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エッセイ

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#人生

実存勝負とコスパ糞野郎

実存勝負とコスパ糞野郎

社会学者の宮台真司さんが、昔の朝ナマは「実存勝負」で見る価値あったが、今の朝ナマは「いかに賢くみられるかの勝負」になっていて一秒も見る気がしない、と言っていた。

グローバル資本主義が浸透した現代、

如何に賢そくみえるかに生きているかの争いになっている。

いかに少ない労力で、大きな成果を得るか、で評価される。

そして、その「成果」とは往々にして売上や利益である。より個人の生について言えば、年

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「好きなことで、生きていく」のではなく「嫌いなことで死なない」 #年収90万円で東京ハッピーライフ

「好きなことで、生きていく」のではなく「嫌いなことで死なない」 #年収90万円で東京ハッピーライフ

大原扁理さんの『年収90万円で東京ハッピーライフ』を読んだ。

この本、自分がここ数年読んだ中で一番おもしろかったかもしれない。

森永卓郎さんの『年収300万円時代を生き抜く経済学』(2005年)が話題になってから早くも16年が経つ。

そして、2012年には、イケハヤが『年収150万円で僕らは自由に生きていく』を出版。

そして2016年に、本書、「年収90万」とどんどん年収が下がってきている

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あなたの生のゲーム設計はどうなっているか

あなたの生のゲーム設計はどうなっているか

テレビゲームやスマホゲームなどのいわゆるゲームが、物足りなさがあるものの面白い。その理由は、そのルールが明確だからだ。

ゴールがラスボスを倒すことで、そこまでの道筋が単純すぎないが、一定程度見渡せているから、経験値をためて前進していく。どんなゲームも基本はこういう構図だ。

人生を楽しんでいる人の多くは人生をゲーム化している。ゲームにおける報酬や経験値を貯める方法をリアルの世界で一定の明確な形で

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中国人はあきらめが早い?

中国人はあきらめが早い?

昨日、クラブハウスで中国出身の方が面白い話をしていた。

中国人は幼少期から人脈や政府との関係がないと成功できないことを親から言われたり、また、実体験として経験する、という。
それゆえ、人生の早い段階で、一定の大きな夢を諦めて現実的な選択をする。

これは私の周りの中国人の行動をみていても納得。みんな現実的な人が多い。

ただ、これは悪いことではない。

大きな夢といっても程度問題だ。一定の限界レ

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アドバイスを受け入れるか否かはその人の魅力次第だという話

アドバイスを受け入れるか否かはその人の魅力次第だという話

われわれは普段から、他者の意見や主張、アドバイスなどを耳にする。

ときには、To Meで助言やアドバイスをもらうこともある。

私、こういうときに思ってしまうのは、「このアドバイス受け入れたら、この人みたいになるのか」ということ。

なぜなら、その人はそのアドバイスのように行動するのが良いという価値観で生きてきて、今がある。その視座で行動しつづけていく先にはその人の状態がある、ということなのだ。

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「フェアに自分の責任でリスクをとりたい」というのが「起業」の本質であり、「人間の欲望」の本質

「フェアに自分の責任でリスクをとりたい」というのが「起業」の本質であり、「人間の欲望」の本質

以下、GOの三浦さんという方のNewspicksの佐々木さんが起業した理由についてのツイートだ。

三浦さんは「フェアに自分の責任で大きなリスクをとりたい」というのを「起業の本質」だと言っているが、私もまさにそう思う。

会社勤めはいいこともあるし、悪いこともある。ただ、一番もやもやするのは、責任の範囲が曖昧なことだ。いい仕事をしたのにリターンが少ない、という理由もあるだろう。

しかし、それより

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「ビジョンがあること」と「信頼を得て集団をまとめること」

「ビジョンがあること」と「信頼を得て集団をまとめること」

人の話をよく聞いて、相手を立てながらコミュニケーションをしていけば信頼を得ることができる。

日本の組織で出世したり、抜擢される人はそういう人が多いだろう。

ガースーこと菅首相もそうなのではないか。

でも、そうして権力を持てる地位についたとしても、その人自身に思想がなければ、その地位は宝の持ち腐れである。

やりたいことがあってこその地位だ。

その地位に副次的にくっついている権力や金を目的に

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それでも「真実」を求める理由は「システムはどのみち回らなくなるから」

それでも「真実」を求める理由は「システムはどのみち回らなくなるから」

真実はなぜ重要か?自分たちの主観的な世界が楽しければそれでよくないのか?

自分が見ている世界を全てだと思って、その中で自由に楽しく生きていればいい。そう考える人は多いだろう。

つまり、その自分たちの(狭い)世界の「外」(真実)なんかどうでもいい、という態度。

本当のことがわかっても、だからどうなんだ!っていっちゃうやつ。真実なんてどうでもよくて自分たちが自分たちの見ている世界がよければそれで

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スタバの店員さん並に人に喜んでもらうことが人生の全て

スタバの店員さん並に人に喜んでもらうことが人生の全て

私はかなり実存主義者である。

実存主義って何かといえばいろいろな定義があるが、

一言でいうと、

自分の主観を最優先に考える

といえる。

社会だったり、GDPだったり、他者だったりを主語にして物事を考えない、ということ。

自分がハッピーならそれでいい、という発想。

ただ、それは自己中のわがままであることを意味しない。

家族や大切な人が幸せだったり、世界が平和だったりすることが条件で自

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ハイデガーとフワちゃん

ハイデガーとフワちゃん

ハイデガーがアリストテレスを取り戻したように、フワちゃんも篠原ともえを取り戻したのか。

キャリアや語学なんてクソ喰らえ。留学は手段ではなく、目的じゃない?#英語 #中国語

私はアメリカとオーストラリアに留学経験がある。

これは英語を学ぶ?

外国に友達を作るため?

異文化を経験し日本を客観的に見る?

色々後付的な目的はあるだろう。

その後の発展のための「手段」として留学は見られがちだ。

でも、そんなことはない。

留学というのは外国で生活する+勉強しながらいろいろな人に会う、という一つの「体験」であり、それ自体が楽しいエンタメ体験なのだ。

そこでの体験が

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今、わたしたちは10年後のタイムマシンで戻ってきた存在だというお話。

今、わたしたちは10年後のタイムマシンで戻ってきた存在だというお話。

今、わたしたちは10年後のタイムマシンで戻ってきた存在だというお話。

想像してみてください。
10年後、⁇才になったあなたを。
「人生、こんなはずじゃなかった・・・やり直せたらいいのに」
と後悔しています。

そこで神様が現れて、あなたにこう言います。
「では、10年前に戻してあげるから、もう一度だけやり直しなさい」

あなたは決意を新たにして、神様から与えられた10年を生きるために、
実は、「

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若者は、熟考して意思決定しよう(自分の価値観に直面)

若者は、熟考して意思決定しよう(自分の価値観に直面)

自分は34歳なので若い部類に入るのかもしれないが、

20代の人と接すると大分年上という感じに映るだろう。

先輩らしいことはあまり言いたくはないけど、

一つ生き方のアドバイスをするなら、

意思決定は熟考して行うのが良いと思う。

結局、人生は、自分が何者かを形成していく過程で、社会にフィットすればいい。(社会にフィットしないというフィットもあり)

でも、フィットするには自分の形がはっきりし

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自分の専門領域に執着せずに<世界>と向き合おう

自分の専門領域に執着せずに<世界>と向き合おう

私は以前、日中のゲームに関わる仕事をしていた。そのとき、幸運なことに世界的に有名なゲームプロデューサーの上海でのアテンドをさせていただく機会があり、いろいろなお話を聞くことができた。

一つ印象に残っている話がある。

その方は、世界中にファンがいるあるゲームを制作したプロデューサーだが、ゲームをほとんどしないし、他社ゲームも遊ばないし、見ないということ。

それよりも海外を旅行したり、本を読んだ

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