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十月十日をかけて出会う器<めぐる>(お気に入りのモノ)

今日はかなり思い入れのある<お気に入りのモノ>シリーズです。
気に入ったお椀でご飯とお味噌汁をいただきたい・・・そう思い続けて出会ったのがこちらの漆の食器。3つのサイズが入れ子で重なる応量器のようなデザイン。2年前にわがやにやってきてくれました。

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福島県会津若松市の<漆とロック株式会社>が企画・製作をしている希少な国産漆をつかった伝統的製法でつくられた漆器です。

いくつかシリーズがあるなかで、私は木地の表情がみえる拭き漆という仕上げのものを選びました。

形、手のひらに馴染む触感、色合い・・・とても気に入っています。

気取らずに毎日使えて、ごはん、汁物、もう一品、というシンプルなご飯を豊かな気持ちでいただくことができます。

<めぐる>と名前のつけられたこちらの漆器、出会いは暗闇のソーシャルエンターテイメント<ダイアログ・イン・ザ・ダーク>でのことでした。

日本の伝統工芸品の漆器とダイアログ・イン・ザ・ダーク

その共通点は・・・

ふだんから目を使わずに暮らしている<視覚障害者>と呼ばれる方たちのセンスを活かしているところ。

こちらの漆器は、ダイアログ・イン・ザ・ダークの案内人(アテンドと呼ばれています)の視覚障害の女性スタッフが製作協力をしているのです。

視覚を使わない分、とても繊細な触覚をたよりに暮らしている彼女たちの感性と、伝統工芸にたずさわる職人たちの異色のコラボレーションで、誰にでもやさしく心地よい器ができあがる。そのストーリーも大好きです。


(↓こちらの動画は英語なので字幕onにすると日本語字幕が出ます↓)

そして、いまやワンクリックでお買い物して翌日には届くという時代ですが、この<めぐる>シリーズは、注文から手元にとどくまで<十月十日>の月日がかかります。

十月十日とつきとおかで迎える器
〜作る時間を共に過ごしていただき、お手元に

「めぐる」は確かな素材と製法による、季節のサイクルに則したものづくりを目指すため、基本的に年1回の受注期間を設けての数量限定・完全予約生産とさせていただいております。ご予約いただいた器は、おおよそ十月十日(とつきとおか)をかけてお手元に届きます。お届けまでお時間をいただきますが、お待ちいただく時間を少しでも楽しんでいただけるよう、十月十日の間、毎月のメールや隔月の葉書などでご自身の器が育つ(作られる)様子をお知らせしています。我が子を迎え入れるように、器のマタニティタイムをお楽しみいただければ幸いです。
 
(めぐる公式サイトより)
本来、ものづくりには季節のリズムがある
春に木地を挽き、夏から秋まで漆塗りや蒔絵をして、冬に店頭に並んで、お正月の使用に合わせる。昔から繰り返されてきたこの1年間の製作サイクルは木や漆といった自然素材をよく理解し、自然のリズムや日本の気候に合ったものでした。そうした素材に寄り添い無理のない季節のサイクルで作る工程を取り戻していきたい、そのための仕組みが「十月十日(とつきとおか)」です。

職人を支える「共同購入」の仕組み
漆器は、それぞれの器によって、木地の調達、漆の調合、塗りの技法などが異なるため、少量を少しずつ作るのは効率が良くありません。まとまった材料を確保でき、作り手への負担も少なくなり、品質も保つことができます。この十月十日(とつきとおか)システムは、みんなで日本のものづくりを支える共同購入の仕組みでもあります。ぜひご参加ください。
 
長く使うものだからこそ、出会いも丁寧に
漆器はお直しをしながら長く使っていくことのできるものです。「めぐる」は、これからの人生のお守りのような存在として、暮らしに寄り添って欲しいと願いを込めています。ですから、自分の器がどのような季節を経て作られ、手元に届くのか、できるだけ丁寧に出会ってほしいと願っています。現代は少し急ぎ過ぎていて、インターネットでクリックすればなんでも次の日には届いてしまう時代です。そんな現代だからこそ、ゆっくりと待つという余白を楽しむ。そんな商品があってもいいのではないかと考えました。

2020年のお届け分は、限定300組。
12月15日から受付を開始とのこと。十月十日かけてお気に入りの器に出会うというプロセスもまた、楽しみですね。

そして、末長く使えるようにメンテナンスもお願いできます。
わがやのお椀も、実は落下により欠けてしまったのですが・・・

破片とともに送って、無事、修理をしてもらいました。

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修理しながら使えるというのは安心です。


ちなみにダイアログ・イン・ザ・ダークをご存知ない方は、絶対、一度は体験してほしいです。

さあ。
冬至の夜、<めぐる>でお汁粉でも食べてあったまろう。

(了)

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