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#旅行記
❨289❩1972.6.16 金 曇→雨 日記1冊目終了/アスンシオン5日目·パラグアイ(Asunción:Paraguay)
ブラボー・ブラジルのビザをもらった (280グアラニ)。
今日は、冷たい雨降り。
街の中の道は、川になってしまう。ひどいところだ。
30分の座禅と一時間の補強をする。
めまぐるしく土地が変わる
気候が変わる
人までも変わる
こんな毎日が続く
今まで・・・今も・・・これからも
問題はその中で 何を吸収し
何を見捨て行くかでは、ないだろうか?
遂に、この手記も終わってしまった。
九ヶ
❨332❩1972.7.29 土 晴 過ぎて来た国を思い出す:SUMA23日目/サンパウロ:ブラジル(Sao paulo:Brazil)
山田へレコードを送った(26クルセイロ)。
これでやれやれ。
あと手紙を7、8通書いて終わり。出した手紙の中で、果たして何通返事が来るだろう。
当てにはしないが、沢山来るといい。
過ぎて来た国を思い出した。
ロサンゼルス=気候温和で太平ムードの気楽な町。
メキシコ=マリアッチを始め、ステキな音楽が聞けた。
グアテマラ=暑さにはコッテリまいった。
ホンジュラス=たった一日でさようなら。
エル·
❨820❩1973.11.27.火.晴/モロッコ・タンジールの町とハッシシ/タンジール:モロッコ
アルジェシラスより、フェリー(98ペセタ)に乗り、スペイン領 セウタまで渡る。
ジブラルタ海峽は、波もおだやかだった。
北アフリカ、モロッコに入る。暑くなった。
3時半のタンジール行きのバスに乗る。大型 56ペセタ。
ここのバスは、おとなしくしていると、 荷物代をボラれる。荷を上へ上げたというだけで、25ペセタ要求してきやがった。
人間56pstで荷物が25pstとは、頭に来た。
5ペセタ値切る
❨826❩1973.12.3.月.晴/Oh! Marakeshi/マラケシュ:モロッコ
昼前、洗濯。
昨日とは違ったマーケットの中を歩く。1km以上も続いていた。
シーノア(中国人)という声がよくかかる。「チノ」と呼ばれる程、頭には来ない。
カスバを奥の方までいってみた。
子供がよく目につく。所々、ばあさんじいさんが道端にうずくまっている姿が見られた。女も男も、めずらしそうに俺の顔を眺めながら通る。
チリーで会った、二人の男性に二年ぶりに再会。驚いた。世界は狭い。
Oh! Ma
❨832❩1973.12.9.日.雨/フェズのカスバを歩く・働く子ども達/Fez:モロッコ
一日雨降り。3.50ディラハムのホテルを出、2.60の所へ移る。
朝からひどい雨降りで、石畳の道の両側は、小川に化していた。
子供が盛んに、勧誘に寄って来る。
雨の中を、シャツ一枚で震えながら飛び回っている。実に丈夫だ。
やっとホテルへ落ち着き、すぐ見物に出る。
メジナは、マラケシュとは少し感じが違い、カスバの中の細い道の両側に並んでいる。
ずっと坂になっている。
石畳(レンがの様な)、薄暗
❨847❩1973.12.24.月.晴/親切なギリシャ人・ヒッチハイクで200km/ギリシャ
6時半起床。日記をつける。小寒いが、空は晴れ。ヒッチ出来そうな天気。
朝から4時までで、200kmのヒッチ。4台の車を乗り継いだ。
その間、親指を立てながら、国道をテクテク。ショイコをかついでよく歩いた。
ギリシャの田舎は実にのどか。ミカンが夏盛り。冬というのに緑の多い国だ。
気候もいい。道路脇に畑が続いている。
歩いていて、畑の前で売っているじいさんから一つ大きなのをもらった。
ギリシャ人
❨856❩1974.1.2.水.曇/交通事故!アンカラの病院に担ぎこまれる/アンカラ→カイセリ→アンカラ:トルコ
イランのビザは、アフガニスタンのビザが初めに要るという事。アフガンの領事館へ行くと、7日まで休み。
仕方なく、5ドルと高い金を払って、ツーリスト・ビザを取る。
昼からアンカラを出る事にし、郊外まで3時間、ヒッチしながら歩いた。
車の風が身に沁みる。楽じゃネェ〜〜〜。
やっと止まった車は、40km先の家も何も無いカイセリの分岐点まで。小丘の続く所で、野山は真っ白。
薄暗くなり、車もほとんど通ら
❨869❩1974.1.15.火.晴/ここに、俺が想像した中近東の姿があった/ヘラート:アフガニスタン
めまぐるしい旅が続く。九時起床。入国手続きに行く。
パスポート・チェックが厳しい。
パスポート、荷物のチェックの後、再度パスポート、バクシネーション(注射)検査。
天然痘の注射証明がない事で引っかかり、ひとくさりモメたが、懸命に説明し、やっと通れた。
満員のミニ・バス(100アフガン)でゴトゴト、タイバドまで140km。途中でラクダをよく見た。
山の遠い、平原の道。雪はグッと少なくなり、寒さ
❨898❩1974.2.13.水.曇/バーミヤンの石像について/カブール:アフガニスタン
出発は、明日午後9時と決定。
午前中、明日のバスの事でつぶれ、午後は少し本を読んだ(松本清張「張込み」)。
夜、4人でまたラミーをやった。
2時過ぎまで、熱戦。
後、荷をまとめる。
バーミヤン・・・ 世界最大の石像
残念ながらら俺は、この地を見なかった。
この悲しいシャカの石像を見て、人は何を思うのか?
知っている事は、仏教徒が造ったこの像を、イスラム教徒が破壊したという事実だけである。
そ
❨お礼❩2024.3.19.火.晴/ありがとうございました!/日本
二年半の「世界漂浪の記 ―世界35ヶ国 2年半 一人旅の記録―」が終わりました。
このページへ来て下さった方皆さんへ、毎日投稿してきました長女の私より、お礼を申し上げます。本当にありがとうございました!
小さな頃から、まるで子守唄のように父の旅の話を聞いてました。
いつか孫たちがおじいちゃんの冒険に興味を持ったときに、いつでもどこにいても読めたらいいなと思うようになり、ちょうど旅の出発から50年