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#散文
ミルクシェイクを飲み干すまでは
できない自分を あまり責めることはない
それも個性の一つだから
そう満月の夜に思ってから
いや、本当はダメなことも
知っているけど
涙も出ないのは大したダメージではないからか
その逆なのか
すばらしい時間がなくても
納得した人間関係
それでいい
たったひとりにはすべてを話せて
他の誰にも言えない
それでいい?
どちらがいいのだろう
というより、
どちらが合うのだろう
虚しくなればいい
音楽と雨と、恋とさよなら
びっくりしたなあ、
1年半前に出会った、あの雨のような音楽。
眠る前に久しぶりに聴いて、暗闇のベッドの中で
ひとりで涙をぽろぽろと流してしまったんだ
からだの半分を枕に委ねて
雨に愛された曲を流しながら、
雫みたいな涙が
右側にだけ落ちていくんだよ
「僕はまだ君を愛さないことができる」
「愛さないことにするよ」
「この歌にだけ残す」
そう、そんな歌詞だったよね
すべて、また箱を開けてみた
だから私は、本を買うの
本って記憶に残るから。
勝手に記憶に残ってくれる。
もらった本は、その人ごと記憶として残る。
買った本は、私だけがその日のことをよく覚えている。
それが心地良い。
ひみつは本棚の中だけで充分だ。
映画と一緒なんだけど
本は、紙の重さが 余計に
思い出の存在感と
重なって
今日は仕方ないなあと、買ってみた。
言えないことは、本に残すしかない。
この本を手放すときが来たら
私は今日を