いぶりがっこ

転職を機にnoteはじめました。 毎月3冊本を買ってます。 買った本の紹介と、たまに…

いぶりがっこ

転職を機にnoteはじめました。 毎月3冊本を買ってます。 買った本の紹介と、たまによかった本の感想を書きます。

マガジン

  • 毎月3冊

    毎月、お小遣いが入ったら3冊買い(借り)ます。 全部読むかはべつです。

  • 〇〇なあなたに薦めたい一冊

    〇〇なあなたに読んでほしい本を紹介します。 基本的にネタバレなしで紹介しますが、気になる方はご注意ください。

  • 放送大学大学院で修士を目指す話

    放送大学大学院での学習を記録していきます。だいたい月に1回更新を目指したい。

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2022年に読んだおすすめの本5冊

この7月から、1ヶ月3冊本を買う(借りる)というルールを続けてきた。 そこで、今年読んでとくに印象に残った、おすすめの5冊を紹介する。ジャンルはいろいろ。 私が2022…

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3月の3冊

なんだか土日もばたばたで、気づけば月末になってしまったけど、今月の3冊。 1.窪美澄『夜に星を放つ』まずはなんといってもこの1冊。 ずっと読みたかったけど、文庫化ま…

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2月の3冊

やっとおこづかいが入ったので、今月の3冊。 今月は3冊ともテーマが似てしまった。 1.キム・ジヘ(著)、者 尹怡景(訳)『差別はたいてい悪意のない人がする: 見えない排…

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【家族がちょっとめんどくさいあなたに】傲慢と善良(辻村 深月)

「かがみの孤城」が映画化され、話題の辻村深月さん。 表紙が印象的な「傲慢と善良」を読んだ。 物語の中心となるテーマは婚活。 でも、未婚・既婚に関わらず、大人になっ…

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【伊坂幸太郎好きなあなたに】悪い夏(染井 為人)

中学時代、伊坂幸太郎作品にどハマりし、当時出ていた全ての作品を読んだ。 1年生の後輩が薦めてくれた「死神の精度」をきっかけに(どんな中1?)、「アヒルと鴨のコインロ…

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1月の3冊

あけましておめでとうございます。 2023年も3冊シリーズ、続けていきます。 先日、年始の大きめの仕事が終わって少し落ち着いた。 中旬からは放送大学の試験期間が始まる…

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【ネタバレあり】読書感想文『ザリガニの鳴くところ』

ディーリア・オーエンズの『ザリガニの鳴くところ』を読んだ。 久しぶりに、夢中で一気読みした。 年が明けてもその余韻から逃れられず、珍しく感想を書いてみる。 ネタバ…

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電子書籍(Kindle)のすすめ

電子書籍がすごい。 やっぱり紙がいいよね、という気持ちもわかるし実際そう思うこともあるけど、それでも電子書籍がすごい。 彼が颯爽と(?)世間に現れたときは、全然興…

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12月の3冊

なんだか最近読書のモチベーションが上がらない。 放送大学の勉強も全然進んでない。 寒いから?年末だから? 今月の3冊もなかなか決まらず、話題になっている本や無料で…

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放送大学大学院で修士を目指す話。その4 ー通信指導との闘い

今年もこの季節がやってきた。 通信指導課題の提出の時期である。 私は前職で毎年学部の教養科目を受講させてもらっていたので、こうして相まみえるのは何度目だろうか。 …

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11月の3冊

今月の3冊。 読書の秋というけれど、あんまり読めていない気がする。 でも今月はとくに、いい本が入荷したと思う。 1.レジー『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』以…

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放送大学大学院で修士を目指す話。その3 ー学習スタイルが定まってきた

学生生活が始まりもうすぐ1か月。 自分はもっと勤勉だと思っていた。 想定していたより全然学習が進んでいない。 前職に比べたら残業はほとんどないし、休日に予定がつま…

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10月の3冊

今月の3冊。 さらっと読める、けど考える3冊。 まさかの連続投稿。 1.小泉 吉宏『戦争で死んだ兵士のこと』湖のほとりで、ひとりの兵士が死んでいる。そんな場面から始ま…

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気になるからしょうがないじゃんね

私が乗る通勤電車には、高校生がたくさんいる。ちょうど通学時間と重なるんだろう。 ホームで電車を待っていると、1人の高校生の男の子が目に留まった。 私の前に並んでい…

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放送大学大学院で修士を目指す話。その2 ー学習環境を整える

放送大学の修士専科生(1年間授業取り放題プランのようなもの)として大学院生活を始めることに決めた私は、無事に出願手続きを終えた。 試験も何も受けていなくても、きちん…

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9月の3冊

今月の3冊。のつもりが、Amazonのまとめ買いセールのおかげで5冊購入。 せっかくなので、読み終わったものには一言感想をまじえて。 1.成田 悠輔『22世紀の民主主義 選挙…

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2022年に読んだおすすめの本5冊

2022年に読んだおすすめの本5冊

この7月から、1ヶ月3冊本を買う(借りる)というルールを続けてきた。

そこで、今年読んでとくに印象に残った、おすすめの5冊を紹介する。ジャンルはいろいろ。
私が2022年に読んだだけで、2022年に発売したというわけではありません。

ショーペンハウアー『読書について』1ヶ月3冊とか言ってごめんなさい。思考停止してました。
と、謝り続けながら読み切った一冊。

ショーペンハウアーはこの本の中で、

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3月の3冊

3月の3冊

なんだか土日もばたばたで、気づけば月末になってしまったけど、今月の3冊。

1.窪美澄『夜に星を放つ』まずはなんといってもこの1冊。
ずっと読みたかったけど、文庫化まで待つか?我慢するか?で悩み続けていた。
そしたら偶然、Kindleでポイント50%還元セールになっていて、ついに購入した。

窪美澄さんの作品は、読み終えたときのなんとも引きずる感じが好き。登場人物の人間らしさというか、共感できるけ

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2月の3冊

2月の3冊

やっとおこづかいが入ったので、今月の3冊。
今月は3冊ともテーマが似てしまった。

1.キム・ジヘ(著)、者 尹怡景(訳)『差別はたいてい悪意のない人がする: 見えない排除に気づくための10章』ここ最近、帰省したときの両親や祖父母との会話で、もやっとすることがよくある。

家や家族、男、女。
そういったものへの、とっても自然で、かつ強固な固定観念。まったく悪気のない、まっすぐな差別的発言。
たいて

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【家族がちょっとめんどくさいあなたに】傲慢と善良(辻村 深月)

【家族がちょっとめんどくさいあなたに】傲慢と善良(辻村 深月)

「かがみの孤城」が映画化され、話題の辻村深月さん。
表紙が印象的な「傲慢と善良」を読んだ。

物語の中心となるテーマは婚活。
でも、未婚・既婚に関わらず、大人になってからの家族との関係になんとなーくのもやもやを抱えている人におすすめしたい。

極力ネタバレは避けていますが、気になる方はご注意ください。

主人公は30代後半の男性、架。
婚活で出会った真実との結婚式を控えていたが、ある日突然、彼女は

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【伊坂幸太郎好きなあなたに】悪い夏(染井 為人)

【伊坂幸太郎好きなあなたに】悪い夏(染井 為人)

中学時代、伊坂幸太郎作品にどハマりし、当時出ていた全ての作品を読んだ。
1年生の後輩が薦めてくれた「死神の精度」をきっかけに(どんな中1?)、「アヒルと鴨のコインロッカー」と「陽気なギャングが地球を回す」で読書の面白さに目覚め、「魔王」でひん曲がった性格の基礎が築かれた。
中学2年生の私の口癖は、「考えろ、考えろ」だった。

魅力的な登場人物たちの独特の言い回し(当時めちゃくちゃかっこよかった)や

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1月の3冊

1月の3冊

あけましておめでとうございます。
2023年も3冊シリーズ、続けていきます。

先日、年始の大きめの仕事が終わって少し落ち着いた。
中旬からは放送大学の試験期間が始まるので、今のうちに読書しながら勉強のモチベーションを上げていこっと。

1.爪切男『死にたい夜にかぎって』「木曜日は本曜日」で呂布カルマさんが紹介していた本。
でも、呂布カルマさんがどんな人かはよく知らない。
たまに見かけるけど同じク

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【ネタバレあり】読書感想文『ザリガニの鳴くところ』

【ネタバレあり】読書感想文『ザリガニの鳴くところ』

ディーリア・オーエンズの『ザリガニの鳴くところ』を読んだ。
久しぶりに、夢中で一気読みした。
年が明けてもその余韻から逃れられず、珍しく感想を書いてみる。

ネタバレを含む(というより、物語の核心部分が中心の感想な)ので、まだ読まれていない方は、ご注意ください。

"湿地の少女”の理解者最後の展開には、衝撃を受けた。
読み終えたとき、その事実を受け止めきれず、動けなくなった。

カイアが犯人だった

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電子書籍(Kindle)のすすめ

電子書籍(Kindle)のすすめ

電子書籍がすごい。

やっぱり紙がいいよね、という気持ちもわかるし実際そう思うこともあるけど、それでも電子書籍がすごい。

彼が颯爽と(?)世間に現れたときは、全然興味がなかった。
だって、紙に比べてあたたかみがなさそうだし、手に取れないのもなんか寂しい。中古で買えないからお金もかかる。目も疲れそう。
紙でいいじゃん。以上。

そんな第一印象を超えてその魅力にとりつかれるようになったのは、iPad

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12月の3冊

12月の3冊

なんだか最近読書のモチベーションが上がらない。
放送大学の勉強も全然進んでない。
寒いから?年末だから?

今月の3冊もなかなか決まらず、話題になっている本や無料で読めるものから。ちゃんと読むだろうか。

冬休みの課題図書ということで、今月の3冊。

1.國分 功一郎『暇と退屈の倫理学』オードリー若林さんの帯が目について。リトルトゥース的につい買ってしまった。
こんな理由で買っていたら思考停止と軽

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放送大学大学院で修士を目指す話。その4 ー通信指導との闘い

放送大学大学院で修士を目指す話。その4 ー通信指導との闘い

今年もこの季節がやってきた。
通信指導課題の提出の時期である。

私は前職で毎年学部の教養科目を受講させてもらっていたので、こうして相まみえるのは何度目だろうか。
毎年この黄色の冊子(問題と解答用のマークシートが入っており、閉じるとそのまま郵送できるようになっている)を見ると、ああやらなきゃと憂鬱になる。

この通信指導を期限内に提出し、かつ合格しなければ単位認定試験を受けることができない。
つま

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11月の3冊

11月の3冊

今月の3冊。
読書の秋というけれど、あんまり読めていない気がする。
でも今月はとくに、いい本が入荷したと思う。

1.レジー『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』以前本屋で「映画を早送りで観る人たち〜ファスト映画・ネタバレーーコンテンツ消費の現在形〜」を見つけたので、Amazonで購入しようと思ったところ、こちらがおすすめにでてきた。そして結局こちらを購入。
まずこのタイトルと帯。「ファスト

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放送大学大学院で修士を目指す話。その3 ー学習スタイルが定まってきた

放送大学大学院で修士を目指す話。その3 ー学習スタイルが定まってきた

学生生活が始まりもうすぐ1か月。
自分はもっと勤勉だと思っていた。

想定していたより全然学習が進んでいない。

前職に比べたら残業はほとんどないし、休日に予定がつまってるわけではない。なんなら、この日はオフにして勉強しよっと!なんて意気込んで何もしない1日だってあった。
おとなしく、いや張り切って遊びに出かけた方がよっぽど有意義だったと思う。
このありさまで修士を目指すなんてよく言えたものだ。

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10月の3冊

10月の3冊

今月の3冊。
さらっと読める、けど考える3冊。
まさかの連続投稿。

1.小泉 吉宏『戦争で死んだ兵士のこと』湖のほとりで、ひとりの兵士が死んでいる。そんな場面から始まる絵本。ページを捲るごとに、時間がさかのぼっていく。
淡々と描かれるからこそ、その背景を想像する。誰に対しても、必要なことだと思う。
もう絶版になっていて、古本でしか手に入らないとのこと。(Amazonでも倍くらいの金額になっている

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気になるからしょうがないじゃんね

気になるからしょうがないじゃんね

私が乗る通勤電車には、高校生がたくさんいる。ちょうど通学時間と重なるんだろう。

ホームで電車を待っていると、1人の高校生の男の子が目に留まった。
私の前に並んでいる3,4人の集団に合流したかと思いきや、軽いあいさつだけで、集団はみんなでスマホを見ながら盛り上がっており、彼は列からはみ出してぽつんと佇んでいる。
私含めて数人が後ろに並んでいるので、なんとなくばつが悪そうだ。

横から入った罪悪感が

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放送大学大学院で修士を目指す話。その2 ー学習環境を整える

放送大学大学院で修士を目指す話。その2 ー学習環境を整える

放送大学の修士専科生(1年間授業取り放題プランのようなもの)として大学院生活を始めることに決めた私は、無事に出願手続きを終えた。
試験も何も受けていなくても、きちんと合格通知が届く。転職したときもそうだったが、「合格」を「通知」されるのはいつになってもうれしい。
うれしくて決めた。

MacBookを買おう。

意味がわからなかった人のために、説明しよう。

放送大学で学習を始めるにあたっては、準

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9月の3冊

9月の3冊

今月の3冊。のつもりが、Amazonのまとめ買いセールのおかげで5冊購入。
せっかくなので、読み終わったものには一言感想をまじえて。

1.成田 悠輔『22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる 』なんだかすごいことを言っていそうなタイトル。
読んでみるとすごいことを言っていた。
現状への批判は簡単にできるけれど、この本ではそこからもう一歩、斬新な提案をかましてくる。それはも

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