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2022年10月の記事一覧
「日本人論」再考 (船曳 建夫)
(注:本稿は、2012年に初投稿したものの再録です)
日本のアイデンティティ 私の学生時代は、エズラ・ヴォーゲル氏による「ジャパン・アズ・ナンバーワン」がベストセラーとなったころで、日本の目覚ましい高度成長が注目されていました。
それに併せて、その源泉を探求する、いわゆる「日本人論」も大きなブームとなりました。私も、「菊と刀」「日本人とユダヤ人」「「甘え」の構造」「タテ社会の人間関係」等々、ポ
大停滞 (タイラー・コーエン)
(注:本稿は、2012年に初投稿したものの再録です)
2008年の世界金融危機後においても景気後退から抜け出せないアメリカ、著者は、その要因を“大停滞”というキーワードで説明を試みます。
まずは、歴史を遡り、アメリカの経済成長を支えてきたのは、“容易に収穫できる果実”のおかげであったと指摘しています。「無償の土地」「イノベーション(技術革新)」「未教育の賢い子どもたち」の3つがそれです。
この世で一番おもしろいミクロ経済学 ― 誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講 (ヨラム・バウマン)
(注:本稿は、2012年初投稿したものの再録です)
ユニークな体裁で、ちょっと話題になっている本のようですね。
「ミクロ経済学」の主要なキーワードを豊富なイラストと身近な具体例で概説した超入門編です。基本概念の復習であったり初心者に対する説明方法のヒントであったりと、入門編は入門編としてそれなりの気づきは得られます。
たとえば「限界分析」に関する説明ではこんな具合です。
そのほかにも
ガイアの夜明け 不屈の100人 (日経スペシャル) (テレビ東京報道局)
(注:本稿は、2012年に初投稿したものの再録です)
ちょっと前に、東日本大震災を舞台にした「ガイアの夜明け 復興への道 」を読んでみましたが、今回の本は、ドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」の5周年記念版です。
構成は、「視点」「挑戦」「極意」「苦闘」「誇り」の5章からなり、それぞれのテーマごとに、まさに不屈の精神をもって現実に立ち向かい理想にチャレンジした計100人の言葉を紹介してい
清貧と復興 土光敏夫100の言葉 (出町 譲)
(注:本稿は、2012年初投稿したものの再録です)
石川島播磨重工業・東京芝浦電気の社長、経団連会長を歴任、さらに齢80歳を過ぎてなお、第二次臨時行政調査会長として日本再建に尽力した土光敏夫氏。
その清廉・実直な人柄とともに、土光氏の「言葉」は、ビジネス社会に留まらず、人間の生きる姿勢として普遍的な価値を持つものだと思います。
また、東日本大震災・福島原子力発電所事故からの復興の途にある
官報複合体 権力と一体化する新聞の大罪 (牧野 洋)
(注:本稿は、2012年初投稿したものの再録です)
昨年の福島原子力発電所の事故を待つまでもなく、近年「新聞」をはじめとする既存メディアに対する批判がとみに強まっています。
本書は、日本経済新聞の記者であった牧野洋氏によるメディア内部からの批判本です。
たとえば、「リーク依存」の報道体質について、郵政不正事件を例にこうコメントしています。
この「他社との先取り取材競争」ですが、これ
マエカワはなぜ「跳ぶ」のか (前川 正雄)
(注:本稿は、2012年初投稿したものの再録です)
以前参加していたフォーラムの事務局から頂いた本です。フォーラムのコーディネータであった野中郁次郎氏が監修されています。
舞台は、ハイテク企業「マエカワ(前川製作所)」、著者は同社顧問の前川正雄氏です。
「独法」と名づけた少人数の自己完結ビジネスユニットの複合体経営で発展したマエカワですが、最近のプロジェクトの大型化に対応し、業界ごとの