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10月の3冊

今月の3冊。
さらっと読める、けど考える3冊。
まさかの連続投稿。

1.小泉 吉宏『戦争で死んだ兵士のこと』

湖のほとりで、ひとりの兵士が死んでいる。そんな場面から始まる絵本。ページを捲るごとに、時間がさかのぼっていく。
淡々と描かれるからこそ、その背景を想像する。誰に対しても、必要なことだと思う。
もう絶版になっていて、古本でしか手に入らないとのこと。(Amazonでも倍くらいの金額になっている)

2. Julian Baggini(著),向井 和美(翻訳)『100の思考実験ーーあなたはどこまで考えられるか』

本屋で見かけて。
マイケル・サンデルが『これからの「正義」の話をしよう』で取り上げていたような思考実験を100も収録しているとのこと。ちなみに『これからの「正義」の話をしよう』は読み切れていない。
思考系をわかりやすくおしゃれに、みたいな本が流行っているのだろうか。たしかに本棚にあるとかっこいいので、紙版で購入。

3.尾崎 世界観『泣きたくなるほど嬉しい日々に』

映画「ちょっと思い出しただけ」がすごくよかった。
伊藤沙莉さんがよかった。池松壮亮さんがよかった。
エモいがどういう状態なのかよくわからなかったけど、この映画を見たあとの感覚がエモいなんじゃなかろうか。(ちがう?)

映画の主題歌がクリープハイプの「ナイトオンザプラネット」で、これもまたよかった。歌詞が気になって、尾崎世界観さんのラジオを聴いてみて、この本にたどりついた。

生きづらいタイプではないと思っているんだけど、生きづらさを描いた作品に惹かれるのはなんでだろう。


涼しくなってきて、最近は少し長く歩いて通勤している。
ラジオを聴いたり、考えごとをしたり。
散歩のおともにぴったりな3冊だと思う。

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