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お酒とともに

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#小説

『愛してる』をどう翻訳するか

『愛してる』をどう翻訳するか

告白のときに『好きだよ』の代わりに
『愛してるよ』を使う人はごく稀だ。

口が上手いプレイボーイは相手に好きっぽさを醸し出すのはお手のもんだと思うし、『好きだよ』というリップサービスをすることに抵抗は無いだろう。でも、芯からの愛してる感を醸し出すことは至難だし、出会って間もない人に対して『愛してるよ』とは言わない。

愛してるよの価値はここにあると思う。

大量生産出来ない、好意の頂点。気持ち

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人生は、選んだものでできている

人生は、選んだものでできている

「たしかに、そうかもしれない」と私は思う。そう言われてみれば、私も人生一度はゴールデンレトリバーと暮らしてみたい。と思ったことがある気がする。

たとえば、大きな庭付きの戸建てに住んで、庭でゴールデンレトリバーが気持ちよさそうに芝生の上を走る光景。しあわせ、の具現化みたいな景色だ。どこかの映画や、漫画で見たのだろう、きっと。

でも、ゴールデンレトリバーと暮らすことを、いざ本格的に実現しよう、と思

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瀬戸内海のお店で聞いた「愛情とは相手を分かろうとすること」という話

瀬戸内海のお店で聞いた「愛情とは相手を分かろうとすること」という話

 初めて広島に行った帰り、一日だけ予定に空きがあったので、四国まで行ってみることにした。といっても日帰りで四国に降り立つだけ。「初めて」という響きには、気持ちを高揚させる何かがあった。
 フェリーで香川に着くと、目の前に小さな飲食店があった。夫婦で営む店で、ランチメニューのカンパチの刺身は、身がみしみしと締まって沁みるようにおいしかった。

「あっちを片付けろって。ったくトロイんだから」
「今、や

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駄目だとわかっていても、誰かに期待してしまうのは何故なのか

駄目だとわかっていても、誰かに期待してしまうのは何故なのか



深夜のLINEはなぜかいろいろ話したくなってしまう。私だけだろうか?

そういう好奇心から一度やってみたかったLINE風のコンテンツ。使ったのはTalk Makerだ。時間、間、吹き出しの長さ。それによって全然意味合いが違ってくる。

10年くらい前は声をかけられる時「携帯の番号教えて」だった。けれど、今は「LINE教えて」になった。他にもSNSはあるのに、選べれるのはLINEなのだ。友人に「

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20代の頃、先輩から教わったすべて

過去の自分にちょっと救われたりする。もちろん昨日の自分と、今日の自分は、どこか別人だし。少しずつ人は変わっていく。

時の流れには抗えないし、現時点がベストでありたいと願う。

でも、「え、そんなこと言ってたんだ!!」と、過去の自分の言葉にちょっと救われたりするから不思議だ。

同じ釜のメシで、先輩と仲間になろう。仕事に熱くなっている先輩から、火をもらおう。悩みも、情熱も、分かちあおう。仕事を、人

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