2日前に読み終わった本の余韻が凄い。『ザリガニの鳴くところ』ため息が出るほどの自然描写の美しさ、物語の多面的な要素(ミステリー・一人の少女の成長譚・DV、ネグレクト・差別や迫害・環境問題の提示)にぐいぐいと引き込まれた。衝撃的なラストは生きること、正しさとは何か等、考えさせられた
遠い昔、湿地で暮らす家族。やがて家族はバラバラになり一人少女が取り残される。生きるため朝早くムール貝を取りお金にする。優しい人に読み書きを教えてもらい思慮深く湿地の自然観察を書き記す。町の男に騙され脅されるくらいなら孤独の方がまし。捕食者から逃れるすべは生き残るすべ。究極の思考。