マガジンのカバー画像

ディスクレビュー

131
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

オールタイムベストアルバム 50[note 300回投稿記念]

オールタイムベストアルバム 50[note 300回投稿記念]

note300記事目はここ最近タイムラインを賑わせていたオールタイムベストアルバムを。平成ベストアルバムや2010年代ベストアルバムも決めたけど、それを踏まえたうえでもう1度フラットな気分で50枚を選出し、そのバンド/アーティストを聴き出した順番に並べた。つくづく、世間のオールタイムベストとは乖離してると思いつつ、こういう圧倒的に主観で個人的なものこそ記録しておきたいのです。

1.BUMP OF

もっとみる
[Real Sound寄稿記事] 羊文学「銀河鉄道の夜」、NITRODAY「人にやさしく」、長谷川白紙「光のロック」……若手アーティストが歌い継ぐ名曲

[Real Sound寄稿記事] 羊文学「銀河鉄道の夜」、NITRODAY「人にやさしく」、長谷川白紙「光のロック」……若手アーティストが歌い継ぐ名曲

Real Soundに26回目の寄稿をしました。今回は80年代から00年代の日本語ロック/パンクを2020年に再解釈した若手3組のカバーについて。

青春時代の曲とか幼少期から慣れ親しんだ曲を、各々のスキルで自分のものとしてアウトプットするっていう試み、同世代としてすごく楽しく聴けるし、これからもっと楽しくなる。ゼロ年代のバンドのトリビュートとかももれなく楽しいし、カバーっていうコンテンツ自体が好

もっとみる
ズーカラデルは空洞を見つめる〜「がらんどう」と「がらがらどん」のこと

ズーカラデルは空洞を見つめる〜「がらんどう」と「がらがらどん」のこと

がらんどう。伽藍堂。何もなく広々とした空間を意味する言葉。思えば2020年、これほどまでこの言葉が似合う1年はなかったと思う。楽しいことは少なく、ワクワクすることも実際減った。ぽかんと空いた空洞のような1年。

『がらんどう』というタイトルのアルバムで今年メジャーデビューを果たしたバンドがいる。北海道出身、3ピースバンドのズーカラデル。本来であればきっとこの夏、各地のフェスにもいっぱい出て名を知ら

もっとみる
2020.10.11 yonige 健全な社会ツアー 爽秋編@佐賀GEILS

2020.10.11 yonige 健全な社会ツアー 爽秋編@佐賀GEILS

久々に対面ライブのレポートを書いてみる。yonige、福岡以外の九州を廻るツアーのファイナルが佐賀GEILSで開催。ここに来るのは3年ちょっとぶり。駅前の西友が潰れ、GEILS真向いの塾が工事中だったこと以外はなんの変りもない。しかしコロナ禍を受けてGEILSの総収容人数は50ちょっとに減らされ、フロアには椅子が並べられていた。整理番号が50だったので最後列かなと思っていたけど、最前列の1番端っこ

もっとみる
ASIAN KUNG-FU GENERATION×フィメールボーカリストの世界〜「ダイアローグ/触れたい 確かめたい」リリースに寄せて[Real Sound寄稿記事]

ASIAN KUNG-FU GENERATION×フィメールボーカリストの世界〜「ダイアローグ/触れたい 確かめたい」リリースに寄せて[Real Sound寄稿記事]

Real Soundに25回目の寄稿しました。今回はアジカンのニューシングルと連動し、これまでの女性ボーカリストとのコラボ曲を振り返る記事です。アジカンについて書いたnoteがきっかけとなってReal Soundへの参加が決まったので、ここでアジカンの記事を書けるというのは実に感慨深かったです。

内容も過去の日記とか発言とかを読み返しながらつくりこみました。ゴッチがそもそもコーラスに力を入れ始め

もっとみる
UNISON SQUARE GARDEN『Patrick Vegee』という執念

UNISON SQUARE GARDEN『Patrick Vegee』という執念

時代を読むことは大事らしい。商売をうまく運び、社会を生き抜くのに役に立つらしい。効率よく世界を乗りこなすのに必要らしい。僕の愛する音楽シーンでも時代を読むことを重要視するミュージシャン、批評家、リスナーは数多い。その人たちにとって音楽の評価軸はトレンドを取り入れたであるとか、今っぽい音であるとか、とにかく今、それが必要かという点である。

自分も可能な範囲で流行へと耳をそばだてているが、その時代性

もっとみる