マガジンのカバー画像

選んでくれてありがとう

318
「みんなのフォトギャラリー」からねむいねこ🐈‍⬛の画像を使ってくださった方の記事です。 嬉しい😊
運営しているクリエイター

#詩

還る

還る

僕が死んだら 海に撒いてください
そうしたら僕は人魚になって海に還るから

僕が死んだら 風に撒いてください
そしたら僕はドラゴンになって空に還るから

どうぞ心配しないで
あなたが僕を悼む間に
僕は次の生を謳歌してるから

あなたはあなたの生を
あなたはあなたの未来を
ただ謳歌してくれればいい

それを僕は 海から 空から
眺めて 笑っていよう

【詩】 「それが恋だったのかもしれないね」

【詩】 「それが恋だったのかもしれないね」

「それが恋だったのかもしれないね」

きみと話しがしたくてさ
初めての嘘は許されて無いけど
本当のきみを見せてよ

きみと話しがしたいんだ
少し透かして やんちゃしてるけど
普通なんだと知っているから

そう そう
恋の味を知らず
恋に憧れ 恋に悩み
眠れなくなることが
恋だと思っていた夜

心 震わせる夕陽は
誰かを感動させる為に
造られた絵画なんだと
知った風に ほざいてた俺

夏草も揺らす事

もっとみる
Never Grow Up

Never Grow Up

偶然、耳にしたこの歌

大人になることのないピーターパン
いずれ大人になる現実を知っているウエンディ

初めて聴いてすごく泣きたくなった

狂わせた時計と壊れたコンパスが
私たちを大人にさせない

それでもお互い同じような大人にはなれない
それぞれの時間を過ごす中で人は変わっていく

私と彼もこの歌の二人ように
大人になれず別れてしまうかもしれない

Never Grow Up

決して成長するこ

もっとみる
無題8_許して、殺して

無題8_許して、殺して

電車に揺られてる。
地下鉄、
この人工的な明かりと地下の薄暗さがなんとも言えない雰囲気を醸し出しているなんとも不可思議な場所。
人間のための場所。
この揺らぎを感じているとなんだか精神までもが揺れるような感覚に陥る。
あの人は死にたいかな、それとも死にたいなんてことを馬鹿らしいと思うのかな、これから待つ日々に期待で胸をいっぱいにしているのかな、人生全てが輝いて見えているのかな、くすんで見えるのかな

もっとみる
「街灯」

「街灯」

自分が滲んでしまった夜
街灯の下を歩いてる

不幸を嘆いた見えない夜
流れる言葉より何より自分で分かってる

慰めを期待する街に
いつだって笑みを

昔見た映画とは言えないが
出来るだけは諦めたくないな

サナギ【詩】

サナギ【詩】

サナギは終わり
飛び立てよ今

準備を終える前に背を押された

どこまでも落下
頭を叩きつけるその時に

半回転
なんだかんだで着地する術を知る

日暮れ【詩】

日暮れ【詩】

いくつもの天使の羽が空に広がっていて
どうしても届かないその中を
鳥が飛んでいく

日が暮れるにつれ見えなくなるけれど
そのひとときは目に焼きついている

空を覆うその羽の黄金を

牧場はおおきな日なた冬あたたか

牧場はおおきな日なた冬あたたか

季語:冬暖か( 三冬 ) 現代俳句

冬あたたかは、冬ながらあたたかい日のこと

牧場は、牛、馬、羊などの
家畜を放牧する場所のことだそうです

◇関連記事◇

自由との出会い

自由との出会い

ある朝、自由になっていた
どこに行ってもいいし
なにをしてもいい

昨日はどうしていたのかしら
頭をよぎるものもなく
目の前の今日に進みだす

いつもの道を歩きながら
好きに寄り道をして
花を眺めて
あくびをする

交差点に佇んで
行き交う車を観察してみる








白は好き
自分の毛色と同じ色
黒は嫌い
気ままに飛んできては
ガアガア鳴いて騒ぐ
あの烏と同じ色

白が続けて通

もっとみる
【詩】夕暮れの人質

【詩】夕暮れの人質

やわらかな壁をよじ登ったら
天と地が真っ逆さまになってしまった
海のしっぽをつかまえたら
地球がまっぷたつに割れてしまった

どこへ行こうと気ままだけれど
夕焼け空が背中にくっついたまま
オレンジ色に心臓をわしづかまれて
わたしは夕暮れの人質になる

みじめな秋に囲まれてるよ
さみしさは置いてきた
昨日は遠い昔
どんな気持ちで歩いていこうか

【詩】お天気雨

【詩】お天気雨

晴れているのに
明るい空から雨が降る
どこか懐かしいこの感じ…

そういえばキミとの恋は
お天気雨のような恋だった
雲ひとつないような気持ちなのに
いつもどこか寂しくて…

でもお天気雨はすぐに止む
それまで少し待てばいいだけだった

私は雨やどりという言い訳のもとに
時間をやり過ごせばよかったのに

雨やどりって
いつ雨が止むかわからないのに
何て詩的な
時間を贅沢に使うための言い訳

私は今

もっとみる
【詩】 風船 2

【詩】 風船 2

まるい きいろい風船が
空に浮いている
やわらかそうに風をうけて
風船はゆっくりと
ゆっくりと平行移動する

風船は渋谷の街や
書斎の窓や
絵本のページの中をながれ
大正時代やジュラ紀や
来週の木曜あたりへながれ
わたしの心から
わたしではない
どこかのわたしの心へながれ

かなしいくらいの憧れと
穏やかな無感情とに
声もなく見送られながら
風船はゆっくりと
ゆっくりとながれていく

独り言

独り言

「独り言」

何だかおかしいな…
すっごい祝福したはずなんだよな
嬉しかったはずなんだ
だから「おめでとう」言ったはずなんだ
その時の気持ちに嘘はない

自分に言い聞かせるように
独りで祝杯をあげたよ

なのに…
あとから…
少しだけ淋しくて…
朝、起きたら…泣いていた
夢を見ながら…泣いていた

遠い昔に忘れたような
切ない気持ちみたいなものに…
正直戸惑い、驚いている

大好きな人の好きな人も

もっとみる
【ポエム】~雨雲~

【ポエム】~雨雲~

遠くをみながらほほえむ
あなたをみつめた

優しさのほほえみか
ずるさのほほえみか

そんなこともわからなくなってしまった私は
あなたの瞳を必死に追い続けた

心で問う

この手を離したら
あなたは 私の手をつかんでくれますか?

遠くをみつめるあなたは
なにも知らない

私の心に雨雲がかかってゆく