植松三十里

歴史小説家です。うえまつみどりと読みます。2002年に48歳で作家デビューして、今まで…

植松三十里

歴史小説家です。うえまつみどりと読みます。2002年に48歳で作家デビューして、今までに50冊ほどの本を出版。得意分野は幕末の海ですが、若い頃にアメリカで暮らしていたため、外国に関わった人も、よく主人公にします。オルビスの化粧品カタログ誌で「時代を生きた女たち」を好評連載中。

最近の記事

なんと拙作が発売6日で重版決定!

 ここのところ、ちょっと忙しくて、ようやく今日、本屋さんに行って、20日に発売になった『イザベラ・バードと侍ボーイ』が棚に収まっているのを写真に撮ってきました。で、ゆるゆるブログを更新しようかなと思っていたら、さっき担当編集者から電話あり。  彼女から昼間、電話が来ると、私は毎度、ギョッとするのです。以前、1週間違いの福岡行と盛岡行を、私が勘違いしており、「今どこですか?」と切羽詰まった声で電話をもらったことがあったので。そのときすでに彼女は福岡に飛ぼうと、羽田空港で私を待っ

    • 新刊『イザベラ・バードと侍ボーイ』発売

       まもなく新刊が出ます。2月20日発売の集英社文庫書き下ろし『イザベラ・バードと侍ボーイ』です。ちょっとばかり長くなりますが、その裏話を書きますので、おつきあいください。  イザベラ・バードは実在したイギリス人旅行作家です。明治11年の初夏に来日し、欧米人の未踏の地に行ってみたいからと、あえて東北の山間部の山里を訪ね歩き、北海道のアイヌの村まで足を伸ばしました。でも梅雨が長い夏だったようで、来る日も来る日も雨にたたられ、馬で進む山道はぬかるんで、たいへんな旅でした。これに通訳

      • 「定年時代」に大きく記事が載りました

         月に2回、朝日新聞と一緒に配達される「定年時代」というタブロイド判の新聞があります。その1月22日の東京版に、私のインタビュー記事が掲載されました。  去年の12月の初めに、記者の方が取材にみえたので、近著の『富山売薬薩摩組』についてお話しました。そのときには掲載時期は未定でしたが、案外、早く載せて頂けました。1面トップから2面にまで続いており、予想外に大きな記事でした。  取材の際に、記者の方が「本を読者プレゼントに」とのことだったので、版元が5冊、提供してくれました。す

        • 次期首相の呼び声の上川陽子さん

           麻生太郎氏が上川陽子外務大臣について、「おばさん」とか「美しい方とは言わん」とか発言して問題になっているけれど、これで上川さんが優秀な人だって世間にアピールできたわけで、実は、これは麻生さんの手柄じゃないかという気がする。話の内容は、上川さんを絶賛しているし。ちなみに上のツーショットは埼玉新聞からの転載。  上川陽子さんは私の中学高校の2学年先輩で、一部で次期首相の呼び声が、かなり高い。個人的に存じ上げてはいないし、私は政治には不案内だけれど、どうしたって「母校から日本初の

        なんと拙作が発売6日で重版決定!

          歴史小説家の韓国取材の旅

           前回、パリ滞在記が割合に好評だったので、去年の5月に家族旅行と取材を兼ねて、韓国に行った話を書くことにします。  韓国取材の目的は、11月に発売された拙作「富山売薬薩摩組」の中で、薩摩藩領に実在した朝鮮の焼き物の里を描くためでした。もともとは秀吉の朝鮮出兵の際に、朝鮮半島から連れてこられた陶工たちの村でしたが、薩摩藩は幕末まで、彼らに故郷の風俗や習慣を守らせたのです。現在、鹿児島県内にある「沈壽官窯」は、その末裔です。  もちろん「沈壽官窯」にも取材に行ったのですが、なに

          歴史小説家の韓国取材の旅

          歴史小説家ひと月パリ滞在記 その4 名建築サヴォア邸見学

           娘の産後しばらくして、落ち着いたころの話。「コルビュジエが設計したサヴォア邸っていう家が、世界遺産になってるんだけど、みんなで車で行かない?」と、娘が誘ってくれました。なにせ私はショッピングにもグルメにも、たいして興味がなく、このままではパリに来た甲斐がないと、哀れんでくれたらしいのです。  私は30代の終わりから40代の初めにかけて、建築とまちづくりの事務所で仕事をしていたことがあり、その経験もあって「帝国ホテル建築物語(PHP研究所刊)」を書きました。なので古い建物に興

          歴史小説家ひと月パリ滞在記 その4 名建築サヴォア邸見学

          歴史小説家ひと月パリ滞在記 その3 いよいよショッピングとランチ

            パリにはモノプリといって、ちょいオシャレめな量販チェーン店があり、娘の家から歩いて15分ほどのところにも1軒あります。孫娘は夏休みが終わって、幼稚園に通うようになったので、私は新生児育児の手伝いの合間に、そこまで歩いていっては、可愛い缶入り石鹸などを買って、そこそこ満足しておりました。  でも5年前の渡欧の際には、ラファイエットなど都心の高級デパートでコートを買ったりもしたので、今度も娘が「デパートに行ってきたら? サマリテーヌってとこがいいよ」と勧めてくれました。なら

          歴史小説家ひと月パリ滞在記 その3 いよいよショッピングとランチ

          歴史小説家ひと月パリ滞在記 その2 パリ路線バスの旅

           第二子出産のとき、第一子5歳孫の幼稚園は夏休み中。それまで髪を長く伸ばしていたのだけれど、9月の新学期を前に短くしたいと申します。でも彼女の母親である、わが娘は産後すぐで外出できず、私に「バアバ、美容院に連れてってやってよ」とのたまう。  娘のツレアイも日本人で、ゆえに孫娘は純正日本人。まっすぐな黒髪で、西洋人の美容師さんだと上手にカットできないので、韓国人の美容師さんがやっているパリ都心部のサロンに連れていかねばなりません。  でも「子連れでメトロに乗ると、スリに遭うから

          歴史小説家ひと月パリ滞在記 その2 パリ路線バスの旅

          歴史小説家ひと月パリ滞在記 その1 東京からパリへ

           フランスの自動車会社でデザイナーをしている長女が、第二子を出産するというので、今年の夏の終わりに約1ヶ月、パリに行ってまいりました。  私は狭い空間が苦手で、人間ドックのМRI検査も大嫌い。幼い頃、悪いことをやらかすと、父親に押し入れに閉じ込められたものだけれど、もしや、そのトラウマか。  よって長距離フライトのエコノミー席もダメで、5年前の第一子誕生の際には、ロシアの航空会社、アエロフロートのビジネスクラスに乗って行きました。当時はJALのエコノミーより、ちょい高めくらい

          歴史小説家ひと月パリ滞在記 その1 東京からパリへ

          新聞の読書欄などに出ました

           11月半ばに発売になった「富山売薬薩摩組」が、新聞の読書欄などで紹介されました。今回は特に書くのに苦労したこともあって、少し不安もあり、高く評価していただけて、いつになく書評が嬉しかったです。  上の画像は細谷正充さんが書いてくださった12月2日の東京新聞ですが、最期の行で「(薬売りたちの)誠実に生きる姿に胸打たれるのだ」と結んであり、しみじみ嬉しくて何度も読み返しました。  産経新聞では担当編集者が書いてくれましたし、富山の北日本新聞や北國新聞でも取り上げていただけました

          新聞の読書欄などに出ました

          新刊「富山売薬薩摩組」が発売されます

           著者と編集者の関係は、ピッチャーとキャッチャーだと言われます。どんな作品を書いても、受け止めてくれる編集者がいなければ、本にはならないのです。それにピッチャーが好きな玉を投げる場合もあれば、キャッチャーがサインを出して、ピッチャーが、それに従う場合もあります。今度の新刊は完全に後者でした。  古くから富山藩には薬の行商の制度があり、行先別に紀州組、駿河組などと組分けされていて、もっとも遠く、もっとも旅が厳しいのが薩摩組でした。まして薩摩は他国人の入国を嫌う国柄。そんな中で入

          新刊「富山売薬薩摩組」が発売されます

          「人生100年時代をデザインする」という本

           私は30代の後半から40代の初めにかけて、札幌で暮らしていたのですが、当時、建築と都市デザインの事務所で、ちょっと仕事をしていました。私の役目は、まちづくりのニュースを作ったり、都市景観のレポートを書いたり。なかなかユニークな事務所で、楽しい数年間でした。  その事務所でお世話になった石塚雅明さんという建築家が、このたび本を出しました。それが「人生100年時代をデザインする」です。上の写真は石塚さんのサイトから拝借しました。  石塚さんは数年前に、あえて自分の事務所を早めに

          「人生100年時代をデザインする」という本

          歴史小説の書き方を話します

           11月18日の幕末史研究会で講師を務めます。「富山売薬薩摩組」という新刊が出るので、どういう史実を下地にして、どう肉付けしたのかを話します。どなたでも参加できますので、歴史小説に興味をお持ちの方は、ぜひ足をお運びください。会場は四谷駅前のタワービルの地下です。詳しくは下の幕末史研究会のサイトで。

          歴史小説の書き方を話します

          久しぶりにホームページ更新しました

           更新の方法がわからなくなってしまい、ここ半年ほど放ったらかしだったホームページを、久しぶりに更新しました。デビュー以来の著作が、ほとんど載っていますので、たまに見てやってくださいませ。  それに伴って、今年2月に刊行した「羊子と玲」のネット上の評判を見てみたら、予想外に好評でビックリ。この作品は書いた時の思い入れは、かなり大きかったのだけれど、発刊早々、特に男性読者から鴨居玲に対して「共感できない」とか「こういう嫌なやつっていますよね」みたいな感想が寄せられて、ああ、もうダ

          久しぶりにホームページ更新しました

          「帝国ホテル建築物語」4刷が決定しました

           今までドラマの関連本以外では、文庫本で重版がかかった記憶はないのですが、このたび「帝国ホテル建築物語」の4刷がきまりました。いろいろな新聞や雑誌で、取り上げていただいたおかげです。  上の写真は明治村にある旧帝国ホテルの窓の一部。茶色く見えるところが、実際は金色です。ガラスに金箔を貼っただけでは、耐久性に欠けるために、2枚の小さなガラス板の間に、金箔を挟んであります。それも山形に配置してあり、単純な市松模様よりも、はるかに手間暇がかかったそうです。  この金箔ボーダーは、

          「帝国ホテル建築物語」4刷が決定しました

          「帝国ホテル建築物語」が「日経アーキテクチュア」に紹介されました

           しばらく前に「帝国ホテル建築物語」について「日経アーキテクチュア」からインタビューを受けたのですが、それが7月27日号の「著者に聞く」というページに掲載されました。  建築の専門誌だけあって、私が札幌の都市デザインの事務所にいたこととか、ライト建築のアメリカ見学ツアーで得た知識など、けっこう建築系のことがらを書いてくれています。  私が勤めさせてもらった札幌の都市デザイン事務所は、今はもうないけれど、本業のほかに、函館の伝統的な町家のペンキ塗り替えを支援したり、儲かりそうに

          「帝国ホテル建築物語」が「日経アーキテクチュア」に紹介されました