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めぐるの話

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漆器「めぐる」についての記事を集めました。
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記事一覧

漆器のワークショップ

漆器のワークショップ

浅草駅から寒空の下を歩き、会場の「ごはん×カフェmadei」 の扉を開けると、ふわんと温かい空気に包まれました。出迎えてくださった漆器のワークショップ主催の「漆とロック」代表の貝沼航さんやお店の方々の醸し出す空気が柔らかく、「はじめまして」というより「ただいま」という懐かしい心地がしました。

卓上のポットにはチャイが入っていて、ウェルカムドリンクとしてお互いに漆器に注ぎ合ってくださいね、とのこと

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デザインが機能する時間軸を伸ばす〜2020年度グッドデザイン賞 審査ユニット05(キッチン/生活 雑貨・調理家電)審査の視点

デザインが機能する時間軸を伸ばす〜2020年度グッドデザイン賞 審査ユニット05(キッチン/生活 雑貨・調理家電)審査の視点

グッドデザイン賞では、毎年その年の審査について各審査ユニットごとに担当審査委員からお話する「審査の視点レポート」を公開しています。グッドデザイン賞では今年、カテゴリーごとに20の審査ユニットに分かれて審査を行いました。審査の視点レポートでは、そのカテゴリーにおける受賞デザインの背景やストーリーを読み解きながら、各ユニットの「評価のポイント」や「今年の潮流」について担当審査委員にお話しいただきます。

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「適量生産」というカタチ

「適量生産」というカタチ

「適量生産」というカタチこんにちは。きびだんごの松崎です。

今、インターネットの力を得て、古くて新しい生産のカタチが芽生えています。それは「適量生産」。必要なものを、必要なだけ、必要な時間をかけて作り、届ける。

生産のカタチはこれまでも進化を遂げてきました。「大量生産」そしてその後に続く「少量多品種生産」。今から20年以上むかし、留学中に見学した米国ホンダのオハイオ工場では30秒に1台の速さで

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#01|わが子のように迎え、暮らしの中で育てる漆のうつわ 「めぐる」。

#01|わが子のように迎え、暮らしの中で育てる漆のうつわ 「めぐる」。

その価値に気づき、磨き上げるのはいつも他所からの人なのだ。この「めぐる」の漆器を世に送り出し8年になる貝沼航さんも大学卒業後に会津へ来た。サラリーマン時代に会津の工芸と出会い天啓を受けたように起業し、ものづくりに携わる人達に伴走してきた。
〝三泣き〟で知られる会津に溶け込み、自身の思いが形になるまでのご苦労は並大抵でなかったはず、と勝手に思う。

東北の漆を使い、売上の一部がまた会津の漆の植栽活動

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十月十日をかけて出会う器<めぐる>(お気に入りのモノ)

十月十日をかけて出会う器<めぐる>(お気に入りのモノ)

今日はかなり思い入れのある<お気に入りのモノ>シリーズです。
気に入ったお椀でご飯とお味噌汁をいただきたい・・・そう思い続けて出会ったのがこちらの漆の食器。3つのサイズが入れ子で重なる応量器のようなデザイン。2年前にわがやにやってきてくれました。

福島県会津若松市の<漆とロック株式会社>が企画・製作をしている希少な国産漆をつかった伝統的製法でつくられた漆器です。

いくつかシリーズがあるなかで、

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#ff8_1 『めぐる』を”めぐる”~会津漆器のツアー~

#ff8_1 『めぐる』を”めぐる”~会津漆器のツアー~

※この記事は2021年7月17日に公開したものを再掲しています。

前回の千尋ちゃんの投稿からだいぶ…たいぶ空いてしまいました。はい、私です。いつものごとく、遅延魔のわたしです(大反省)。
この一か月で、季節は梅雨から夏へと変わり、今日なんか須賀川は最高気温が34度。毎年の夏の最高気温クラスに達しています。
さて、何を書こうかな、なんて思っていたのですが、先日とても有意義なツアーに参加してきました

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【年末年始ご宿泊の案内】『私たちと一緒に暮らしませんか?〜居場所は何気ない日々のなかに〜』

【年末年始ご宿泊の案内】『私たちと一緒に暮らしませんか?〜居場所は何気ない日々のなかに〜』

年の瀬迫る12月。
口先では「もう12月。」「もう年末。」と呟いていますが、実際は向こうから迫ってきているのか、こちらが減速知らずで追い越そうと駆けているのか。寒さで力んだ体をふと起こしてみると、「年の瀬だからって、私が口に出したのか。」なんてちょっと間抜けな終着点にたどり着きました。誰も追ってこない、何かを追わない、変わらぬ日々が巡りますように。そうは言ってもあっと言う間なんだろうな、12月。

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オンゴーイング!はじまりの美術館「(た)よりあい、(た)よりあう。」

オンゴーイング!はじまりの美術館「(た)よりあい、(た)よりあう。」



大政:それでは、久しぶりに「オンゴーイング!はじまりの美術館」を行います。はじまりの美術館では、2020年の春ごろに新型コロナウイルスの感染拡大の影響で臨時休館をし、そのころ「プレイバック!はじまりの美術館」という名前で過去の展覧会を振り返る企画を行っておりました。その後無事に再開館をしたのですが、不定期で、開催している展覧会についてスタッフで語り合って紹介するという取り組みを行っています。

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【限定受注】“とつきとおか”、自然のリズムの中で「待つ」という充実の体験を。触覚のプロと作った、めぐるの漆椀

【限定受注】“とつきとおか”、自然のリズムの中で「待つ」という充実の体験を。触覚のプロと作った、めぐるの漆椀

ー 作り手「十ヶ月待たないと手に入らないお椀があるらしい」

そんな話からたどり着いたのは、会津で漆塗りのお椀などを制作するブランド「めぐる」でした。

「めぐるを使って食卓を囲むたび、その手触りや美しさにいつも惚れ惚れしています。」
「手に馴染み、口に触れる感覚が素晴らしいです。」
「特に朝食が、いつもの白いご飯を食べるのに、そそくさと流し込むのではなく、ありがたく味わっているような時間になりま

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“とつきとおか”をかけてお届けする器の理由 〜自然産業の「適量・適速生産」を探して〜

“とつきとおか”をかけてお届けする器の理由 〜自然産業の「適量・適速生産」を探して〜

はじめましての方へ
こんにちは。漆とロックの貝沼と申します。
「漆とロック」というのは僕が運営している会社の名前です。「ロックって何?」とよく聞かれるので先にお伝えしておくと、ロックとは「時代に迎合せず時代を超えていく力」のことです。僕は〝漆〟にはそれがあると信じています。(だから、パンクもジャズもブルースも内包しています。)
冒頭から「この人、ちょっと何言っているのか分からない」と思われたかもし

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