Kenji Kojima またの名を 小島健治

知覚認識を探求するアーチスト 視覚から音楽を取り出すデジタル・アート ニューヨーク在住…

Kenji Kojima またの名を 小島健治

知覚認識を探求するアーチスト 視覚から音楽を取り出すデジタル・アート ニューヨーク在住 LiveCodeプログラマー 世界各地のメディア・フェス等に参加 反NFTアート Binary as an Art Material https://kenjikojima.com

記事一覧

ロケットが地球を泣かせている 4:20

アートワーク・ビデオは快晴で新緑の森を見上げながら、宇宙開発のロケットが排出するガスによる、地球温暖化への懸念を表現した曲を歌います。中央に英語で歌詞が表記され…

ミッキーマウスの著作権が切れたので、Suno AI で曲を作ってビデオにした。

2024年の1月1日に公開したいと思って、急いで2023年12月末に作品の概要を書きましたが、1月15日に改めて書き直しました。 作品概要アップデート AIが急速に発展して、デジ…

気候変動と蜂の激減をテーマに、Suno AI でラップを作ってビデオにした。

歌詞はネット世界の共通語「英語」を生成AIで作って、少し手を入れています。Suno AI だけでは音楽の完成度が低いので、曲を切り貼りして全体を7分のビデオにしました。 …

AI以降の創造するアーチスト

Project "Bitwise Splitting and Merging Pixels" プロジェクト「ピクセルのビット単位の分割と融合」 プロジェクトの概要の後に、ビデオがあります。 AIが収集していな…

「バイナリによる視覚データの音楽的解釈」ポートフォリオ 2021-2022

2021年から始めた絵画、写真、映画のデジタル・データから、音楽を取り出すプロジェクトのポートフォリオ(2021年から2作品、2022年から10作品を厳選)から、アーチスト・…

「天使ガブリエルが伝えようとしている」 第15回トゥールーズ国際交流アート・フェスティバル 作品カタログ

「視覚と聴覚の関連」を追求した、ビデオ・アート「天使ガブリエルが伝えようとしている」の作品概要は、2021年7月31日に書いていますから、そちらを読んでください。 画…

NFTアートに違和感を持ち続けてきました / 反NFTアート「One Dollar」

NFTアートが登場してから、どうもモヤモヤと違和感を持ち続けてきました。デジタル・アートをやってきて、最近は画像データを音楽に変換するプログラミングに、ビデオをミ…

アルゴリズミック・アート 「See Me, Hear Me / 麦わら帽子の自画像」作品概要

作品はバイナリ(0, 1)をアート素材にして、絵画からアルゴリズムで音楽を取り出す実験アートです(使用言語 LiveCode)。 これは2020年以降出来るだけ外出を控えるよう…

「天使ガブリエルが伝えようとしている」作品概要

作品はバイナリ(0, 1)をアートの素材として制作した、アルゴリズミック・アートです(使用言語 LiveCode)。視覚と聴覚の関連を追求したこの作品は、15世紀フランドル派…

アルゴリズミック・アート「伊勢物語・第九段・八橋」作品概要

作品概要を書くのは、どこかのコンペに出したりすることが多いのだけれど、ほとんど国際メディア・フェスティバルに出しているので、なかなか日本語で書くチャンスがありま…

バイナリーはアートマテリアルである 5   (画像から音楽を作るひとつの方法)

「20世紀初めロシアの作曲家スクリャービン」に関して書いています。「ロシア」「ウクライナ」に関する記述は一切ありません。 これはドラフトです。 最終稿は http://k

バイナリーはアートマテリアルである 4   (画像から音楽を作るひとつの方法)

これはドラフトです。 最終稿は http://kenjikojima.com/BinaryAsArt/ ビデオ画像から音楽を取り出す「Techno Synesthesia」 ビデオは静止したフレーム画像の連続で動き…

バイナリーはアートマテリアルである 3   (画像から音楽を作るひとつの方法)

これはドラフトです。 最終稿は http://kenjikojima.com/BinaryAsArt/ 画像を暗号モザイクに 音楽鍵で元の画像に「CipherArt」: 2進数の1桁ごとに真偽を演算するこの方…

バイナリーはアートマテリアルである 2   (画像から音楽を作るひとつの方法)

これはドラフトです。 最終稿は http://kenjikojima.com/BinaryAsArt/ 画像のピクセル・データを音楽に変換「RGB Music」: 「RGB Music」は、2007年に私自身が開発した…

バイナリーはアートマテリアルである 1   (画像から音楽を作るひとつの方法)

これはドラフトです。 最終稿は http://kenjikojima.com/BinaryAsArt/ バイナリー (binary) は、コンピュータが直接的に処理できる 上の図の数字のような「0」と「1」…

ロケットが地球を泣かせている 4:20

ロケットが地球を泣かせている 4:20

アートワーク・ビデオは快晴で新緑の森を見上げながら、宇宙開発のロケットが排出するガスによる、地球温暖化への懸念を表現した曲を歌います。中央に英語で歌詞が表記される画面に、5か国語の字幕が付いています。

アーティストの小島健治は、これまでエコロジーをテーマに多くの作品を制作してきました。しかし、近年の気候変動の緊急性を考えると、これまでの作品の控えめな主張では鑑賞者に伝わりにくいと感じています。

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ミッキーマウスの著作権が切れたので、Suno AI で曲を作ってビデオにした。

ミッキーマウスの著作権が切れたので、Suno AI で曲を作ってビデオにした。

2024年の1月1日に公開したいと思って、急いで2023年12月末に作品の概要を書きましたが、1月15日に改めて書き直しました。

作品概要アップデート
AIが急速に発展して、デジタルアートの構築方法も大きく変化する時代を迎えています。しかしAIが蓄積している具象のビジュアルデータに、だいぶ古びた感覚を感じています。それとは逆に、AIが作り出した音楽をメディアアートに組み込んだところ、20世紀半ば

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気候変動と蜂の激減をテーマに、Suno AI でラップを作ってビデオにした。

気候変動と蜂の激減をテーマに、Suno AI でラップを作ってビデオにした。

歌詞はネット世界の共通語「英語」を生成AIで作って、少し手を入れています。Suno AI だけでは音楽の完成度が低いので、曲を切り貼りして全体を7分のビデオにしました。

曲とビデオの概要
生態学的脅威により、人間、ミツバチ、その他の種が危険にさらされています。 その影響は生態系だけでなく気候変動にも波及し、生命を維持する微妙なバランスが崩れます。 私たちは生物学的崩壊と気候変動との瀬戸際にあり、

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AI以降の創造するアーチスト

AI以降の創造するアーチスト

Project "Bitwise Splitting and Merging Pixels"
プロジェクト「ピクセルのビット単位の分割と融合」
プロジェクトの概要の後に、ビデオがあります。

AIが収集していないデータを作り出すこと

データを収集してアートワークを作成する自然言語処理は、最も洗練されたコンピューター言語と言えるでしょう。しかし、AIを使ったステレオタイプの視覚形式の集積に、創造

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「バイナリによる視覚データの音楽的解釈」ポートフォリオ 2021-2022

「バイナリによる視覚データの音楽的解釈」ポートフォリオ 2021-2022

2021年から始めた絵画、写真、映画のデジタル・データから、音楽を取り出すプロジェクトのポートフォリオ(2021年から2作品、2022年から10作品を厳選)から、アーチスト・ステートメント、プロジェクトの概要、並びに作品画像をここに載せます。画像のクリックでビデオ作品が開きます。

アーチスト・ステートメント 2022

私は、見ることと聞くことには、関連があると考えてきました。このプ
ロジェクト

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「天使ガブリエルが伝えようとしている」 第15回トゥールーズ国際交流アート・フェスティバル 作品カタログ

「天使ガブリエルが伝えようとしている」 第15回トゥールーズ国際交流アート・フェスティバル 作品カタログ

「視覚と聴覚の関連」を追求した、ビデオ・アート「天使ガブリエルが伝えようとしている」の作品概要は、2021年7月31日に書いていますから、そちらを読んでください。

画像データから音楽を取り出すビデオ・アート「天使ガブリエルが伝えようとしている」は、フランス南西部の都市トゥールーズで毎年開かれる「XXV Rencontres Internationales Traverse(第15回トゥールーズ国

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NFTアートに違和感を持ち続けてきました / 反NFTアート「One Dollar」

NFTアートに違和感を持ち続けてきました / 反NFTアート「One Dollar」

NFTアートが登場してから、どうもモヤモヤと違和感を持ち続けてきました。デジタル・アートをやってきて、最近は画像データを音楽に変換するプログラミングに、ビデオをミックスした作品を作っています。そろそろこのNFTアートの違和感にもピリオドを打ちたいと考えて、反NFTアート「One Dollar」を完成させました。ここに書いた文は、現代のアートビジネスではなく、洞窟絵画から続くアートの価値について書い

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アルゴリズミック・アート 「See Me, Hear Me / 麦わら帽子の自画像」作品概要

アルゴリズミック・アート 「See Me, Hear Me / 麦わら帽子の自画像」作品概要

作品はバイナリ(0, 1)をアート素材にして、絵画からアルゴリズムで音楽を取り出す実験アートです(使用言語 LiveCode)。

これは2020年以降出来るだけ外出を控えるようになった、制作環境から発想しています。作品はテーマとする題材の取得から、制作完了までをコンピュータで完結させ、実空間の物質に頼らない構築をしています。

始めにテーマとする絵画を、インターネットで探します。ここでは1887

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「天使ガブリエルが伝えようとしている」作品概要

「天使ガブリエルが伝えようとしている」作品概要

作品はバイナリ(0, 1)をアートの素材として制作した、アルゴリズミック・アートです(使用言語 LiveCode)。視覚と聴覚の関連を追求したこの作品は、15世紀フランドル派の画家ロベルト・カンピンの受胎告知の画像データを音楽に変換、その工程をビデオにしています。また北方ルネサンスの油彩を使った当時の新技術が、大きくその後の絵画史を作った歴史に重ねて、バイナリという新しいアートマテリアルの、未来を

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アルゴリズミック・アート「伊勢物語・第九段・八橋」作品概要

アルゴリズミック・アート「伊勢物語・第九段・八橋」作品概要

作品概要を書くのは、どこかのコンペに出したりすることが多いのだけれど、ほとんど国際メディア・フェスティバルに出しているので、なかなか日本語で書くチャンスがありません。勿論日本語で書いたほうが本当の処、隅々まで思考が及びます。とは言っても、年に1度くらいは日本語で書くチャンスもあって、先日応募できそうな日本のコンペがあったので、書いてみました。日本語で考える、アート史とも複雑に絡み合った内容を600

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バイナリーはアートマテリアルである 5
             (画像から音楽を作るひとつの方法)

バイナリーはアートマテリアルである 5   (画像から音楽を作るひとつの方法)



「20世紀初めロシアの作曲家スクリャービン」に関して書いています。「ロシア」「ウクライナ」に関する記述は一切ありません。

これはドラフトです。
最終稿は http://kenjikojima.com/BinaryAsArt/

作品コンセプト「テクノ共感覚(Techno Synesthesia)」
ここまで技術的な面を書いて来ました。技術は作品コンセプトを支えるためのものですから、コンセプト

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バイナリーはアートマテリアルである 4
             (画像から音楽を作るひとつの方法)

バイナリーはアートマテリアルである 4   (画像から音楽を作るひとつの方法)



これはドラフトです。
最終稿は http://kenjikojima.com/BinaryAsArt/

ビデオ画像から音楽を取り出す「Techno Synesthesia」
ビデオは静止したフレーム画像の連続で動きを表現しますから、短い映像時間でも膨大な量のデータを用いています。RGB Musicのように1フレームのピクセルを左から右下まで読み込んでは、1つの短いビデオでも何百時間どころか何

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バイナリーはアートマテリアルである 3
             (画像から音楽を作るひとつの方法)

バイナリーはアートマテリアルである 3   (画像から音楽を作るひとつの方法)



これはドラフトです。
最終稿は http://kenjikojima.com/BinaryAsArt/

画像を暗号モザイクに 音楽鍵で元の画像に「CipherArt」:
2進数の1桁ごとに真偽を演算するこの方法が、バイナリーを「0,1」とイメージしている人には、最もアートマテリアルのように見えるかもしれません。 人間の感覚は外界に取り巻く情報を、感覚器官の機能によって分割して現実世界として把

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バイナリーはアートマテリアルである 2
             (画像から音楽を作るひとつの方法)

バイナリーはアートマテリアルである 2   (画像から音楽を作るひとつの方法)



これはドラフトです。
最終稿は http://kenjikojima.com/BinaryAsArt/

画像のピクセル・データを音楽に変換「RGB Music」:

「RGB Music」は、2007年に私自身が開発したコンピュータ・アプリケーション「RGB MusicLab」から作られます。アプリケーション「RGB MusicLab」は、ピクセルの3つの色彩値(Blue, Green, R

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バイナリーはアートマテリアルである 1
             (画像から音楽を作るひとつの方法)

バイナリーはアートマテリアルである 1   (画像から音楽を作るひとつの方法)



これはドラフトです。
最終稿は http://kenjikojima.com/BinaryAsArt/


バイナリー (binary) は、コンピュータが直接的に処理できる
上の図の数字のような「0」と「1」だけの2進数表記のことです。

目次:
・概要
・画像のピクセル・データを音楽に変換「RGB Music」
・画像を暗号モザイクに 音楽鍵で元の画像に「CipherArt」
・ビデオ

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