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心に残ったもの。読みやすい文。あとから読み返したい。そう感じたnoteたち。
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ちょっとした話

ちょっとした話

突然だが
私は感情があまり外に出ていないらしい

だいたい

冷静だね
落ち着いてるね

と言われることが多いし、なんなら

冷たいね

と言われることすらある

高校の卒業式、クラスで泣いていなかった女の子は私だけだった
いや、もちろん悲しかったのだ
でも、後から
「わかちゃんだけ泣いてなかったけど嬉しかったの、、?」と言われたことがあった

祖母が亡くなった時も
私は泣かなかった
薄情者だ

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体罰について日本と欧米の逆転

欧米は今、児童虐待に対して非常に厳しいという。叩くなんて親であってももってのほか、となっているそうな。
他方、日本ではまだ鉄拳制裁みたいなことが少なくなく、虐待に関する相談件数も増えていく一方。
私が不思議に思うのは、なぜこんな「逆転現象」が起きたのか、ということ。

欧米はルソーが登場するまで、ムチで子どもを育てるのは当然とされていた。キリスト教では、人間は「原罪」を負って生まれてくるとされてい

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『恋人』と『彼氏』と『セフレ』。

『恋人』と『彼氏』と『セフレ』。

『恋人』と『彼氏』は、同じようで異なる関係性らしい。

『恋人』は相思相愛で、「一生大切にしたい」と想い合っている相手。

『彼氏』は交際相手。
つまり、相思相愛じゃなくても肩書きさえあれば保てる関係性という事になる。

じゃあ…… 『セフレ』は?

ここからは、独身時代の話。

私が成人したばかりの頃、想い合っている異性が居た。

彼は3つ歳上で、
今思えば、まだまだ幼かった時期だけれど、
あの

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映画「福田村事件」を観た。

映画「福田村事件」を観た。

「なんだか面白そうな映画をするなあ」と思って観たその作品は、心をえぐるような感情を残していきました。

概要を知っていたために「この人たちが死んでいくんだ」と思うと、行商団の人数なんかを数えてしまう私が居た。

井浦新さんが好きです。

今回も素敵な演技をみせていただきました。嵐電は京都の路面電車を使って、織りなされるラブ?ストーリー。大学生の時、多用していたのでパンフレット買うほどです。

さて

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行先表示のないバスに乗っていた、あの日々のこと

行先表示のないバスに乗っていた、あの日々のこと

ある朝、戦争は始まった。いつのまにか、市内を走るバスの行き先表示が、この戦争の国威発揚スローガンにとって代えられていた。私はそれを痺れた頭でぼんやりと眺め、それからバスの番号を確認して、その赤い車体に乗り込んだ。車内にも、その電光掲示板の文字列は流れていた。「カラバフはアゼルバイジャン。」砲撃が始まって、13日めの朝。

2020年9月末の日曜早朝、長年の係争の土地で、再び戦争が始まった。
テレビ

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愛と恋と性の話

愛と恋と性の話

男は(たぶん)自分の性欲をほんのりと憎んでいる

昔からよく考えているのだけど、男性の多くは自分の性欲をほんのりと恐れているというか憎んでいて、それを抱えながら暮らすのはけっこう苦しい。でもそのぶん、自分の性欲を「受け入れられた」と感じたときにものすごい快楽を感じる。たぶんそれは肉体的なものだけではない。

「男性の多くは」というのはもちろん僕の想像なんだけど、少なくとも僕にはそういう気持ちが強い

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プログラムの外での出会い

プログラムの外での出会い

みなさん本は買いますか?

時々Amazonで本を買いますが、そうするとおすすめの本がたくさん出てきます。これはとても便利。

でも本屋さんに行くのもとても楽しいです。

本屋さんでは、目的の本以外のおもしろい本がたくさん見つかるのです。

タワレコに通っていた音楽好きの30代以上も分かってもらえるかなと思います。

でもこれは決して「昔はよかった」という話ではありません。

プログラムの外での出

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SNSというメディア

「あなたにとって大切なことがあなたの人生にとって大切なこと」

新聞やテレビとは違い、誰でも簡単に始められるSNS、そこではお店についての情報発信がどう行われているのでしょう。

自分がなにかを評価する時に評価基準を共有していないプラットフォームに乗せられると、不均衡やゆがみが生じるのは当たり前のことです。
時間にせっかちになっているインターネット慣れした人たちは、数字でまず理解して、それを入り口

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つづける、くるしい。でも。

ぼくは、なにかを「継続」するということがとても苦手だ。
ぼくという人間は「継続」という言葉の対角線の先、一番遠いところにいるんじゃないか、と思うことさえある。

でも、考えを巡らせてみると、継続できていることもあることに気付いた。

デザイナーのお仕事を5年間以上やっている。あっという間だ。
コーヒーは毎日最低1杯は淹れている。おいしい。
観葉植物には毎日葉水をあげている。かわいい。

🤔 🤔

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余白のつくりかた

余白のつくりかた

昨日からの違和感を引きずり今日に至る。
正確にはもう少し前から、か。

私は自分以外の何かによって変化を強制されることが好きではない。
たとえそこで強制されなかったとしても、そこにその意図が存在するようならば嫌悪してしまう。たとえそれが無意識であっても。

そうだな、例えばSNS上で愚痴をこぼしたりネガティブな発言は周りの人の気分を不快にさせるから控えましょうという人がいたとしよう。
発言するのは

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大切にされることとは

大切にされることとは

"大切にされることとはこういうことなんだ"と思わされる体験をした。

ある人と通話をしていた時のこと。

わたしのトラウマを引き出すように話を聞いてくれ、話し終わったあと

「話してくれてありがとう」

と言ってくれた。

彼は安易な言葉を使わず、自分の感情を伝えようと表現を尽くしてくれた。

わたしとの会話をそっと進めてくれた。

一番感動した体験は、

彼がわたしを性別や属性を取り払い、素の人

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