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# 11 「利便性」だけが魅力なの? 次の時代のオンラインショップ論
90年代後期、NUTSは楽天市場が誕生したとほぼ同時に出店し、今も残る数少ないオンラインショップの中のひとつです。あまり意識することはありませんが、急成長してきたEC業界で20年以上続く会社は、老舗の類と言っても過言ではありません。
そんなNUTSの代表ヌマオはほとんどゼロから起業し、会社として届けたい価値を多くの人へ届けられるように、紆余曲折、さまざまな物語を描いてきました。
『そうした物語
#9 “大企業・日本型雇用”を手放した、ベテラン経営者の人生
NUTSの代表であるヌマオは、会社員として働くことが今より安定していた90年代に独立してオンラインショップを立ち上げました。当時、何を考えて独立を決めたのでしょうか。
<物語のある雑貨店NUTS>は、東京・青山を拠点としたセレクトECです。このnoteの連載では、NUTSの現在に至るまでのお話を、8回にわたって書き連ねてきました。ヌマオのインタビューの内容が濃すぎて、気づけば全部で2万字超…(笑
#8 ベテラン経営者が語る「いま20代だったらどうする?」
NUTSはインターネットが普及し始めて間もなくオンラインショップを始め、20年以上その営みを続けてきました。もちろん、すんなりここまで来られたわけではありません。資金面の苦労や、取引先の消失など、幾多の壁を乗り越えいまに至ります。
創業者であり代表のヌマオが、SEIKOの製品開発という大きな組織を辞め独立したのは90年代後半ごろ。会社に所属することに、今よりうんと大きな信頼が置かれていた時代のこ
#7 「大手会社員」が30代後半で“独立”した理由
インターネットは始まって間もない頃から続くオンラインショップの会社・NUTSは、どうやって存続してきたのか。また、その創業社長は、どんな考えでどんな働き方をしてきたのか——。
20代の編集担当が抱いた疑問から始まった本連載。これまで90年代から時代の流れにそって、NUTSという会社の軌跡を執筆してきました。ここからは少し視点を変えて、その経営者として働くヌマオさんの考え方を中心に取り上げてみたい
#5 「モノが売れる時代」に売ったのは
約20年前、オリジナル時計の企画・販売から始まったNUTS。それから徐々に現在のような、“雑貨のセレクト販売”の事業形態に移行していきます。
時には、雑貨を仕入れるために、ヌマオ自らヨーロッパへ買い付けに行くことも。現地で出逢う“良いもの”をお客さんに届けていたのです。
そして時代の流れから、次第に仕入れは国内の代理店を通した取引に移行します。手段は変わっても、デザイン雑貨を見極める鋭い目は変
#4 “繋がりにくかった”時代の、「ロマン」ある仕事
90年代後期、我々NUTSはオリジナルで作った時計や仕入れたデザイン雑貨を、当時創業して間もない“楽天市場”で売ることを始めました。
創業者・ヌマオの前職であるSEIKOや周りの人々からの恩恵を受けながらEC(オンラインショップ)を営み、2000年からは代表が自ら買い付けでヨーロッパを巡ります。その仕事は便利な現在からすれば、考えられないほどの“時間とお金”がかかったそう。
老舗EC事業者とし
#3 「やりたい仕事」と「続ける仕事」
NUTSは、時計から傘、食材まで、セレクトした様々な雑貨を販売するオンラインショップ(以下、EC)。20年以上もの間、青山を拠点に活動しています。
お店をはじめた90年代は、代表・ヌマオの知識と経験を活かし、アーティストとコラボした腕時計を企画、販売していました。しかし、自前の時計づくりだけでは、利益を上げることが難しかった。それから見つけた方法が、いまのような“雑貨のセレクト”だったのです。
#1 誰もが“ネット初心者”だった1998年、楽天で「EC」を始めた
NUTSは、時計から傘、食材まで、セレクトした様々な商品を販売するオンラインショップ(以下、EC)です。そんなわたしたちは、日本でインターネットが始まって間もない1998年頃、楽天市場にお店を開店しました。
いまでは「ネット」でモノを買うことは常識のなかにありますが、当時は世間からの信用なんて薄かった。実際に、NUTSもはじめた頃は3ヶ月に1回くらいしか売れず、経営なんて成り立つような状況ではな