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外国の子どもたち(と、その親)が、現在の日本で置かれている現実
私は愛知県にあるNPO法人にわとりの会で、外国につながる子どもたちの学習支援をしています。
どういうきっかけでこの活動をすることになったかは、以前の記事にも書いていますが、今日は漢字カードやNPOのことではなく、子どもたちの置かれている現状について書こうと思います。
中学生とレディースクリニックの前で待ち合わせ小学校で外国人の子どもたちの担当になって間もない頃、私の勤める小学校を卒業生した中学
外国人の子どもたちにどの漢字から教えるか? 〜にわとり式漢字カードが「ある並び順」をしているワケ
どの漢字から教える? どの順番で教える?みなさんは、小1の子どもがどの漢字から最初に習うと思いますか。
手元にある教科書を見てみると… 「木」から教えることになっています。 続いて「大・小」、そして「一・二・三・四・五・・・・十」と数字を教え、一年生も後半になって教科書の作品に出てきた漢字を教えるという順番になっています。
「どの漢字から教えるのか。どの順番で教えるのか。」
私がこのことに
外国にルーツのある子どもたちは、15才で社会人?
中卒段階での学力をアップし、その先の進路の「選択肢」を増やしたい!
目次
1 1990年2人のブラジル少年
2 日本語があいまいなのに、世の中に出でいくの?
3 漢字カードを使った子どもたち
4 高校入試は望む将来の入り口
5 次回予告
1 1990年2人のブラジル少年
1990年に入管法が変わって、5年生の担任だった私のクラスに外国人の子どもがやってきた。
かしこい少年が2人。ブラジル人だ
漢字カードに込めた思い。 外国にルーツのある子どもたちに重要な1,2年の漢字を楽しく教えたい!
なんか違う。こんなに多くの子が、小学校2年生の漢字を
クリアできない。
外国ルーツの子どもに漢字を教えるには、何か工夫が必要なのかもしれない。
こんな思いを持ったのは、小学校の教師になって27年たった2008年。私はこの年、初めて、外国にルーツのある子どもたちに漢字を教えることになったのです。
今まで高学年の子どもに漢字を教えるのに苦労したことはあっても、2年生の漢字を教えるのに苦労すること
私が「外国人の子どもたちへの日本語指導」をライフワークにするきっかけをくれた4人の児童のこと
私は現在愛知県で外国人の児童生徒に向けた学習支援のNPOを運営しています。
そのきっかけについて綴ったnoteはこちら。
これまで小学校教師、NPOの運営をつうじてたくさんの子どもたちと接してきましたが、今日はNPOを立ち上げるきっかけであり、現在も日本語学習に利用している「音の出る漢字カード」を開発するきっかけにもなった4人の子どもたちについて書きたいと思います。
「国際」という担当
30年やってきた小学校教師を定年退職して、残りの人生の大半を注ごうと決めていること
ATMのために寄ったコンビニの自動ドアが開くと、ちょっとたどたどしい日本語が聞こえてくる。
「ふくろ、いりますか」
「… …」
「ありがと、ございます」
レジカウンターに目をやるとカタカナで書かれた名札をつけている店員さんがいる。あの子も留学生なのだろうか。海外からの入国がまだまだ戻ってきていない2022年の初夏である現在も、私が住んでいる愛知県では以前と変わらず外国人を至るところで見かけ