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ロケットが地球を泣かせている 4:20

アートワーク・ビデオは快晴で新緑の森を見上げながら、宇宙開発のロケットが排出するガスによる、地球温暖化への懸念を表現した曲を歌います。中央に英語で歌詞が表記される画面に、5か国語の字幕が付いています。

アーティストの小島健治は、これまでエコロジーをテーマに多くの作品を制作してきました。しかし、近年の気候変動の緊急性を考えると、これまでの作品の控えめな主張では鑑賞者に伝わりにくいと感じています。

彼は主張が伝わりにくいビジュアル表現だけでなく、直接的なメッセージを加える必要があると感じていました。このアートワーク・ビデオはポピュラー音楽の歌詞で、メッセージを伝えようとしています。

英語がネイティブではない小島が、童謡のような詩を作ることができたのは、近年の文章作成AIの急速な発展のおかげです。そしていくつかの詩を作曲AIに演奏させました。最後に音楽とボーカルを分離し、それらをアレンジして最終的な曲にしています。

ロケット打ち上げが排出する温室効果ガスは、気候変動に大きな影響を与えます。これは膨大な量の二酸化炭素だけでなく、オゾン層を破壊する一酸化炭素や窒素酸化物、そして水生生物や生態系に有毒な燃料が海洋に放出されることによるものです。

いつか人類が他の惑星に移住できるかもしれないと考える人たちもいますが、ごく近い将来気候変動によって引き起こされる災害のため、私たちにはその時間はありません。

私は、宇宙開発を人類の栄光のようにひたすら賞賛する考えに、反対しています。現在人類は、宇宙開発の頭脳と資金を、地球上の気候変動と戦うために活用すべきです。ロケットの打ち上げは気候変動が解決するまで、デブリを回収したりする限定的なことだけにするべきです。

このビデオは無料でシェアできます。デジタル・アートの最大の特徴は、本物のアートを無限にコピーできることです。しかもそれは人新生の地層を作りません。私はNFTアートは金融商品で、アートワークではないと考えています。デジタルアートは貪欲な金融世界の物質的所有の意味をなくして、アートの異常な金銭的商品化を再定義し、個々の鑑賞者とのつながりを回復します。

プロジェクト・ウェブ:The Rockets Make the Planet Cryhttps://kenjikojima.com/RocketsMakeCry/ 

バリエーション・プロジェクト:This Planet is Our Home.
https://kenjikojima.com/OurHome/ 
このビデオは2024年5月からスロバキア、コシツェ市の公共スペースの「Open Media Art」に参加しています。


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