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Inspiration Box 2024

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「あっ、いいな…!」と思わせてくださった記事を収めさせていただいております。執筆くださったクリエイター様には感謝です😌
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#アート

神々しい朝日

神々しい朝日

数年前、仕事で南海の久米島に数日滞在した。

その時の思い出。

もう季節は秋でオフシーズン、ホテルも閑散としていた。

仕事やその他のストレスで不眠も続き、体調はあまり良くなかった。

ある日、小鳥の元気な鳴き声で目が覚めた。

外はようやく明るくなり始めている。

海岸へ行ってみよう。

歩いてすぐのところにきれいな海岸があったはずだ。

ロビーを通らず、中庭から海岸に向かった。

南の島らし

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天空カフェ 忘れていた景色

天空カフェ 忘れていた景色

テレビに映し出された景色を見て息をのんだ。

この景色。

見たことがある。

雄大に広がる空と、鏡のようにそれを写した浅い水面。

どこまでも広がっている。

テレビの声はボリビアのウユニ塩湖の景色と言っている。

そんな場所は知らない。

夢だ。夢の中で見た景色だ。

完全に忘れ去っていた。

記憶の深く暗い海の中から、突然鮮やかに蘇った景色。

思い出した。

あるとき、私は広い海岸のような

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掛け替えのない猫ちゃんの絵

掛け替えのない猫ちゃんの絵

あかね様の掛け替えのない猫ちゃんを
描かせていただきました🌟

愛する猫ちゃんが衰弱され、
想いを込めてご依頼くださいました。

完成した絵をご覧になり、嬉しいお言葉をくださいました。

【お名前】
 あかね様

【作成物】
 愛猫ちゃんのイメージ画

【ご感想】
 この度は麗香さんにお願いして本当に良かったと思っています。
 うちの猫そのものの仕上がりに、
 わたしの希望のかわいい天使の羽も生

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ここにいる

ここにいる

あなたが

あなたでいられる場所

*:.*.:*:。∞︎。:*:.*.:*:。∞︎。:*:.*.:*

ここにいる

月夜の枝垂れ桜  

月夜の枝垂れ桜  

今年も会いに来た。
大きな大きな枝垂れ桜。
周りにも、桜の木が並ぶが、この桜の木は別格の大きさだ。
初めて見たとき、桜とは思えなく、静かな滝か雪の山のように見えた。
時間を忘れてずっと桜と対峙していると、周りは無音になり雑念は消えた。
何も言葉に出したくなく、ただ感動で動けなかった。

今年は夜に桜に会いに来た。
ゆっくり歩を進める私の前に、白い巨人が現れたようだった。
大地にどっかと腰を下ろした

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御朱印のデザイン制作

御朱印のデザイン制作

2022年より神社の御朱印のデザインを手掛けております。
どれも限定ものです。

第一作は、星田妙見宮1200年奉祝大祭の際に
参拝者に配布された記念絵ハガキのデザインの一部です。

2022年2月、8月
『星祭』、『星降(くだ)り祭』

2023年2月
『登龍の滝』

2023年7月
『七夕』

2024年1月
『辰年』

そして、今作成中の7月
『七夕』🎋✨

3作目からは、箔押し2色使いで

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『いびつな無垢』

『いびつな無垢』


先日、小学校6年生同士で93万円のトラブルが起きたニュースを観た。
預金額を自慢気に話していた児童に、水族館の記念メダルを純金製と偽り「のちに価値が上がるから」など、言葉巧みに未来への価値を期待させたそうだ。

偽りの価値はそこらじゅうで生まれている。そして、気付かない人もいる。

数か月前、催眠商法として名の知れたお店が近所にオープンした。
開店初日から3日間は破格でパンやコーヒーをばらまき、

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紙1枚、鉛筆1本で遊ぶプロセス

紙1枚、鉛筆1本で遊ぶプロセス

こんにちは、清世です。
元気に引きこもっている今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか

外に出なさすぎるあまり、こんなこともあったよ☆など日記として書くことがほぼないので、気晴らしにらくがきを楽しみたい方に向けて想像プロセスなんぞ出してみます。

本日使ったのはこちら

紙:ライフノート無地B5
鉛筆:BLACKWING 223 (MATTEと同じ)
+練りゴム

じゃ、やってみますかね!

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あっクジラだ! 大空のクジラ雲

あっクジラだ! 大空のクジラ雲

公園の広場を歩いていると後ろからパタパタ足音がした。
数人の小さな子供たちがキャッキャッと大喜びしながら走ってきた。

無邪気な笑い声につい微笑んでいるとこちらへ駆けてきて

クジラ!クジラ雲!と叫んでいる。

何のことかなと指さす方を見ると、大空にゆったりと大きな雲が浮かんでいた。

午後の輝きを増した空にはたくさんの雲が浮かんでいたが、その大きな雲はかなり早い動きでまるで子供たちと遊んでいるよ

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霧の街  雲の中の廃墟

霧の街  雲の中の廃墟

霧の濃い朝、海から街を見ていた。

朝起きたら、窓の外は乳白色ですっぽりと覆われていた。

かろうじて近くのビルが見える程度で、太陽も見えない。

こんな時、海から街を見たらどうだろう。

ふと思って、ここに来てしまった。

海の上も霧は出ていたが、風に吹かれて薄れていた。

海から街を見ると、まるで雲の中の廃墟のようだった。

ゆったりとした霧の中から黒いビルがぼんやり浮かび上がる。

朝方なの

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