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バイナリーはアートマテリアルである 4   (画像から音楽を作るひとつの方法)

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これはドラフトです。
最終稿は http://kenjikojima.com/BinaryAsArt/


ビデオ画像から音楽を取り出す「Techno Synesthesia」
ビデオは静止したフレーム画像の連続で動きを表現しますから、短い映像時間でも膨大な量のデータを用いています。RGB Musicのように1フレームのピクセルを左から右下まで読み込んでは、1つの短いビデオでも何百時間どころか何ヶ月という、音楽の長さになってしまうでしょう。プロジェクトはそのための、時間軸から適当な量のデータを取り出すために、フレームを84のグリッドに分割して、一定の間隔で明暗の差が大きな上位最大5カ所の色彩データを取得して、音楽を作り出します。データを採取した箇所は、線でつながれて2次元ドローイングを描き、最終的にそれぞれの取得時間をZ軸とするポイントを加え、3次元ワイアフレームにして回転させます。

Luce 17 Autumn Leaves Test / 01:00 / 2018

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このビデオはテストとナビゲーションのためのウインドウで、最終作品はセカンド・ディスプレイで動かされ、フルスクリーンをビデオ・キャプチャーします。2015年から始めたビデオから音楽を取り出すこのシリーズも、少しづつ形を変えてこの形態になっていますが、ここでのサンプル作品は、2018年のシリーズ「Four Seasons」から3作選びました。この作品シリーズは、2018年〜2020年アメリカ、フランス、スペイン、インドネシア、中国、イランのメディア・フェスティバルに各1作品づつ、トルコのイスタンブール現代美術館のウェブ・ビエンナーレでは、シリーズ全9作品が参加しています。

「枯れたチューリップ 神秘音階 / テクノ共感覚:四季 から」02:30 / 2018 

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「宇宙船地球号で春の散歩 / テクノ共感覚:四季 から」02:30 / 2018

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「初雪 2018年11月15日 神秘音階 / テクノ共感覚:四季 から」
03:20 / 2018

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バイナリーはアートマテリアルである
1. 概要
2. 画像のピクセル・データを音楽に変換「RGB Music」
3. 画像を暗号モザイクに 音楽鍵で元の画像に「CipherArt」
4. ビデオ画像から音楽を取り出す「Techno Synesthesia」
5. 作品コンセプト「テクノ共感覚」


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