21 言葉にしてみたい人です

21 言葉にしてみたい人です

記事一覧

祖父の最後

内容をストレートに伝えるタイプの母から、"何時に帰宅しますか"とのLINEが入った 違和感を覚えたが、その内容をすぐさま予測できていた 4月から祖父が入院し、やたらそ…

内
1か月前

音に乗せられたらいいのにな言葉

足音がやけに響く 下を向いていた踵の証 コンビニの看板から 温もりを摂取してた スクーターのマフラー音にも 置いていかれたと情がある 嘘つきへの夕食なんです 通…

内
1か月前

まだ君がそこに見える

音にできていたら 横には君がいたのかな 音にしたとしても 鼻声だからカッコはつかない 覚えているのは良いことだ 離れないから苦しいの 時間が流れただけなんだ し…

内
3か月前
3

成功に追われている私と貴方へ

生まれてから今年で21年目になるが、これと言った誇れる成績や結果は得られていないと感じる 大学4年になり、就職活動をする際に面接官への逆質問のとして、"御社で活躍さ…

内
3か月前
1

雑音と決めるか

雑音は日常に溢れている 雑音なのかは人によるが、それが感じない海はすごい 高波がこちらに向かってくる 私の足元には届かず、波打ち際に抱き締められた それまでの勢…

内
3か月前
5

秒瞬

生まれてきたので生を受けた もしも君が産まれなかったら たとえば今一歩早ければ 猛スピードの車に身を任せていた 行列が続くラーメン屋さん 少し離れたとこの行きつ…

内
3か月前
2

一歩先で海になれる

晴れより雨の方が珍しいからか 今日はやけに外を見ている 16時55分の時針と分針を指す桜雨 久しぶりの水分に喜ぶ草木 葉の落ちた木々からは表情がないように見える 雲…

内
4か月前
2

本はひみつ道具

校庭に行くのが面倒だと嘘をついて教室で本を読んでいた 誘われたい気持ちもあるけど、その日は喋りかけられたくないから本には悪いが読むフリをさせてもらった 悲しいこ…

内
4か月前
1

その人の世界を覗こう

小学生の頃は茹でたブロッコリーにマヨネーズを付けて食べていたが、少年はある時タルタルソースを知った。 タルタルってよく分かんないけど、マヨネーズ改! みたいだな…

内
5か月前
2

タイムローン

社会が未来を食っている。 過ぎていった過去 来るべき未来 瞬間を生きていく現在 現在とはいつのことだろう 今過ぎ去った1秒に 現在と使う意味があるのか 現在など存在し…

内
5か月前
3

我が家

朝が来たより、朝が来てたことの方が多い。 11時に起きれば、朝食兼昼食だから良しと言う。 優秀な遮光カーテンなもので、寝る前にカーテンを開けておくことでやっと日光…

内
5か月前
4

それでも笑っていた

最近出会った同い年の女の子がいる。 母子家庭だったこともあり、育ててくれた感謝があるから親孝行したい、、と。 自分は外の世界に出たら変われるのか確証はないから踏…

内
5か月前
4

そこにいたから

教室という世界に閉じ込められ 時間が来るとペンを持ってしまう なぜ学ばなければいけないのかも知らされず 親に聞いてもお勉強しなきゃダメでしょと 好きな教科は何で…

内
5か月前
4

雪だった

昨日の雪に今日気付いた カーテンを開けさせられる 我ら生粋の恒温動物 赤い耳と鼻、冷たい風に 感覚のない足から踏みしめる 靴下履けば温もり感じ 守るべき場所から雪侵…

内
5か月前
2

天下一舞踏会

東京に来るとお腹を下す その原因はストレスじゃなくて栄養バランスが偏るからなのだと確信に変わるほど慣れてきたのだろう 新宿駅、丸の内線、明大前、中央線 まるで迷…

内
5か月前
5

奇奇怪怪 なぜ人は飯の写真をなぞ撮影するのかについて

最近、Spotifyで奇奇怪怪というポッドキャストを聴いている。 MONO NO AWAREというバンドのvocal.guitar玉置周啓さん、Dos MonosのラッパーTaiTanさんのお2人が配信されて…

内
9か月前
6

祖父の最後

内容をストレートに伝えるタイプの母から、"何時に帰宅しますか"とのLINEが入った

違和感を覚えたが、その内容をすぐさま予測できていた

4月から祖父が入院し、やたらその病院が厳しく面会などはできずに今日を迎えた

数日前から"もう少しかもしれない"と親戚の間では情報が伝達されていたので、万が一の場合を想定したので心はもう準備はできていた

運転中に母からの通知を見たので、既読はつけずに内容だけ

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音に乗せられたらいいのにな言葉

音に乗せられたらいいのにな言葉

足音がやけに響く

下を向いていた踵の証

コンビニの看板から

温もりを摂取してた

スクーターのマフラー音にも

置いていかれたと情がある

嘘つきへの夕食なんです

通って入るもはや充電

買えたら何も考えないい

そうでないものが多すぎる

すぐに手に入れる人を見て

勘違いと忍耐の欠落

あとどれだけ血が巡るだろう

屍の上に立てている

考え動き話す術を

私に与えた意味は何

自己確

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まだ君がそこに見える

まだ君がそこに見える

音にできていたら 横には君がいたのかな

音にしたとしても 鼻声だからカッコはつかない

覚えているのは良いことだ 離れないから苦しいの

時間が流れただけなんだ しなくて良い継続かこれは

何故そこにいつも座っているの 勘違いでもない気にもなる

写真の中にはいつもいるね 当たり前な事を繰り返すんだ

抑える日々に意味付けしたい 目の前にあるから飽きるけど

何分発かも知らない電車に 乗れるかど

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成功に追われている私と貴方へ

成功に追われている私と貴方へ

生まれてから今年で21年目になるが、これと言った誇れる成績や結果は得られていないと感じる

大学4年になり、就職活動をする際に面接官への逆質問のとして、"御社で活躍されている社員の方の特徴や共通点などを教えていただきたい"的なのをよくしていた

活躍できる≒成功
というニュアンスが個人的にあるので、心のどこかで常に成功に追われているんだとよく感じる

自己啓発本を読んでもなかなか運や環境が目に入り

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雑音と決めるか

雑音と決めるか

雑音は日常に溢れている

雑音なのかは人によるが、それが感じない海はすごい

高波がこちらに向かってくる

私の足元には届かず、波打ち際に抱き締められた

それまでの勢い虚しく、皆最後は無なのかと

陸に近づくにつれて途端に波が生まれる

速度を増し、砂浜に消える

大病を患ったことを認識した私はこの景色を思い出すだろう

見えないだけで魚はいるのか、ここから漁船は見当たらないので安心してほしい

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秒瞬

生まれてきたので生を受けた

もしも君が産まれなかったら

たとえば今一歩早ければ

猛スピードの車に身を任せていた

行列が続くラーメン屋さん

少し離れたとこの行きつけに向う

大人の制服だらけのホーム

新幹線の前でも並んでしまう

鏡に映る顔は頭で加工済み 

そんな近くで見ないから大丈夫

有名人に遭遇したら

一旦疑うみたいだよ
#詩 #自由律#写り方

一歩先で海になれる

晴れより雨の方が珍しいからか

今日はやけに外を見ている

16時55分の時針と分針を指す桜雨

久しぶりの水分に喜ぶ草木

葉の落ちた木々からは表情がないように見える

雲は白いという固定概念

今日はやたら黒く見える

前者より層が厚いから太陽の光が届きにくいという理屈

太陽があるから雲が白くなる

雲がないとまぶしすぎる

この世はちょうど良い

15時50分の時針と分針へと変わった

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本はひみつ道具

校庭に行くのが面倒だと嘘をついて教室で本を読んでいた

誘われたい気持ちもあるけど、その日は喋りかけられたくないから本には悪いが読むフリをさせてもらった

悲しいことにポケットからはティッシュしか出てこないから、セルフで効果音をつけて机の中から得意げに本を出す

大勢の人と一緒に同じ空間にいると、時間も自分もどこにいるか分からなくなる

そこに1人の人間が存在し、共に走り回ることができればあの頃は

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その人の世界を覗こう

小学生の頃は茹でたブロッコリーにマヨネーズを付けて食べていたが、少年はある時タルタルソースを知った。

タルタルってよく分かんないけど、マヨネーズ改!
みたいだな〜とあっという間にマヨネーズの赤い蓋と狭い排出口のことは忘れ、星のような太い排出口の虜になってしまった。

タルタルの語源は、中央アジアの[タタール民族]=[ダッタン人]つまりモンゴル人のことのよう。

モンゴル人が馬肉と香味野菜を細かく

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タイムローン

社会が未来を食っている。
過ぎていった過去
来るべき未来
瞬間を生きていく現在

現在とはいつのことだろう
今過ぎ去った1秒に
現在と使う意味があるのか
現在など存在しないのだ
皆口を揃えて現在だと言う

明後日の予定は何ですか
予定がないから空いてるよ
カレンダーにペンを走らせる
その日が来るかわからないのに

好きな子から突然の連絡
明後日の予定は何ですか
その時の感情を引き起こすのは
明後日

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我が家

朝が来たより、朝が来てたことの方が多い。

11時に起きれば、朝食兼昼食だから良しと言う。

優秀な遮光カーテンなもので、寝る前にカーテンを開けておくことでやっと日光を手に入れた21歳。

部屋の汚さは心の乱れなどと言うけど、好きなものが増えてスペースがなくなってきているから心は豊か。

壁紙を変えたいなと思う。

でも結局白い壁で今まで生きてきたのだから、パーソナルスペースはあまり変えない方が身

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それでも笑っていた

最近出会った同い年の女の子がいる。

母子家庭だったこともあり、育ててくれた感謝があるから親孝行したい、、と。

自分は外の世界に出たら変われるのか確証はないから踏み出せないと、今県内の企業で就職活動をしていると言った。

毎朝家族の喧嘩で起きるらしい。

祖母が自分の母の教育を怠ったことから、祖母は悪者扱いだと言う。

その過去を実際に見ていない娘はそう教えられたから、祖母を守りたいとはもう思え

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そこにいたから

教室という世界に閉じ込められ

時間が来るとペンを持ってしまう

なぜ学ばなければいけないのかも知らされず

親に聞いてもお勉強しなきゃダメでしょと

好きな教科は何ですかと聞くのなら

こどもだからやりたいことをやらせてよ

自然と思い込ませられてる不自然さに

気づかれないようにすることが貴方にとっては本心?

段々気づいているよもう、子供じゃないからね

でもいつかその時間が無駄じゃないこと

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雪だった

昨日の雪に今日気付いた
カーテンを開けさせられる
我ら生粋の恒温動物

赤い耳と鼻、冷たい風に
感覚のない足から踏みしめる
靴下履けば温もり感じ
守るべき場所から雪侵す

白いコートの彼女がいて
雪だるまのような笑み浮かべ
震えながらアイスを啜り
体温を保ち微笑む

水蒸気が水滴に変わる
もっと見たいと息を吐く
脂がのった魚と私
外見だけでわかるのか

雪がまだ好きになれないのは
いつかの誰かを見

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天下一舞踏会

天下一舞踏会

東京に来るとお腹を下す

その原因はストレスじゃなくて栄養バランスが偏るからなのだと確信に変わるほど慣れてきたのだろう

新宿駅、丸の内線、明大前、中央線
まるで迷路だと思っていたが迷うことは無くなった

今回東京に来たのは念願のMONO NO AWAREのライブにお邪魔する切符を手にしたからだ

ライブの名前は"天下一舞踏会"

ドラゴンボールで育った私からしたらもう面白い
天下一武道会ではない

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奇奇怪怪 なぜ人は飯の写真をなぞ撮影するのかについて

奇奇怪怪 なぜ人は飯の写真をなぞ撮影するのかについて

最近、Spotifyで奇奇怪怪というポッドキャストを聴いている。

MONO NO AWAREというバンドのvocal.guitar玉置周啓さん、Dos MonosのラッパーTaiTanさんのお2人が配信されている。

内容としてはTaiTanさんがほぼ毎回話題を持って来て、玉置さんが相槌をうちながらそれについて考えてゆくというものだ。(簡単ですみません)

2人の掛け合いはとても心地が良く、本当

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