『デッドゾーン』/覚悟が少しも突飛に思えない(映画感想文)
昨日の一事で、クローネンバーグ監督の『デッドゾーン』(83)を観直そうと思った人は多いのでは。
ネット上でも、狙撃されたあとの現実の大統領候補者と、映画のなかの上院議員になろうとしている男の対応を比べて取り沙汰されている。
現実の対応の方が創作上のヒーロー像に近かったのはなんとも驚きだ。今件はきっと多くの人に影響を与えるに違いない、…。人びとの望む強くて臆すことなく行動する為政者のイメージが完全に出来上がってしまい、共和党は偏狭で厄介だと海のこちら側で思っている僕にさえ「いま