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想い入れ。

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本当の美は、未完成なものを完成させようとする心の動きにある

本当の美は、未完成なものを完成させようとする心の動きにある

結果論と過程論、どちらを重視するか。

仕事に限っては結果論として、ある程度の成果物や数字が価値の尺度となる。

けれど人生は仕事じゃない。

生きる事は何かを完成させることが目的じゃない。

他者と人生を歩む場合、残念ながらお互いの事を100%理解し合うのは絶対に無理だ。

同じ人間は存在しない、してはいけない。

理解し合えないのに社会的な生き物だなんて、随分と酷な矛盾を押し付けられたものだと

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幸せとは星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく

幸せとは星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく

彼氏のことは好きだけど彼氏より私のことを幸せにしてくれる人はいると思う、と言った呟きを見て、だからお前はダメなんだよと内心思った。それに対してめっちゃわかると共感を示す人たちもいて、そう思ってる限りお前らが幸せになれることはないよと強めの感情を抱いたりもした。

幸せになりたいと思っているのは自分の方なのに、どうして他者に幸せにしてもらうことを前提にしているのだろうか。自分の人生なのに主導権を他人

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朝はいつだって過不足なく満ちている

朝はいつだって過不足なく満ちている

春が近いと感じる。まだまだ寒いけれど快晴の日に当たる陽の温かさとか柔らかさとか、外から聞こえる自然の音とか。

目を閉じると草木が揺れる音がもうすぐそこに聞こえてくるような気がする。目を開ける時自然と口角が上がる。

冬は外がとても静かだし陽が沈むのが早い。けれど雪が降りよく積もった日は、手元や足元が電灯なしでもよく見えるほど明るい。それがものすごく好き。

朝起きて、温もりを溜め込んだベッドから

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「かわいくなりたい」という呪いから解放された話

「かわいくなりたい」という呪いから解放された話

学生時代から20代前半まではもうそれはそれは容姿の良さに囚われて「可愛くなりたい」という自分が自分にかけた呪いに半殺しにされていた。

誰かに暴言を吐かれたとか、トラウマになるような悪口を言われたとか、そういう特別ななにかがあったわけではなく、ただ「何もないくせに容姿もこんな醜いのね」と自分をひたすら嫌っていた。

中身に関しても人間として素敵だという認識は到底なかったし「何もない」とひたすら泣い

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彼と私が生きる朝

彼と私が生きる朝

一緒に住む恋人の生活を観察してみた感想はとにかく「朝が早い」だった。

普通は休日に5:00に目を覚ましたら、大体は二度寝するだろう。しかも前日の夜0時過ぎに寝ていたのなら尚の事。だが彼は二度寝をしない。

私も朝は早い方だけれど「私より朝強い人いるんだ…」と驚くほど彼は朝型人間…

と思いきや、別に夜寝るのが早いわけでもないのである。(である)。生活習慣が整っている彼も、お酒を飲んで夜更かしした

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同じ空の下で、この先もずっと

同じ空の下で、この先もずっと

いつかの終わりを絶えず想像してしまうくらいに臆病な私たちだから、終わりのない旅に出よう。

終わらない歌を歌って、終わらない詩を詠んで、終わらない夢を一緒に見よう。

終わらない世界で、終わらない私たちでいよう。

羨ましい。そう、思った。彼女に触れていると、私まであたたかくなってしまいそうで、優しくなって、こわくなった。

彼女と出逢ったのは、高校三年の冬だった。命を賭けても惜しくはなかったバス

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どうか貴方には届きませんように

どうか貴方には届きませんように

男と女だなあと思う日、思う事がそりゃ性別が違うから当たり前にあるけど、それよりも人と人だなあと貴方と居て思います。
思いやりを渡し合える関係ってこんなに嬉しくて素敵なのね。
毎日貴方がそっと渡し続けてくれるあたたかさに助けられてばかりなの。

よく人のことを見ていて綺麗にその人に合った形に合わせられてしまう貴方は良くも悪くも相手の感情を受け取りやすいんだろうなと思うから、きっと静かに1人で傷つくこ

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忘れない

忘れない

爆弾でこの街が爆破される妄想をしなくなって、ただなんとなく虚しさを抱えたままわたしは何も書けなくなってしまった。

2025年の夏、世界が終わるらしいから、若いうちにどれだけ痛々しくいられるかを試したい。本当は、きらきらよりもキラキラと、キラキラよりもギラギラとしていたい。その辺の女の子と同じになりたくない。平仮名多めのほわほわツイート、ネイルを見せるために持たれたぬいぐるみ、わざとカバーを外した

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