その人の世界を覗こう
小学生の頃は茹でたブロッコリーにマヨネーズを付けて食べていたが、少年はある時タルタルソースを知った。
タルタルってよく分かんないけど、マヨネーズ改!
みたいだな〜とあっという間にマヨネーズの赤い蓋と狭い排出口のことは忘れ、星のような太い排出口の虜になってしまった。
タルタルの語源は、中央アジアの[タタール民族]=[ダッタン人]つまりモンゴル人のことのよう。
モンゴル人が馬肉と香味野菜を細かく刻んで食べていたもの「タルタルステーキ」としてヨーロッパ伝わったと言われており、現在はフランス語で[tartar]タルタルは、“異国風”という意味あいがあるよう。
最近、調味料の名前の意味を調べることにハマっている。
何に関しても言えることだが、その物にはバックグラウンドや誰かがいる。
〇〇病について学び、多くの命を救った名医
〇〇の戦いに勝利し、名を馳せた武将
〇-1グランプリ初代王者の芸人
その人達の人生を覗いてみると、きっかけが必ずある。人生の分岐点とでも言うのだろうか。
相方の〇〇とは高校時代の部活のチームメイト
がよく聞く流れだなと思う。
もしかしたら自分の相方になる人が居たのかもしれない。
性格が悪いやつ、面白いやつ、アホなやつ、真面目なやつ、堅苦しいやつ。
教室という狭い空間に約40もの世界が広がっていた。
もっと知ろうとすれば変わったのかな。
せっかく出会えたのに、友達とは言えないかな。
大学生になり、部活に入らず、クラスがなくなった自分にとっての喪失感はそこだろう。
教室のあの席に座っていたから話しかけてくれたり、ノリで教卓でふざけてたら興味を持ってくれたり、ただペットボトルを投げて立てる遊びから仲良くなったり。
今尚、その感覚を求めてる。
もっと動いてみよう、興味を持とう。
その先にはマヨネーズ改が来るかもしれないから。
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