田光代「星ひとつ」 父から継いだすずらん食堂も今は閑古鳥。食事中もスマホから目をあげない客たちに、文紀はつい…… 戸川純「狂女、純情す」 妹が亡くなり、マスコミから追われ、男と出会った。それは修羅の始まりでもあったーー戸川純、初小説 インタビ

      • 【目次】「文學界」2024年7月号の内容をご紹介します

        6月7日(金)発売、「文學界」2024年7月号の目次を公開します。電子版は6月11日(火)より順次配信開始します。 【創作】町田康「男花嫁」 結婚の条件に、舅の敵幹部の店への嫌がらせを命じられた竹治郎は――愚かしく哀しい〝愛〟の顛末 古川真人「風呂の順番」 「家族ばするって、なんや?」――年の暮れ、「新しい方の家」に集う吉川家の人々が形づくる、家族とは 山下紘加「可及的に、すみやかに」 離婚し、子どもを連れて実家に戻った詩織。折り合いが悪い母と暮らし、旧友とシ

        • 【エッセイ】古田徹也「トイレ文庫のなかの『富士日記』」

           とらえようによっては汚い話なので恐縮だが、私はトイレで本を読むのがわりと好きだ。静かな空間で、誰にも邪魔されずに集中できるという意味では、トイレは本を読むのに最適な場所のひとつだと言えるだろう。  あくまでも自分自身にとってそうであるに過ぎないが、ことの性質上、その「トイレ文庫」の常連となる本には、おおよそ次のような条件があるように思う。  その1)大判の本は駄目。狭いトイレのなかでは邪魔だし、手が疲れる。  その2)長編や中編の物語も厳しい。面白かったらトイレから出

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        【目次】公開中の記事をジャンル別にご紹介します

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          15本
        • 新連載第1回目
          7本
        • エッセイ
          34本
        • 書評・映画評
          10本
        • 小説冒頭試し読み
          15本
        • 対談・鼎談
          15本

        記事

          【エッセイ】松尾スズキ「家々、家々家々 ~男、松尾スズキ。魂の物件漂流物語~」【新連載第1回】

           とにかくつねになにかにせっつかれ、ずっと軽度か中程度のパニック。そんな精神状態が続いていた。  今、思い起こせば、なかなか明るいパニックではあったけど。  そのパニックの中でわたしは、希望を感じたり、絶望したり、人を疑ったり、次の日に信じすぐまた疑ったり、笑ったり怒ったり、10年分ぐらいの高カロリーの感情が毎日のように噴出し、不安と恐怖と、それでも隠しきれないエンターテイメント感の中で、なんとか喚き散らさず60歳の人間らしくふるまおうと、ひきつった笑顔でおのれを律してい

          【エッセイ】松尾スズキ「家々、家々家々 ~男、松尾スズキ。魂の物件漂流物語~」【新連載第1回】

          【お知らせ】文學界編集部が文学フリマ東京38に出店します【第一展示場A-33・34】

          文学フリマに初出店します!  2024年5月19日(日)に開催される、文学フリマ東京38に、文學界編集部で出店をすることとなりました。 文學界編集部は、 出店者名 文學界編集部 @第一展示場 A-33~34 にて出店をします。 販売物について 文學界編集部ブースで販売する商品をそれぞれご紹介します。全体のお品書きは下記をご覧ください。  それぞれの商品についてご案内します。 小冊子 出張版文學界第1号 大解剖!文學界新人賞【¥500】  文学フリマのためにA5判3

          【お知らせ】文學界編集部が文学フリマ東京38に出店します【第一展示場A-33・34】

          【目次】「文學界」2024年6月号の内容をご紹介します

          5月7日(火)発売、「文學界」2024年6月号の目次を公開します。 昨年9月号から配信がスタートしております電子版、今号の配信は5月9日(木)より順次開始します。 【創作】尾崎世界観「転の声」 プレミアは絶対に裏切らないーー〝転売される〟ミュージシャンの後ろめたい興奮と欲望 長嶋有「僕たちの保存」 又吉直樹「生きとるわ」 短期集中連載第6回 後藤高志「今日があったという響き」 2024年上半期同人雑誌優秀作 【対談】加納愛子×町屋良平「正解がない面白さ」 互

          【目次】「文學界」2024年6月号の内容をご紹介します

          【エッセイ】吉村萬壱「ガザに思う」

           小学生の時、団地の社宅に住んでいた。私は詰まらない悪さをしては、母からしょっちゅう叩かれたり飯を抜かれたりする子供だった。団地の地下の真っ暗な物置に私を閉じ込め、扉の向こうから「ネズミに齧られるぞ!」と脅すような母だった。太い二の腕と巨大な脹脛を持つ母に太腿や頬を捻り上げられると、痛さの余り絶叫したが誰も助けてはくれず、翌朝同じ棟の小母ちゃんが、登校する私をベランダから哀れむような目で見送っていたりした。小学校時代を通してすっかりぺしゃんこになった自尊感情や自信を少しでも取

          【エッセイ】吉村萬壱「ガザに思う」

          【エッセイ】ロバート キャンベル「戦争を言葉で記録する人々のこと」

           ロシア軍が東・南・北の三方向からウクライナに攻め入ってから二年が経ち、先月で三年目に入った。二〇二二年二月二四日の朝、戦車部隊の車列がウクライナ北東部の国境を越え、隣接するスーミ州のオフティルカという街を制圧しようとするが策戦は成功せず、翌日にロケットランチャーから街をめがけミサイルを降らせた。英紙The Independentによるとクラスター爆弾が使われたと見られ、その爆弾が落ちた保育・幼稚園では子どもは一人、大人二人が犠牲になったという(二月二八日配信)。直後にアムネ

          【エッセイ】ロバート キャンベル「戦争を言葉で記録する人々のこと」

          【書評・阿部公彦】九段理江『しをかくうま』「詩をつかまえる」

          九段理江とは何者なのか?  わずか一年の間に芸術選奨文部科学大臣新人賞(『Schoolgirl』)、野間文芸新人賞(『しをかくうま』)、芥川賞(『東京都同情塔』)と立て続けに三つの文学賞を受賞し、彗星のごとく、あるいは駿馬のように現れた作家。作品には朗らかに挑発的・挑戦的なところがあり、つんけんとまでは言わないまでも、「オレ、どこか読めていない?」と哀れなる読者を追い詰める気配はある。それでいてうっとり甘いような一節もないではない。かと思うと、つい口元に変な「への字笑い」を

          【書評・阿部公彦】九段理江『しをかくうま』「詩をつかまえる」

          【書評・三宅 香帆】上田岳弘『K+ICO』――うっすらとした絶望の先で

           いいなあ、と思うことがたくさんある。自分よりも年上の人に対して。それは人生を自分よりもすでにたくさん終えた人に対して「いいなあ、頑張らなきゃいけない期間が少ないなんて、いいなあ」と思うことであり、あるいは自分より年上の人がSNSで奔放な発言をするのを見て「いいなあ、それくらい周りの反応を気にしなくていい立場にいられたら楽だろうなあ、いいなあ」と思うことでもある。……なんてことを言うと、「何を言っているんだ、若い人は可能性の塊だろう、俺は若さが羨ましいよ」と呆れながら返される

          【書評・三宅 香帆】上田岳弘『K+ICO』――うっすらとした絶望の先で

          【冒頭特別公開!】福海隆「日曜日(付随する19枚のパルプ)」【第129回文學界新人賞受賞作】

          第129回文學界新人賞は、応募総数2120篇の中から5篇を最終候補とし、3月8日に青山七恵、阿部和重、金原ひとみ、中村文則、村田沙耶香の5選考委員による選考が行われ、旗原理沙子さんの「私は無人島」、福海隆さんの「日曜日(付随する19枚のパルプ)」が受賞作に決定しました。今回は、受賞作「日曜日(付随する19枚のパルプ)」の冒頭8000字を公開いたします。 ◆プロフィール 福海隆(ふくみたかし) 1991年生まれ。京都府在住。会社員。 10  精液が枕を飛び越して壁に届い

          【冒頭特別公開!】福海隆「日曜日(付随する19枚のパルプ)」【第129回文學界新人賞受賞作】

          【冒頭特別公開!】旗原理沙子「私は無人島」【第129回文學界新人賞受賞作】

          第129回文學界新人賞は、応募総数2120篇の中から5篇を最終候補とし、3月8日に青山七恵、阿部和重、金原ひとみ、中村文則、村田沙耶香の5選考委員による選考が行われ、旗原理沙子さんの「私は無人島」、福海隆さんの「日曜日(付随する19枚のパルプ)」が受賞作に決定しました。今回は、受賞作「私は無人島」の冒頭8000字を公開いたします。 ◆プロフィール 旗原理沙子(はたはら・りさこ) 1987年群馬県生まれ。東京、大阪などで育つ。三十六歳。共立女子大学文芸学部卒業。  思い返

          【冒頭特別公開!】旗原理沙子「私は無人島」【第129回文學界新人賞受賞作】

          【目次】「文學界」2024年5月号の内容をご紹介します

          4月6日(土)発売、「文學界」2024年5月号の目次を公開します。 昨年9月号から配信がスタートしております電子版、今号の配信は4月9日(火)より順次開始します。 【第129回 文學界新人賞発表】 受賞作全文掲載旗原理沙子「私は無人島」 あなたは壊れてくれますかー届いたメッセージは、堕胎をめぐる旅への入り口だった 福海隆「日曜日(付随する19枚のパルプ)」 見せもんじゃないし、社会とも闘わない。若きカップルの軽やかでささやかな日常と消耗 【選評】村田沙耶香・中村文則

          【目次】「文學界」2024年5月号の内容をご紹介します

          【書評・倉本さおり】三木三奈『アイスネルワイゼン』――明滅する現実の死角

           どんなに十全に描かれているように見えても、小説を通じて提示される視界には限りがある。達者な書き手ほど読者にその不自由を感じさせずに作中の世界を同期させる仕事をやってのけているわけだが、そこに意図的に遮蔽物が持ちこまれている場合はまた別の問題がたちあがる。そうやって覆いがかけられることではじめて輪郭を得るものを通じ、読者自身がおのれの視界の欠けや偏りを検めていく必要があるからだ。  本書の表題は作中でも触れられているとおり、サラサーテの名曲「ツィゴイネルワイゼン」(「ロマの

          【書評・倉本さおり】三木三奈『アイスネルワイゼン』――明滅する現実の死角

          【エッセイ】津野青嵐「ファット」な身体【新連載第1回】

          「最近、太りの方はどうなの?」  祖母は時々、私の体型を見て心配そうに聞いてくる。その度にちょっとだけ腹が立つ。 「変わらないよ。ばあびもでしょ。」  ばあびというのは、私の祖母の呼び名だ。私はかなり太っているが、彼女もまたかなり太っている。50近く歳の差があるのに、周りから見たら私たちの身体の形はそっくりらしい。 「青嵐も私と同じ、渇きの病いなのかしら。困ったものね。」  時々こんなやり取りをしてお互いを少し心配し合うが、長続きしない。すぐにこれから何を食べようか

          【エッセイ】津野青嵐「ファット」な身体【新連載第1回】