夏目ジウ

note2023.4.24開始✒️ いつも拙作を御覧頂きありがとうございます。 クリエーターの皆様素敵なイラストをありがとうございます。 https://twitter.com/AotengShen62526

夏目ジウ

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  • 夏目ジウ 掌編・短編小説集

    これまでnoteに掲載した小説をまとめてみました。

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可愛いだけがアイドルではないと知る【エッセイ】

※本文1,144字数。  母の実家がある三重県地元局のテレビ番組を観るのが好きだった。10年以上前の話になるが、SKE48という秋元康氏が手掛けた名古屋栄を拠点にしたアイドルグループがちょうど全盛期の頃だった。当時、東京に住んでいた私はAKB48よりもなぜかSKE推しだった。2枚看板だった松井珠理奈と玲奈が推しと言えば推しだった。W松井はいかにもアイドルって感じの雰囲気で、妙な好感を持っていたのだ。推しと言っても、いわゆる「推し活」をするほどのアイドル好きではなく、ただのミ

    • 無理に好きになってもらわなくていい【エッセイ】

       自分で言うのも何だが、話すのは好きだが活字で自らを宣伝するのは下手くそである。本業柄、人と話すことは苦にはならない。一方で、SNSで人間関係を築くのは下手だと思う。  人と関わること自体が嫌いなわけではない。あらかじめ断っておくと、人間は好きだ。心底人間が嫌いだと物語や人物を上手に書けないと思う。と言うか、そもそも人間嫌いだと人間模様や人物描写は出来ないのではないか。冒頭から屁理屈のオンパレードみたいになったが、どうやったらSNS活用が上手くなるだろうかと毎日考えている。一

      • 嫌われることを恐れない勇気【エッセイ】

         書くことで自分をさらけ出している。無理やり個性を押し出そうと引っ込めようと、既に出るものはある程度出てしまっている。自分が思っている以上に他人は見ている(読んで頂いている)。表現している以上に、目に見えないものまで見られてしまっていることがある。著者と読者とは、時としてそのぐらいのせめぎ合いであり、書くことだけに照らせば楽なことは何一つない。  小説には読書体験や人生経験、詩には普段考えているポリシーや思想または思考回路、エッセイには趣味や嗜好や経験談・・・。創作し発表する

        • 夢をありがとうございました【詩】

          人を魅了することは勇気を与える 自分の楽しみを捨てて 自分の青春を犠牲にして 自分の為だけど誰かの為に何かを捧げている 人は夢を見る こうありたい こうなりたい だけどどこかで本当の自分を知る 自分には出来ない 自分には敵わない 自分では叶えられない だから他人に夢を求める 人前に晒されてつらい思いをしたでしょう 沢山の夢を与えてくださってありがとう 生きる勇気を分けてくださってありがとう 沢山の笑顔 沢山の美しさ 沢山の歌声 沢山の演技 いっぱい魅了されました い

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        可愛いだけがアイドルではないと知る【エッセイ】

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        • 夏目ジウ 掌編・短編小説集
          47本

        記事

          詩を書く人は【詩】

          詩を書くことが昔から心の浄化行為だった つらい時 悲しい時 人生に絶望した時 詩はいつもそばにいた 言葉達は寄り添って励ましてくれた 生きる力を与えてくれた 誰かに聞いて欲しい時  僕は詩の中の言葉を発する 話し言葉とは別の言葉を探す 自分を励ますよりも 他人を励ましていたのかもしれない 自分が傷つかないことよりも 他人を傷つけないことを気にしていたのかもしれない 詩を書く人は優しい人 繊細で傷つきやすい人 詩を書く時はつらいことを忘れようとしている 詩を書く人は誰かを励まそ

          詩を書く人は【詩】

          存在【詩】

          北風が一つ突き抜ける 身体を突き刺すようだ 俺を通過したそれは俺の存在を無視している 何者なのかわからない無気味な透明人間 誰かが呼んでいる 耳鳴りのように名前がこだまする キーン キーン キン キーン キーン キン 先ほど俺を突き刺した風なのか それとも存在を無視した透明人間なのか 悲しみが無音と共に流れる 誰の為に人は生きるのか 誰かの為に人は生きなくてはならないのか 自分の為だけに生きてはならないのか 立場を守らなくては生きている意味はないのか 悲しい時は声を出し

          存在【詩】

          二人だけのラストダンス【エンタメ小説】

           ※本文は1,840字数です。  生まれてはじめてのアダルトレビュー⭐︎は最悪だった。結局、世の中の誰も求めてやしない代物なのだから。煮ても焼いても炙っても、アダルトレビュー⭐︎はアダルトレビュー⭐︎にしかならない。  冒頭から「シンジ君!シンジ君!」と逆突っ張り棒をひたすら掲げながら一晩中踊り続けた。俺は明らかに赤面して、まるで自分自身があのハギワラシンジになったつもりでいた。  兎にも角にもハギワラシンジは伝説だ。  亡くなって100年以上が経つ。幕末期にまだ世の中にラ

          二人だけのラストダンス【エンタメ小説】

          永遠の文藝少女【エッセイ】

          ※本文1,876字数。 ※本作は全てノンフィクション(実話)です。  大学時代の文芸部に好きな人がいた。  小顔で目がくりっとして、背が低く、いつもはにかみながら話す不思議な娘(こ)で名前をiさんと言った。いつも短歌とか詩を書いていて、その作品は季語がなぜか多めに用いられていた。俺と一緒で、大阪から京都に通学していた。京阪線というローカル電車沿いに自宅があると言っていたが、はっきりとした最寄り駅は知らなかった。知らなかったというより、iさんと面と向かって話したことがなかった

          永遠の文藝少女【エッセイ】

          幻のタマシイ【詩】

          もし今生きていることが嘘だったら 嫌なことがあるとそう思ってしまう 息をしていることも 人として存在していることも 生きていることでさえも 君と出逢えたことだけは真実で 愛しあっていることだけは事実で キスもアレも全て本当で 幻じゃなくて夢で 今も夢の中にいるぐらい気持ち良くて 離れたくなくてくっついたままでいる きっと君とはずっと魂が繋がっていたから 生まれる前からいやもっと前から 後ろからいや真正面から繋がっていたから もし今生きていることが嘘だったら こんなにも

          幻のタマシイ【詩】

          星と赤い糸【詩】

          「星と星はどこかで赤い糸でつながっている」 大好きだった彼女の口癖 空から見た僕たちは小さな星に見えるらしい それぞれに存在する意味があって 生きているのではなく生かされているのだと 自分がいなくなったら星が一つ無くなるだけ そう寂しそうに言っていた 人が本当に星みたいな存在だったら? 星も人と同じで輪廻転生する わずかに一つ星がなくなって また生まれ変わるだけなんだと 新しい星に生まれ変わる 私たちは織姫や彦星のようにまた再会する 彼女はこれ以上何も話せなくなった・・・

          星と赤い糸【詩】

          流星群ふるさと【詩】

          悲しくなると思い出すふるさとがある 僕にとって心のふるさとは本当のふるさと 今ここにいる真裏の故郷ブラジルが愛おしい 母は元気だろうか 弟妹達はどうなのか 父がいないぶん母を余計に慮る 「日本がイヤになったらいつでも帰ってこい」 僕がブラジルを発つ日に父から言われた言葉 それは奇しくも父の遺言になった 冒険者だったのが一家を背負う出稼ぎ人になった 大好きだった旅は重責を担う金稼ぎの手段である 星を見上げると母の苦痛に歪んだ表情が浮かぶ 星が何度も流れ まるで悲痛の涙に見える

          流星群ふるさと【詩】

          自分を持たない【雑文】

           書くことが好きな人はお金に執着してはいけない。つまり、有料記事で沢山儲けるなんて考えないほうがいい。良い文章とは頭や心が書くものではなく、つまるところ魂から生み出されるものだからだ。  私の場合で言うと、一回読んで一目惚れされようとはあまり思っていない(もちろんそう思って頂けるのは有り難い)。常時100以上スキされる文章は正直言ってあまり面白くない(プロ作家や元プロ作家は除く)。人には何も遺さないことが多い。一目惚れされるということは、イコール飽きられるのも早いということ。

          自分を持たない【雑文】

          夢泥棒【詩】

          別れた恋人からは残像を 片想いをした女性からは妄想を 恋とは人を傷つけ時には癒していく 言いたくないことは言わなくていい 叶わなかった恋はあの娘(こ)の冷たい吐息を残す もう二度と会えないのだから僕の世界には居ない なんだけどあの娘とキスしたかった 最後の最後で生理的には受け入れられなかったのか オトコとして見られなかったのか 理由のない言い訳だけが口をつく もう片恋なんて死ぬまでしない・・・なんて 恋が嫌いなのか女性が嫌いなのか分からなくなるほどに悩む 生きることを超え

          夢泥棒【詩】

          カリスマ【詩】

          カリスマとは陰の努力者をいう キラキラ輝いてる神みたいな人ではない もちろん本物の神でもない そもそもカリスマは偉ぶらない いつも高みを目指しているから むしろ自分は大したことがないと思っている 自分のカリスマ性に気がついていない 常に自分を厳しく律している 血が滲むような努力家である カリスマはナイーブで繊細 シャイで異性と話すのが苦手だ しかも群れないからなおさら話したがらない いや話したくないから群れないのか カリスマは優しくて思い遣りがある いつも裏で泣いている

          カリスマ【詩】

          シンデレラエクスプレス【詩】

          君とは今日のいつかに別れる 楽しく食事をして お茶をして お喋りをして 「時間を忘れそうだね」 君が屈託のない笑顔を見せる 時間を忘れるどころか生きていることを忘れる こんなに楽しいのに君とは今日のいつかに別れる 付き合っていなければ友達でもない じゃあ僕たちは何なんだ 単なる人と人の間に微妙な空気だけが流れる でもいつも別れは寂しくなる 僕だけが片想いしているみたいだ 好きでもないけど嫌いでもない 何でも無い間柄 誰か僕の想いを察して代弁して 本当は彼女のことが気になっ

          シンデレラエクスプレス【詩】

          直木賞作家 渡辺淳一さんの思い出【エッセイ】

           昔から小説小僧だった。  小学生の頃通っていた進学塾が発行していた文庫本(芥川龍之介)を読んで感銘を受け、小説の魅力にはまっていった。両親が小説好きだったこともあったと思う。当時自宅の書庫にあった三浦綾子『氷点』、五木寛之『青春の門』などの名作を片っ端から読んだ記憶がある。祖母(父の母方)も小説が大好きで拝借した芥川賞の全集を一年ぐらいかけて読破した。大学時代は図書館に一日中籠って小説ばかり読んでいた。面白い小説かそうでは無いかを判別するのが楽しくて、人に小説を勧めるのが楽

          直木賞作家 渡辺淳一さんの思い出【エッセイ】