わたしの暮らし

鹿児島県で夫婦二人、小さな飲食店を経営。駄文を書いて気を紛らわせています。日本の片隅で…

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鹿児島県で夫婦二人、小さな飲食店を経営。駄文を書いて気を紛らわせています。日本の片隅で日々こんな感じで生きてる人もいます、的なつれづれを。気楽にどうぞ。ラジオ好き。俳句なんかも時々。愛媛出身

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    ステキなクリエイターさんたちの刺さったnoteを集めています

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    趣味の句作(俳句・短歌)をまとめました

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弁当に助けられた男

先日、作家でミュージシャンの辻仁成さんの、オンラインイベント「人生がちょっと豊かになる気まぐれ文章教室」がありました。 160余りの応募作品(テーマは「お弁当」)から3つが選ばれ、仁成さんの解説を聞きつつ添削される模様を楽しく拝見しました。 文章にはまず、「?」と惹きつけるフックが必要とのこと。その観点から見ると「ようかん」をテーマにした最初の作品は確かに面白かったな 応募した私のエッセイはこちら。お店の成り立ちでもあるので、自己紹介も兼ねて公開しておきます。 弁当に助け

    • ラジ鬱投稿(世界一短い会話・フランス語)

      先週の投稿 田中さん、こんにちは! 先週、外国の旅行者の方に、英語で悪戦苦闘しながら、焼肉屋さんを探してあげるという投稿がありましたね。 それを聞いていたら、昔、フランス語で世界一短い会話をしたことを思い出しました。 旦那の仕事の関係で、パリに住んでいた頃の話です。 お家で使うため、安い日本食材を探して、わりとディープなアジア系スーパーに行きました。レジで並んでいると、私の後ろにいた高齢のおばあちゃんが、早口の中国語で話しかけてきました。私が、 「中国語がわかりません」

      • ラジ鬱投稿(冷や汁と原田ひ香「口福のレシピ」)

        先々週の投稿 田中さん、こんにちは! 本日20日木曜日の鹿児島は、スマホからピロリンピロリン警報が鳴る、大雨の天気です。お店も暇だし、こういう時は読書に限ります。 今日読んだのは「原田ひ香」さんの「口福(こうふく)のレシピ」。歴史ある料理専門学校を軸に、昭和の初期と令和、二つの時代が交錯する物語です。会話文が多く、テンポ良いストーリーは、原田さんが脚本家出身と聞けば、なるほど!とうなずけます。 それにつけても作中で出てくる様々なお料理に、読み終わったあと、なんか「美味い

        • けーさん&たろーに不覚にも涙し、バッキンガム宮殿へのパレードに感心し、向井くんのバックギャモンに思わず手に汗握った忙しい一夜

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          もしパートナーが寝込んだら(ちょっとした愚痴と老婆心のアドバイス)

          割と丈夫なわたくしですが、そりゃ時にはやっぱり風邪も引きますわね。久々に寝込みました。 (むしろシェフなんて年がら年中花粉症だ、気圧病だと大騒ぎする割には、釣りに行く時には直るから、仮病…?とまではいかないが、かなり「病は気から」でねーんかい⁈と思ったり…笑) 夫婦二人の自営業飲食店。どっちか寝込むと大問題。で、こっちが寝込んだ時に困るのが家事部門のいろいろ。うちは「俺の飯は?」を言わないだけまだマシかもしれませんが、それくらいでマシというのもなんかレベルの低い話。 ただ

          もしパートナーが寝込んだら(ちょっとした愚痴と老婆心のアドバイス)

          ラジ鬱投稿(須磨水族館の思い出)

          先週の投稿 田中さん、こんにちは! 先ほど兄から喜びのLINEが届きました。 「ラジ鬱リスナーパーティの当選のお知らせが来たー👍」 普段はちょっとシャイな兄が、応募してたとは! 兄には鹿児島土産を持たせますので、何卒よろしゅうお願い申し上げます! さて、先日朝のNHK番組で、神戸の須磨水族館がリニューアルオープンしたとのこと。 大学の4年間を大阪の枚方市で過ごした私は、「神戸」という地名に憧れを持っていました。田舎から出てきた私にも、神戸に行けば、当時のトレンディドラマの

          ラジ鬱投稿(須磨水族館の思い出)

          矢野さんみたいに「宇宙おばさん」になりたい!

          「ロケットに乗れば月には3日で行ける」というのをテレビで見て、「え、意外に近いやん」と思ったところから、宇宙や月への興味が再燃しているこの頃。ラジオにゲストで出ていた山崎直子さんのトークが面白くて、本も読みましたが、他の宇宙飛行士の本も読みたくて検索していたら、なんと野口聡一さんと、矢野顕子さんの、こんな素敵な本が出ているじゃないですか!! ●宇宙に行くことは地球を知ること 野口聡一・矢野顕子 まず前書きがいい。 矢野さんの視点は、「うんと歳をとってから宇宙に強い興味を

          矢野さんみたいに「宇宙おばさん」になりたい!

          読書ノート3

          なんだか読書スイッチが入ったみたい。本を読むのが楽しくなってます。 ●ロイヤルファミリー 早見和真 競馬、というのは私にとって全く未知の世界。馬主、生産者、調教師、騎手…競馬を取り巻く様々な人物の人間模様を、2世代に渡って追う骨太な物語。日頃自分が全く関心のない世界でも、とことんのめり込んでいる人達がいる、ということが知れて、面白かった ●サラバ 西加奈子 西さんの本は初めて読んだ。前半はクセつよなお姉さんを中心に話が進むが、後半は冷めた目でそれを見ていた弟にシフトしてい

          ラジ鬱投稿(高校時代のアルバイト)

          先週の投稿 田中さん、こんにちは! まつちかタウンの「かめやうどん」に行かれたんですね!なつかしい!小学生の頃、母に連れられて行った記憶があります。頼むのはいつもたぬきうどん。天かすかけ放題でした笑。今度帰省したら、行ってみたいです。 まつちかタウンといえば、高校生の頃、確か、「華門(かもん)」という名前のラーメン屋さんで、ごく短い間、アルバイトをしたことがありました。 駅裏の母校・松山M高校は、進学校でバイトは禁止。それでも当時の私は、なにか人とはちがう、自分にできる

          ラジ鬱投稿(高校時代のアルバイト)

          須磨水族館とエコーズのZOOと短編小説の話

          今朝のNHKあさイチで、須磨水族館がリニューアルしたと知った。須磨水族館!懐かしい!(今は神戸須磨シーワールド) 大学の4年間を枚方市で過ごしたが、愛媛から関西に移った時、一番驚いたのが、他県に容易に移動できることだった。愛媛県は横に長く、縦方向には四国山地がそびえ、他県に行く=旅行を意味していた。 しかし枚方市からは、京阪電車ですぐに京都へ行けるし、梅田から阪神電車に乗れば兵庫の甲子園球場にも日常の延長で行ける(当時私は大の阪神ファンだった。そう、吉田監督・21年ぶり優

          須磨水族館とエコーズのZOOと短編小説の話

          グロリオーサと生花と外国移住に意外に必要なものの話

          ご近所さんからグロリオーサをもらった。毎年の恒例でお庭に咲くとわざわざ持ってきてくれる。お店に飾る方がたくさんの人に見てもらえるから、そちらの方がうれしいのかもしれない 30代の頃、池坊の流派で生花を習っていました。友達が池坊の師範で教室を持っていて、「やってみない?」と誘われたのです。全くガラではなかったので、「いや、そんなタイプじゃないし」と断っていたのですが、「まあ騙されたと思って」と言われてやってみたら、これが結構面白かった 友達曰く、西洋のフラワーアレンジメント

          グロリオーサと生花と外国移住に意外に必要なものの話

          西加奈子「サラバ」と我が一族のお家騒動の話

          久しぶりに地元の図書館に行って、西加奈子さんの「サラバ」上巻を借りました。 個性的な家族のなかなかハードな物語。承認欲求と自意識の強い綺麗な母親と、その美しさを引き継がなかったために、ことごとく母親に反発する姉の確執を、弟の視点から描いています(父は存在感薄し)。 これを読んでいる最中、我が一族では大きな騒動が持ち上がっておりました。 1月にやや感傷的な気分で記した義理姉の離婚。 長い時間の中で、冷めてしまった夫婦のある種の円満離婚かと思いきや、事態はそう簡単なものではな

          西加奈子「サラバ」と我が一族のお家騒動の話

          ラジ鬱投稿(高校生活と甘党まつやの話)

          先週のラジ鬱投稿 カズヒコさん、こんにちは!(今週はこちらの呼び名で※) ちょっと前に見た「水田のレシピ」、労研饅とうが出ていて懐かしかったです。そこで思い出したのが、銀天街にあった「甘党松屋」。私の母校は市駅の裏(出汁の伝道師さんと一緒)にありましたから、土日の部活が終われば、まつちかタウンから階段で銀天街に上って、少し行った「松屋」でみたらし団子や、夏にはかき氷なんかを食べながら、おしゃべりしたものです。 おしゃべりしすぎて小腹が空いて、お好み焼きを追加注文! 食欲

          ラジ鬱投稿(高校生活と甘党まつやの話)

          ラジ鬱投稿(辻さんのオンライイベントに応募してみた)

          今週の投稿 田中さん、こんにちは! 先日、たまたまインスタグラムで、辻仁成さんが「人生がちょっと豊かになる気まぐれ文章教室」というオンラインイベントを開催することを知りました。事前に「お弁当」をテーマに1500字のエッセイを募集していたので、応募してみました。参加費3300円で辻さんに自分の書いたエッセイを読んでもらえるなら、お得かなーなどと思い…笑  ラジ鬱を聞くようになってから、毎週のように投稿するおかげで、文章を書くことがそれほど苦にならなくなりました。ラジ鬱への投

          ラジ鬱投稿(辻さんのオンライイベントに応募してみた)

          ラジ鬱投稿(母の日記)

          先週の投稿 田中さん、こんにちは! 今週の放送日は母の日ですねぇ。 先月帰省した時に、母が、かなりまめに日記をつけていたことを、初めて知りました。発端は私が毎週ラジ鬱に投稿しているのを知っている母が、「自分も色々なことを記録している」、と話しはじめたからです。 ある日は出来事だけ簡潔に、ある日は思いを長々と…そして1年が終わると、その年の主だった出来事を抜き出し、1年のまとめとしていて、それを何十年と続けていたんだとか。まさに人生年表の編集作業です。 しかし今年86歳に

          ラジ鬱投稿(母の日記)

          読書ノート2

          ここ数ヶ月、なんやかんや忙しかった割には、そこそこ読みました。 真珠夫人 菊池寛 以前、大分旅行をきっかけに読んだ菊池寛の「恩讐の彼方に」が面白かったので、代表作であるこちらを。昼ドラで有名になりましたよね。前半のスリリングな展開からすると、後半はちょっと失速しちゃうけど、それでも十分読み応えあり。 入浴の解体新書 松平誠 お風呂文化の歴史。日本人は昔から風呂好きなことは確かだが、昔の風呂は衛生的にみて今入るにはなかなかハード。それはさておき、そうだ、杉浦日向子はまだ読ん