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なぜ僕は大学3年生を1年間休学して、日本各地の農家さんや漁師さんのところで修行させてもらう旅に出たのか。|生きる行脚#0@田辺大貴
※ここでは休学する「前」に自分が思っていたこととか、当時の感情をできるかぎり思い出して書きました。「あのときとは変わったなぁ」って自分でも思うこともあれば、「前も今もそんなに変わってないな」って思うこともあります。あくまでも「当時の」僕が思っていたこととして捉え、温かい目で読んでいただけたらと思います。
大学入学と、「逆」学歴コンプレックス。
いきなりだけど、大学入学した当初、僕には学歴コンプ
修行の終わり際に気づいたのは「いろんなことが複雑で、わからない」。だから結局、最後は「自分」なんだと思う。|生きる行脚#延べ17@長崎
以前行かせていただいた農場で分娩に立ち会わせてもらったり、子豚舎(離乳したての子豚がいる豚舎)で作業をさせてもらったとき、自分が想像していた以上に子豚が亡くなることを知って、「もうちょっとどうにかできないかな…」と思ったことがあった。そこで、「動物に優しい」というイメージだけで、放牧であればどうにかできるのではないかと思った。また今回行かせていただいた味菜自然村さんでは病院や介護施設から出た野菜
もっとみる漁村インターンシップ(2回目)。|生きる行脚#延べ16@三重
はじまりも終わりも
「1年以内にまた来ます。」
ちょうど1年前の今くらいの時期(3月上旬~下旬にかけて)に阿曽浦を出発するとき、僕は言った。
三重県度合郡南伊勢町阿曽浦という場所は、もともとは無縁の地だったけど、今はちょっと特別だ。
1年間の休学ライフの「はじめの一歩」を踏み出した場所。
初めて漁師さんというそれまで出会ったことのない人と出会って、漁業っていう未知
「努力は当然。報われないのも当然。」な肥育の世界に生きる、命輝かす牛飼い|生きる行脚#12@福岡
「生き物を育てる畜産の世界ってどんな感じなんだろう?」と漠然と思い、ポケットマルシェのアプリの検索機能で「カテゴリーからさがす」を「肉」に設定して畜産農家さんを検索してみた。
江口 幸司さん(今回お世話になった江口 豊作さんのお兄さんで、豊作ファームでは販売事業を担当されている。)という方の商品が画面の一番上に表示されていたので、何気なく生産者ページに飛んでみた。
自己紹介を見てみると、田
体の「生きる」と、頭の「生きる」|生きる行脚#9@佐賀
9月いっぱいで緊急事態宣言が解除されてからどこにも行けず、何もしないまま実家で過ごした。
2週間、畜産農家さんをあたり続けていたもののいい返事がもらえず、行き先が決まらなかった。
このままだと、行き先が決まらないことを盾に家から一歩も出なくなるような気がして、怖くなった。
そこで直感的に
「受け身のまま何かが起きるのを待っててもたぶん何も起きない。今の状況に満足してないんだから、思い切って自分
見えているのは、ほんの一部。|生きる行脚#7@福島
ここまで福島以外の東北5県に行っていたから、福島の農家さんのところにも行ってみたいな、なんて思いつつポケットマルシェのアプリを開き検索機能でカテゴリーを「米・穀類」、地域を「東北」に設定して検索してみる。
場所を見ながら画面をスクロールしていくと、地元「福島県福島市」の文字。株式会社カトウファームの加藤 絵美さん、という農家さんだった。商品ページを見てみるとお米の他にクラフトビールを作っている
ホタテ養殖のインターンから「生き物」を感じ、生きることを考える。|生きる行脚#5@岩手
「三陸でやってるホタテの養殖は面白そう。」という話を風の便りに聞いて(たぶん秋田の漁師さんが言ってたような気がする…。)、「ホタテかぁ。魚とはまた違った、じっとしてる海の生き物も見てみたいかも。」と思いやって来た、岩手県大船渡市三陸町越喜来。
ホタテの耳吊
僕が行かせていただいたときはちょうど1年の中でもトップクラスに忙しい、「耳吊」という作業を行う繁忙期と重なっていた。
耳吊を簡単に説明
延縄漁師とその家族から学ぶ、「考えて」生きる。|生きる行脚#3@山形
偶然
「これから2週間、一緒に船に乗せてください。お願いします。」
玄関で奥さんの末子さんを見るなり発した第一声がこれだった。自己紹介もせずに唐突にこんなことを言ってしまった。あの時はほんとに必死だった。
末子さんはあんぐりと口を開け、ぽかんとした表情で首をかしげるとその場で一瞬、固まってしまった。
本来であれば1ヵ月や2週間前から連絡を取って行く先を決めるのだけれど、今回は自分の至らない