- 運営しているクリエイター
2021年3月の記事一覧
「振仮名」の振仮名は何を与えますか? ルビについてあらためて考える|逢坂千紘
こんにちは、逢坂千紘(あいさかちひろ)です。
ルビについての質問がいくつかあったようなので、第三弾は意外と奥が深い「ルビ」や「ふりがな」について触れていこうと思います。
ただ、その前に「ルビ」と「ふりがな」の微差について簡単に明示して、今回はどちらもおなじ意味として統一します。
ルビとふりがなのちがい 「ルビ ruby」というのは、宝石のルビーのことです。
宝石がどうして原稿のうえ
チート・バディもの・謎解き・あやかし、全部盛りの元祖和風ファンタジー|夢枕獏『陰陽師』|monokaki編集部
こんにちは。「monokaki」編集部の碇本です。
1月と2月はすぐに去っていきますね。もう3月に入ってしまいました。
私が今年になって一番最初に見たテレビ番組はNHKで放送している『100 de 名著』の特別版『100 de 萩尾望都』でした。萩尾望都さんと言えば、「花の24年組」と呼ばれた少女漫画家の一群においても飛びぬけた才能を持ち、少女漫画だけではなく、のちの創作者たちに多大な影響を与え続
あなたの「執筆欲」を昂らせてくれる本|村上春樹『職業としての小説家』|monokaki編集部
こんにちは、「monokaki」編集部の碇本です。
「小説の書き方本を読む」の第三回です。前回のジュリア・キャメロン著『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』の記事も様々な反応をいただけてうれしかったです。
この連載は取り上げた書籍の一部を紹介する形になっています。そこでなにか引っかかる部分や、自分に響いたという箇所があれば、ぜひ記事を読むだけではなく、書籍を手に取ってもらえればと考えています。
わかりあえない人の気持ちがわかるような小説を書いてみたい|二宮敦人 インタビュー
エブリスタの前身であるモバゲータウンからWeb投稿で小説を書き始め、あるきっかけで出版に持ち込んだことで商業出版デビュー。初期にはホラー作品が多かったが、デビュー10周年を迎えて近年ではヒューマンドラマ作品を多く手掛けるようになった。
まさにWeb小説の申し子とも言えるこの作家は、フィクションだけではなくノンフィクション作品での評価も高い。Web小説を書き始めた理由から、小説との向き合いかたや