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歴史小説家ひと月パリ滞在記 その4 名建築サヴォア邸見学
娘の産後しばらくして、落ち着いたころの話。「コルビュジエが設計したサヴォア邸っていう家が、世界遺産になってるんだけど、みんなで車で行かない?」と、娘が誘ってくれました。なにせ私はショッピングにもグルメにも、たいして興味がなく、このままではパリに来た甲斐がないと、哀れんでくれたらしいのです。
私は30代の終わりから40代の初めにかけて、建築とまちづくりの事務所で仕事をしていたことがあり、その経験
歴史小説家ひと月パリ滞在記 その3 いよいよショッピングとランチ
パリにはモノプリといって、ちょいオシャレめな量販チェーン店があり、娘の家から歩いて15分ほどのところにも1軒あります。孫娘は夏休みが終わって、幼稚園に通うようになったので、私は新生児育児の手伝いの合間に、そこまで歩いていっては、可愛い缶入り石鹸などを買って、そこそこ満足しておりました。
でも5年前の渡欧の際には、ラファイエットなど都心の高級デパートでコートを買ったりもしたので、今度も娘が「
新刊「富山売薬薩摩組」が発売されます
著者と編集者の関係は、ピッチャーとキャッチャーだと言われます。どんな作品を書いても、受け止めてくれる編集者がいなければ、本にはならないのです。それにピッチャーが好きな玉を投げる場合もあれば、キャッチャーがサインを出して、ピッチャーが、それに従う場合もあります。今度の新刊は完全に後者でした。
古くから富山藩には薬の行商の制度があり、行先別に紀州組、駿河組などと組分けされていて、もっとも遠く、もっ
「人生100年時代をデザインする」という本
私は30代の後半から40代の初めにかけて、札幌で暮らしていたのですが、当時、建築と都市デザインの事務所で、ちょっと仕事をしていました。私の役目は、まちづくりのニュースを作ったり、都市景観のレポートを書いたり。なかなかユニークな事務所で、楽しい数年間でした。
その事務所でお世話になった石塚雅明さんという建築家が、このたび本を出しました。それが「人生100年時代をデザインする」です。上の写真は石塚