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創作に役立ちそうな記事

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小説やエッセイを書く上で役立ちそうな記事を集めてみました。自分にも、他の皆様にも役に立てれば良いと思っています。
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2021年3月の記事一覧

新書400pの同人誌を書いた時の話(前編)

とあるカップリングにハマって、新書400pの同人小説を書いた。

いつか誰かの参考になればと思うので、その記録を残そうと思う。

初めに断っておくと、「初めて同人誌を出す!」という人はまず挑戦しない方がいい。絶対にやめた方がいい。ただ何冊か出していく中で、長編にチャレンジしてみたいな!とか、100pとか200pやってみたいな!という方の参考になれば幸いである。

生憎とプロ作家ではないので、小説の

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「振仮名」の振仮名は何を与えますか? ルビについてあらためて考える|逢坂千紘

「振仮名」の振仮名は何を与えますか? ルビについてあらためて考える|逢坂千紘

 こんにちは、逢坂千紘(あいさかちひろ)です。

 ルビについての質問がいくつかあったようなので、第三弾は意外と奥が深い「ルビ」や「ふりがな」について触れていこうと思います。

 ただ、その前に「ルビ」と「ふりがな」の微差について簡単に明示して、今回はどちらもおなじ意味として統一します。

ルビとふりがなのちがい 「ルビ ruby」というのは、宝石のルビーのことです。

 宝石がどうして原稿のうえ

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チート・バディもの・謎解き・あやかし、全部盛りの元祖和風ファンタジー|夢枕獏『陰陽師』|monokaki編集部

チート・バディもの・謎解き・あやかし、全部盛りの元祖和風ファンタジー|夢枕獏『陰陽師』|monokaki編集部

こんにちは。「monokaki」編集部の碇本です。
1月と2月はすぐに去っていきますね。もう3月に入ってしまいました。
私が今年になって一番最初に見たテレビ番組はNHKで放送している『100 de 名著』の特別版『100 de 萩尾望都』でした。萩尾望都さんと言えば、「花の24年組」と呼ばれた少女漫画家の一群においても飛びぬけた才能を持ち、少女漫画だけではなく、のちの創作者たちに多大な影響を与え続

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ご質問にお答えします(10)「正しい日本語を書くためにやるべきこと」

ご質問にお答えします(10)「正しい日本語を書くためにやるべきこと」

 さてはて、モノカキTIPS、今回もご質問をいただきました。ここのところ、コンスタントにご質問を頂けるようになってきて嬉しいですね。皆さんのお役に立ってますかねえ。

 そんなこんなで、今日のご質問はこちら。

 シンプルなご質問でございました。高校生の方にご質問頂くのは二度目かな? 若い人に「小説家になりたい!」と思ってもらえているのは嬉しいですね。
 質問の内容は、正しい日本語を書くために普段

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書く人にとって「悩み」は武器になる

書く人にとって「悩み」は武器になる

悩みごとってなくならないな、と思ったんですよね。

悩みごとが多い人も少ない人もいると思いますが、ぼくはわりとずっと悩んでいるようなタイプの人です。

で、いつも「この悩みごとがなくなったらスッキリするだろうなー」って思うんです。

たとえば肩こりで悩んでいて、しかもちょっと手が痺れてきたりなんかして、そのときはめちゃ悩みました。脳の病気なんじゃないか、とか考えたりして。そういうときは「肩こり」と

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おもしろい文章を書くために日常生活でできるトレーニング

おもしろい文章を書くために日常生活でできるトレーニング

おもしろい文章を書くにはどうすればいいのでしょうか?

人の心に残るような文章を書くにはどうすればいいのでしょうか?

ぼくはふだんから文章は「どう書くか」よりも「何を書くか」のほうが大事ですとお伝えしています。

そして、おもしろい文章というのは「中身」がおもしろいんですよという元も子もないようなことを言っています。

じゃあ「おもしろいこと」というのはどうやって見つければいいのか? そこが疑問

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あなたの「執筆欲」を昂らせてくれる本|村上春樹『職業としての小説家』|monokaki編集部

あなたの「執筆欲」を昂らせてくれる本|村上春樹『職業としての小説家』|monokaki編集部

こんにちは、「monokaki」編集部の碇本です。
「小説の書き方本を読む」の第三回です。前回のジュリア・キャメロン著『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』の記事も様々な反応をいただけてうれしかったです。
この連載は取り上げた書籍の一部を紹介する形になっています。そこでなにか引っかかる部分や、自分に響いたという箇所があれば、ぜひ記事を読むだけではなく、書籍を手に取ってもらえればと考えています。

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ご質問にお答えします!『書きたいことが広がり過ぎて困っています』

ご質問にお答えします!『書きたいことが広がり過ぎて困っています』

脚本家志望の方から、こちらのご質問をいただきました。

ご質問ありがとうございます。

脚本に着手する前に、プロットを書いたり、キャラクターの掘り下げを行ったりしても、書きたいことが広がり過ぎてしまうとのこと。
それでは、以下の手順で書き進めてみてはどうでしょうか?

【ステップ1 ログラインを書いて、ストーリーの主軸を見極める】脚本に取りかかる前に、プロットに基づいて「ログライン」も書いてみまし

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わかりあえない人の気持ちがわかるような小説を書いてみたい|二宮敦人 インタビュー

わかりあえない人の気持ちがわかるような小説を書いてみたい|二宮敦人 インタビュー

 エブリスタの前身であるモバゲータウンからWeb投稿で小説を書き始め、あるきっかけで出版に持ち込んだことで商業出版デビュー。初期にはホラー作品が多かったが、デビュー10周年を迎えて近年ではヒューマンドラマ作品を多く手掛けるようになった。
 まさにWeb小説の申し子とも言えるこの作家は、フィクションだけではなくノンフィクション作品での評価も高い。Web小説を書き始めた理由から、小説との向き合いかたや

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