マガジンのカバー画像

店舗経営編~時代を先読むチカラ~

22
小さな店は【先手を打つ】に限ります。小さな店の運営を20年以上続け、売上もそれなりにあります。運営/経営/店の切り盛り/世相とこれからにについて書いてます。
運営しているクリエイター

#自己紹介

八百屋からみた“食” ー序章ー

八百屋からみた“食” ー序章ー

こんにちは。noteで出会えたこと、嬉しいです。
対面販売・小売り、学生時代からずっとやってます。
いつのまにか八百屋になってそろそろ20年。独立して10年以上経ちます。

「食」の対象は広いです。とてもとても広いです。
職業柄、青果・農産物に限定しても「原料生産・食品製造全体・世界の政治経済情勢・気候変動・農法(生産技術)・流通(輸送貯蔵技術)・市場出荷/非市場出荷・法律・栄養・ブーム・外食産業

もっとみる
都市生活における「自炊」【八百屋から見た“食”no.7】

都市生活における「自炊」【八百屋から見た“食”no.7】

私は(特に都市部において)
【自炊=時間と労力のぜいたく】と捉えています。

巣ごもり生活で自宅調理は一時的に増えました。
それでも大きな流れとしては、自炊しない生活に向かいます。
人口動態の変化(人口減と高齢化)、前後5年の暮らしぶりを想像するに自宅調理は1世帯平均1日1食(週3-5食)がイイトコでしょう。

そんな2022年以降の生活環境下でも
自炊前提の八百屋/食材屋ができるアプローチとはな

もっとみる
買い物と多様性【八百屋から見た“食”no.1】

買い物と多様性【八百屋から見た“食”no.1】

いつからか出てきた多様性というワード。
「多様性こそ大切」と言われてしばらく経ついっぽう、
興味の細分化(分散)と情報化社会が相まって
【共通認識(基礎知識≒一般常識)の低下】を招いている
「多様性は大切」と朧気には皆思いつつ「分断」が進んでいて、
極論の両岸から主張し合っている・相容れない状況が進んでいるように思えるのです。

日本史・戦国史・幕末に詳しい・詳しくない
海外居住・現地事情・外交に

もっとみる
店を続けたいなら値上げしよう【八百屋から見た“食” no.5】

店を続けたいなら値上げしよう【八百屋から見た“食” no.5】

先々続けたい店は値上げする。このシンプルな事実。
「食」関連の値上げ(だけ)は残念に感じる人が多いのはなぜでしょうか。

■原料価格の視点から
農産物価格は豊作不作で変動しますが、近年は国内外とも天候不順による不作が目立ちます。とくに土地利用型の穀物・根菜・果樹に多く、高騰が長引いています。豊作不作に関係なく“物流費・動力費”も上昇。機械を動かすガソリン・ボイラーを焚く重油・宅配便等々、実感する場

もっとみる
続けるが吉〜2023年の抱負〜【八百屋から見た“食”no.19】

続けるが吉〜2023年の抱負〜【八百屋から見た“食”no.19】

2023年も、おいしく普遍的な独自路線で営業します。

◇作り手の美味しさを損ねない
◇本当に欲しい人に買ってもらう
◇本当に欲しい人に買い続けてもらう
◇物価(値上げ)を気にしない
◇農法(オーガニック)も気にしない
◇栽培方法に貴賎なし。優劣なし。それぞれの良さを伝える
◇薬効(〇〇を治す)目的の野菜摂取は無用
◇素材に正直に作ったモノの良さを伝え続ける
◇いつまでも満足にモノが揃うと思わせな

もっとみる
八百屋を目指す皆さんへ。【八百屋から見た“食”no.34】

八百屋を目指す皆さんへ。【八百屋から見た“食”no.34】

八百屋・直売農家・小売店に共通します。
以下、謎解きみたいな書き方かもしれませんがお付き合いください。

これからの食料品販売は
◆安値&量販(お買得/お値打ち品/特売)
◆ストーリー(起源/歴史/イイモノ/自分優位/優劣比較)
◆農法(無○○/減○○/○○をなるべく使わず/丁寧に/キケン/安全)

上記に【訴えない】運営で
いかに顧客を増やし続けるかどうかです。
意気揚々と新しく始めてはすぐにつ

もっとみる
ヒト&胃袋の縮減と無関心の大波。〜2024年の抱負〜【八百屋から見た“食”no.40】

ヒト&胃袋の縮減と無関心の大波。〜2024年の抱負〜【八百屋から見た“食”no.40】

2024年も美味しい普段遣いを念頭に仕事します。

いつのまにかフォロワー100名超えてました。ありがとうございます。
2023年の抱負は継続しつつ、2024年になった今思うことを列記します。

◇経営の最適化(≒個人労働/行動範囲の最適化)
◇(働く)ヒトがいなくなる中の運営
◇食資源が減りづづける中の運営
◇〃→それでも野菜&コメは余っちゃう問題
◇労働のスコア化(単価&軽作業化)
◇食事のス

もっとみる