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合気道

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#スポーツ

二つの流派に繋がる点

二つの流派に繋がる点

私が今までに学んだ合気道は

大学で学んだ光輪洞合気道
警視庁合気道指導員研修で学んだ養神館合気道

の二つ。

この二つの流派に繋がる理合があるんじゃないかと考えているところです。

ここからは私の視点で、私自身が体感してきたことから生まれた仮説に過ぎません。

光輪洞合気道をされている方からしたら「その考え方は開祖と違う!」となるかもしれませんし

養神館合気道をされている方からしたら「その段

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「脱力」ってなんぞや

「脱力」ってなんぞや

合気道を始めて12年目。

稽古会をして合気道の面白さを伝えていると必ず出てくる言葉が

「脱力」

ただ「脱力」の定義は何なのかが明確に分からないとどうしようもないですよね。

辞書的な意味では

「からだから力が抜けて、ぐったりしてしまうこと。また、意欲・気力が衰えること。気持ちの張りがなくなること(参考:goo辞書)

ぐてたまのようなイメージですね。

私の中で脱力の定義はまた異なっていて

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合気道でのイメージの重要性とは

合気道でのイメージの重要性とは

最近、「合気道の身体操作」に関してどんどん言葉で表現できるようになってきました。

具体的に答えることができると稽古に来られた方も非常に納得感があっていいようです。

ただ言語化が進むほど、気をつけることが倍増していきます。

姿勢
脱力
目附
間合い
体幹の操作
手の持ち方
関節の固定
重心の位置
タイミング

などなど。

これを相手と対峙している中で同時並行で考えるのは無理があるというもの。

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何故あの人はあんなに体力あるのか

何故あの人はあんなに体力あるのか

「休みだし、今日は〇〇をしよう」

と毎週のようにどこかへ出掛けたり、運動をしている人を見ると

「せっかくの休みなのに何であんなに活発に動けるんだろう」

と一度は思ったことがありませんか。

もちろん「元々体力があること」や「好きで没頭している」というのも理由としてあるでしょう。

そこに加えて私は

「楽にカラダを使えているので体力の消費がそもそも少ない」

ことも要因に入ってくると思ってい

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12年間合気道を継続できている理由

12年間合気道を継続できている理由

合気道を初めて12年、思い返すと色々な武道・格闘技を経験したなと思うところ。

キックボクシング
総合格闘技
少林寺拳法
琉球古武術
ジークンドー
システマ
空手
ローコンバット
柔道
剣道
逮捕術
古武術
シラット

かじったのはこれぐらいですね。

合気道でガッツリやったのは

・光輪洞合気道
・養神館合気道

で、かじったのは

・合気会
・心身統一合気道

こんなに色々やっておきながらメイ

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合気道で“突き“を練習する理由

合気道で“突き“を練習する理由

合気道の技をする時に私が重要だと思うのは

“いかに相手にエネルギーを伝えるのか“

ということ。

合気道の技を見ると、

・相手の腕を掴み崩す技(一ヶ条〜四ヶ条、四方投げ、小手返し、肘絞め)
・直接体幹を崩す技(入身投げ)
・掴まれた腕を利用して投げる技(天地投げ)

に分かれます。

こう見ると相手の腕を掴んで投げる技の比率が多いですね。

武器を持った相手と対峙することを前提としているから

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なぜ合気道の技がかからないのか

なぜ合気道の技がかからないのか

合気道をしていると必ずぶつかる壁があります。

それは

「型ではお互いに約束動作があるから技がかかるけど、抵抗された時にかからない」 

ということ。

警察官時代に合気道の指導員になりたての頃はそこがボトルネックでした。

何故ならいつ現場で相手を制圧しなければならない状況になるのか分からないのに「抵抗されたら技がかからない」なんて論外だからです。

実際の現場だったら被疑者を抑えようとしても

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型稽古って必要?

型稽古って必要?

合気道に限らず、多くの武道において「型」をすることは重要だとよく聞きますよね。

「でも型なんてやっても実戦じゃ使えないじゃないか」

大学時代の私が思っていたことです。

当時は少林寺拳法部の友人とよく組手をしていました。

その際に型にある技を使おうとしても全く使うことができなかったのです。

平均2週間に1回を3年間、約72回の組手のうち、合気道の技が決まったのは1回のみ。

(2週間に1回

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合気道ってそもそもなんぞや

合気道ってそもそもなんぞや

「合気道ってなに?」

と聞かれるとどう答えますか。

なかなか難しい問いですよね。

技術面でいえば

・力を使わないで相手を投げる
・相手の力を利用して投げる
・男女関係なくできる武道
・関節を極めるやつ

精神面でいえば

・調和
・礼儀

などでしょうか。

でもこれって他の武道でもそうですよね。

じゃあ合気道じゃなくてもいいじゃない。

近いところだと

少林寺拳法
沖縄空手
中国拳法

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合気道で「調和」「礼節」が身につく理由

合気道で「調和」「礼節」が身につく理由

「合気道でどうやって戦うのか」

一般的に考えたらちょっと怒られそうな問いではないでしょうか。

私は大学から合気道を始めましたが、今でもこの問いの答えを模索しています。

というのも、私の大学の合気道部は演武大会などの競い合うものは一切なく、あるのは年に一度の明治神宮での奉納演武のみでした。

必然、部員の多くは自分で目標を見つけるしかありません。

・入部したしなるべく来よう
・綺麗な先輩がい

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「今日なんか嫌なことあった?」稽古で分かる相手の心情

「今日なんか嫌なことあった?」稽古で分かる相手の心情

「合気道はただの技法に収まらないものがある」

大学時代から光輪洞合気道を初めて、その独特の稽古方法「円の乱取り」をして思ったことです。

技法に関しては指導者が「高い指導力」と、「相手に合わせた言語化能力」を持つのであれば、合理性の名の下に教えることができます。

警視庁時代、合気道の指導をする際にこの言語化能力が非常に役に立ちました。

しかししかし。

次にぶつかった大きな壁。

それは型の

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死角からハイキックされてビビりました

死角からハイキックされてビビりました

大学に入ってから始めた合気道。

大学卒業後、警察官になり、合気道指導員研修にも行きました。

その中で感じてきた「違和感」。

「この稽古は自分の目的に合っているのか?」

例えば大学時代の合気道をする目的は

「もっと合気道をうまくなりたい」
「合気道で強くなりたい」
「技をちゃんと決められるようになりたい」

という、じっくりと長く深めていくような感じ。

だから「こうしたら技が決まるのでは

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合気道の起源を考えてみる

合気道の起源を考えてみる

色々な経験や勉強をしていく中で、色んな出会いと別れがありましたが、

ずっと残っているもの、それが「武術」。

合気道じゃないんかい!

まあベースは合気道なんですけど。

光輪洞合気道(大日本武徳会で作られた総合武道)
養神館合気道(警視庁時代に身につけた合気道)

離れていた時期もありましたが、合気道に出会って12年も経ちましたね。

合気道の印象って様々だと思います。

・相手の力を利用して

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