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#小説
【ショートショート】 『復習Tシャツ』
「和積の公式はもちろん覚えていると思うが…」
前回の数学の授業は応用問題までいかなかった。公式が判らないと今日の問題は解けない。だが大半が覚えていないのはオタカ先生も心得ていた。
先生はくるりと黒板に向かった。すると教室のみんなが笑った。
「復習Tシャツだよ」
先生の背中に公式が書いてあったのだ。
「いちいち黒板に書くのも大変なんでな。あ、カンニングに応用すんなよ。sinかcosか、係数、プ
創作大賞2024【ファンタジー小説部門】に応募する上での心配
noteを始めてみたはいいものの、フォロワーの増やしかたも誰をフォローしていいのかも分からず、なんとなく途方に暮れています。
創作大賞2024に応募する小説作成は頑張って継続中。
でも、同時進行でnoteを書いたり、スキやフォロワーを増やすための施策を練るっていうのができないんですよね。
SNSはインスタしかやってないし、なんなら更新滞っていてストーリーズにしか出没していないし。
人気のあ
友情の総重量【毎週ショートショートnote】
急に高熱が出て部屋で苦しんでいたら、死神が現れた。
「お前への恨みの声が呪いとなって降りかかっているのだ」
何だよ。そんな恨まれる覚えはないぞ。
「いいや、大量の声が届いているぞ。聞くがよい」
死神の手にした水晶玉に、良く見知った友人らの姿が代わる代わる映される。
(……あいつ、いつも生徒会長の隣を独占しやがって)
(幼馴染だからって、学校一の美人と仲良くしすぎだろ)
(万死に値する!)
ショートショート_蛹
雨を聴く季節は、とにかく鬱陶しいと思っていたのは幼い頃のことだ。大人になると私は花粉症となり、梅雨の季節になってようやくマスクを手放すことができる。
つまり、私にとって梅雨は自由を意味する。
学生時代は、練習がなくなるようにと雨乞いをしていたが、そうなると息つく暇も無い校内サーキットが始まり、かえってきついことになると思い知りやがて雨乞いをやめた。
晴耕雨読とはよく言ったもので。雨の日は図書
いやんズレてる【ショートストーリー】(青ブラ_第3回変態王決定戦参加作品)
「わたくしカブラギ商事の葛城桂子と申します」
「はっ」
「かつらぎ・けいこです!」
「ボヘミア〜ン?」
「はあ? あっ、すみません」桂子は、言われることを分かっていつつも恥じらった。
「はあ、とは何ですか。顧客に向かってその言葉遣いは?!」
「だって、山田様あまりにもふざけているものですから」
「・・・・・」山田は思わず黙りこくった。
「私がカツラだからって少し軽く見ていませんか
毎日400字小説「かわいい女」
頬骨が出て鼻も丸くて上を向きお世辞にもきれいとは言えない顔立ちだったが、丁寧に化粧をして、通りすがりにはふわっといい匂いがした。丁寧に巻いた髪の毛もつやつやと光っている。足も胴も太く、正直、見れたものではなかったが、そんな精一杯の努力をしているところが好ましかった。謙虚で控えめ、無理な残業をお願いしたお礼にと食事に誘うと、「私なんかでいいんですか」と言うところも完璧だった。おどおどして、恋愛経験
もっとみる連載小説(36)漂着ちゃん
エヴァの車が見えなくなるまで見送ったあと、私はひとり収容所の中に入っていった。
玄関前にたどり着くと、護衛官が二人立っていた。
「なぜ、あなたたちが?!」と私は思わず声を漏らした。
「なぜって、私たちは収容所の職員ですから。お部屋まで付き添わせていただきます」
私は護衛官に両脇を挟まれて、エレベーターにのった。
護衛官はAIロボットだったはずではないか?、という疑問で頭の中がいっぱ
スーパーサイヤ人ゴッドの考察 (ドラコンボールスーパー)
スーパーサイヤ人ゴッドの元ネタ
たぶん発想の原点になったのは、この展開なんだろうな…
ドラゴンボールを復活させる為に7のサイヤ人が力を合わせるシーンがゴッド化のシーンに似てる。どういう経緯でゴッドの発想されたのかは不明だけど、二次創作を起点に本原作の世界観が広がってくのは夢があるなぁ…
ゴッド化のルールはフュージョンの延長線上にある技の一つなのだと思うけど、フュージョンと違ってモーションにオフ
noteでヤル気を失くして去る人
僻み根性丸出しで、今夜も楽しく書いてみる
先に牽制したからね
トップページにある大量の作品を
どんな作品があるのか、目にした
やっぱり、スキがたくさんある記事に注目する
そして、落胆した
率直に言って
「どこに1000以上のスキ価値があるの?」
書き手が楽しくしてりゃいいのだけど
一応、文章には構成もあるじゃん
※ 岸田奈美さんじゃありません
「この人はああいうのが好き」は、分かる
分かるけ
【創作大賞2024応募作恋愛小説部門】【恋愛小説】 かんざし(改訂版) 9章
9章 神経質な仁平は、パチンコ屋で何度か手を洗う。本音ではどこの誰とも知れぬ輩の触れたハンドルを握ることすら不潔に思えたのだが、いかんせんこれはちと病的と思い直したが、時に温もりや湿りを覚えると,どうしても手を洗いたくなる。触穢観念に近いのかも知れない。そんな理由で、その日も仁平は手を洗っていた。そこに、娘がやって来たのだ。バケツを手にしている。男女二つある手洗い