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記事一覧
科学と教育に革新をもたらしたレイチェル・カーソン
産業革命以来、人類は長らく科学の圧倒的な力を信じてきたように思う。2つの世界大戦で恐るべき兵器が開発されてもなお、「それを善用すれば人類は無限に発展できる」と信じる人が大半だったようだ。月面に人類が到達したあたりが、科学への信頼が最高潮に達したときのように思う。しかし。
現代に生きる私達の多くが、安易に科学の力を信用していいか、疑うようになっている。いいことばかり言う技術には裏があるのでは?と慎
書評『トランスジェンダーになりたい少女たち』
本稿はKADOKAWAの出版停止や脅迫による書店取り扱い中止などで話題となっている書籍、『トランスジェンダーになりたがる少女たち』の内容面に対する紹介と書評である。
出版停止や書店取り扱い中止に対する論評は既に多く出回っているが、肝心要の本の内容についてくわしい論評はないに等しい。書籍とはテクストの集合体であり、であるからにはテクストに準拠した批評が最も重要であることは論を待たない。本の「内容」
(右翼さん以外のための)『川口市のクルド人問題』まとめ
(お知らせ)
この記事が要約版xポスト(Twitter)で290万ビューになるほど読まれて、川口市議と市民の皆さんの集まりに参加してお話を聞いてきました。その続編は以下リンクからどうぞ
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埼玉県蕨市と川口市周辺に集住しているクルド人と現地住民との間の軋轢はSNSでも度々話題になっていますが、先日蕨駅前の外国人排斥デモに対してクルド人群衆の一人が「日本人●ね!」と叫んだという動画(ただし諸説あ
ノブレス・オブリージュの消長
「以前はノブレス・オブリージュ(恵まれた境遇の人間が、恵まれない人のために社会に還元しようという志)ということをよく言ってたのに、いつの間にか言わなくなってしまった」と知人が。
恐らく、大きな原因は竹中平蔵氏をはじめとする新自由主義の影響だろう。
竹中氏は「これからは競争社会、努力し能力のあるものは恵まれ、努力しないものは蹴落とされる。これは国際社会では常識、グローバル化の流れは誰にも止められな
旧統一教会に味方が現れなかった これだけの理由
加藤文宏
世俗と宗教 宗教の価値観と、世俗の価値観は違う。
たとえばキリスト教(など一神教)では、神に身を委ね、自分のやりたいことを捨てて、神の望むことを行うのが信仰とされる。だが自分のやりたいことを捨てるなんて、何のために生きているのかと世俗では考えられる。
目の前に真顔で「神に身を委ねる」と言う人がいたら、日本人の多くが「おかしなやつだ」と思うだろう。だがキリスト教の信仰が根付いた国また
報道は何を意図して何を伝えたのか◇統一教会追及報道をデータで振り返る
加藤文宏
本稿は、2024年1月20日に開催されたシンポジウム[報道はなぜ「暴走」したのか ジャーナリストによる徹底検証「旧統一教会報道」]から、加藤の発表(書き起こし)を全図版とともに紹介する。
誤記などがあった場合、内容を更新する場合があります。
石川県の危機管理アドバイザー・室崎益輝は煉獄コロアキを量産したいのか。あるいは「早期一斉投入」が致命的選択であった戦慄すべき理由。
はじめに石川県災害危機管理アドバイザーに対して、全力で反論する
1月1日に起きた能登半島地震で、石川県や馳浩知事は、「能登への不要不急の移動は避けて欲しい」というメッセージをたびたび出しています。
それに対して、左派クラスタからは、「石川に来るなというのはおかしい」(誰もそんなことは言ってない)・「政府は被災者を見捨てようとしている」「何かを隠蔽しようとしている」といった類の言動が蔓延してい