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迷った時に決断するためのモノサシとは? 自分の価値観から物事を測る視点

「迷わない、そして後悔しないために必要な物はコレか」

noteをはじめて約7カ月が経っています。220以上の記事を毎日コツコツ、1日1記事書き続けていますが、このプロセスで大きく変わったことがあります。

それは「決断のモノサシ」ができたことです。

日々生活していると複数の選択肢から一つを決める、というシーンは多々出くわします。「仕事でどんなプランを提案するか」といったビジネス上の決断だけでなく、レストランに行った時に何を注文するか?目的地までどういう道で行くか?といった生活の中の選択まで様々です。こうした選択を迫られるシーンに出会った時、どんな軸で判断や決断をしていますでしょうか。

個人の価値観ごとにいろんな考え方がありますし正解などありません。モノサシ自体持っていない、もしくは持たないようにしている、という人もいるかもしれません。

この約半年で自分の中で生まれたモノサシについてお話します。

自分のモノサシ

私にとって自分が意思決定する上で大切にするモノサシはズバリこれです。

「新しい経験ができる方はどれか?」

このモノサシで測って、それに従って行動すると概ね良い結果になることが多いです。良い結果とは私の場合、自分をアップデートするような刺激を得られるということです。

この発想に至ったのにはある考え方に出会ったのがきっかけです。先日、予防医学研究者の石川善樹さんの考え方に触れる機会がありました。石川さんは「新しい事業を考える時はアップデートかアップグレードかの2軸で発想する」とお話されていました。

アップデートは新基軸を作るということ、そしてアップグレードはその質を上げていくこと。図のイメージではアップデートは右への軸の進化、アップグレードは上への軸の進化のイメージです。

この話を聞いた時、人も同じだと思いました。例えば私にとってこのnoteもそうです。私は今年の4月からnoteを書き始めましたが、それまでも日々の学びは手帳に書き綴っていました。それをnoteというツールでたくさんの人の目に触れる場でアウトプットするのは私にとってのアップデートです。そこから日々どう書くべきかやアウトプットのためにどうインプットするのかをトライ&エラーをしながらもがいています。このもがいているプロセスはアップグレードです。

アップデートを「変革」、アップグレード「改善」と言い換えると、個人的には「変革」が多い人生は驚きや発見にあふれていて、新しい自分と出会えるイメージがあります。そのためのインプットや選択をしていきたいと思うようになりました。

その結果「自分をアップデートしてくれる新しい体験」に重きを置くようになりました。迷ったら「新しい経験ができる方を選ぶ」ことを大切にしています。

石川さんのアップデート、アップグレードの話は下記の記事に近しいことが載っていますので、良かったらご参考ください。

モノサシを持つメリット

こうしたモノサシを持つと、何が良いかというと大きく2つのメリットがあります。

1.「後悔」が減る

メリット一つ目は「後悔」を減らせることです。後悔は大きく2つに分かれます。

①やってしまった後悔
②やらなかった後悔

人生で圧倒的に多いのは②のやらなかった後悔ではないかと思います。これはそのチャンスがあったのに、掴みに行かなかったということ。チャンスというものはなかなか目に前に転がって来ません。たとえ恥をかいたとしても、カッコ悪くても、チャンスが来たら掴みに行った方が良いです。

その時に自分のモノサシで測り、瞬時に掴みに行けると後悔が減ります。

例えば、先日も仙台に行く機会がありました。旅も後半に差し掛かった時に、友人とコーヒーでも飲んで少し休憩しようということになりました。その時に目に止まったのが「ずんだシェイク」の文字。

ずんだとは枝豆。枝豆を使ったスイーツを豊富に扱う「ずんだ茶寮」のメニューの一つです。簡単に言うと枝豆味のシェイク。「それおいしいの?」と思ってしまいますが、試してみなければ分かりません。私にとっては「完全なる新体験」ですので、1秒も迷わずに注文しました。結果、思った以上に枝豆感はマイルドで非常に飲みやすい、記憶に残る美味しいスイーツ体験となりました。

そしてその旅の過程ではその後家に帰るまで、2度と「ずんだシェイク」に会うことはなかったです。あの時、「また空港でも飲めるだろう」と思ってただのコーヒーを飲んでいると、新しい体験はできなかったと思います。直観のモノサシに従ってメニューを選んだことで後悔せずに済みました。

このシェイクの話は非常に小さな話ですが、こうした小さな刺激の積み重ねが、豊かな人生につながっていくように思います。後悔しないためにもすぐに決める。そのためにも自分なりのモノサシがあると良いと思います。

2.行動原理がシンプルになる

もう一つの利点は、こうしたモノサシがあると、迷わないでいられるということです。自分の思考や行動がシンプルになっていきます。例えば、週末に「どこかへドライブに行こう」と誘われた時に、その場所が行ったことが無い場所で「新しい体験ができて面白そう」と思えたら即OKが出せます。

移動距離が長いことや、運転は誰がするのか、誰と行くのか、など気になりだしたらいろんな条件が気になってしまいがちです。それらを総合的に評価して行くか行かないかを決めてしまいます。しかし、私の場合は結局「新しくて面白そうか」が自分の中でプライオリティが高く、仮に時間がかかったとしても、貴重な体験を通じて自分がアップデートできるのなら行く価値ありです。そう考えると、最もプライオリティが高いモノサシで測り、それがOKならGOということ。それ以外の問題は些細なことです。プライオリティの低い条件を気にしてその経験の機会を失う方が自分にとってはリスクです。

自分のモノサシを持つということは、複数の情報の中で意思決定に必要な最重要ファクターをはっきりさせるということです。そこが明確になれば、思考も行動もそぎ落とされシンプルに生きていけます。

「判断」よりも「決断」をする

何かを選択したり意思決定する際に大切にしている感覚があります。それは「決断する」という感覚です。意思決定をする際に「判断」と「決断」という似たような二つの言葉があります。これらは実は意味がちょっと異なります。

【決断】
「自分の意思をはっきりと表すこと」「善悪を付けること」という意味です。善悪を見極めてきっぱりと心に決めることを表し、その後自分が取るべき行動を起こすことまで含まれます。

【判断】
「選択肢の中から最も良いと思うものを見極めること」という意味です。

つまり、「判断」は見極めであり、「決断」とはそれに従いその先に主体的に行動することまでを含んでいる言葉ということ。順序で言うとまずは正しい「判断」をしてから、実行することを「決断」するというプロセスです。

「決断」には「行動を伴った自分の意思の明確化」というニュアンスがあります。選んだ後に行動する。何かを選んだ後に主体的なアクションをとった方が物事は前進します。そう考えると、「判断する」で終わらず「決断する」という感覚までを常に持っておくことで、よりダイナミックに日々を過ごせるのではないでしょうか。

まとめ

人生は選択の連続です。日々無数に下す選択は、その人の個性を表現し、大げさに言うとその人の未来を決めていきます。その時に、自分なりのモノサシを持っておくことは日々をシンプルに生きていく上でとても有効です。

昔から「チャンスの女神は前髪しかない」と言います。やらなかった後悔をしないためにも、自分の中でプライオリティの高い価値観に沿ってモノサシを持っておきましょう。そうすることで、直ぐに行動をして、後悔の無い日々が過ごせるように思います。

自分にとってのモノサシは何でしょうか。ぜひ言葉にしてみてください。その言葉を大切に持っておけば、目の前の分かれ道をポジティブに選択して行けます。

そしてそのモノサシは1度決めたらずっと変わらないかというとそうではないと思います。なぜなら自分の価値観は変わっていくからです。自分の成長に合わせて大切にしたいプライオリティの軸は変化します。その都度モノサシもアップデートして行けばよいと思います。それも自分の成長の証です。

まずは今の自分にとってのモノサシを持って日々後悔なくシンプルに暮らしていきましょう。そして、そのモノサシを変えていく柔軟な心も持ち合わせておけると良いですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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