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1月の3冊

あけましておめでとうございます。
2023年も3冊シリーズ、続けていきます。

先日、年始の大きめの仕事が終わって少し落ち着いた。
中旬からは放送大学の試験期間が始まるので、今のうちに読書しながら勉強のモチベーションを上げていこっと。

1.爪切男『死にたい夜にかぎって』

過去のあらゆる淡い恋心が昇華される

木曜日は本曜日「東京呂布カルマ書店」より

「木曜日は本曜日」で呂布カルマさんが紹介していた本。
でも、呂布カルマさんがどんな人かはよく知らない。
たまに見かけるけど同じクラスになったことが一度もない、派手で怖そうな人。だけどみんないいやつって言っている、みたいなイメージ。

そんな他クラスのヤンキーが薦めてきたら気になっちゃう。
しかも、こんなに読んでみたくなる紹介文があるだろうか。
燻り続けていたあの頃の私の恋心も昇華してくれ。

爪切男というおじさんの私小説。
さまざまな女性との関係を通して、虫の裏側みたいな顔をした少年がおじさんになっていく。
これはもう一気読みしてしまった。本当に面白かった。
すべての登場人物とのかかわりが、愛にあふれてる。

なにより、読むたびにやたらと妻に優しくなる。(単純)

2.ヒキタクニオ『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』

職場の後輩が薦めてくれた本。面白いらしい。
いまある情報はそれだけ。

人に本を薦められたとき、聞き流してしまう人と、この人が言うなら、と思う人がいる。
その違いはなんだろう。信頼関係?趣味?その本への興味?熱量?
あと、あまりに熱弁されるとそれがプレッシャーになって読む気がなくなったりもする。それなのに自分が薦めるときはついつい熱が入ってしまう。

付き合いも長くないし、その後輩のことはよく知らないのに、じゃあ買ってみようかな、となぜか思う。

この本も、読んだら妻に優しくなれそう。

3.辻村 深月『傲慢と善良』

初めての辻村深月さん。

平積みされているのをどこの本屋でも見かけて、表紙が印象に残っていた。
解説は朝井リョウさん。
好きな作家が解説や帯を書いていると、つい買ってしまう。


あらためて見返すと、試験勉強のモチベーションが上げる気があるチョイスとはとても思えない。そもそも読書で勉強のモチベーションを上げようなんて本気で思っているのだろうか。

むしろ勉強がおろそかになる気がする。
まあいいか。

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