たなかひろみつ

普段はデザインの仕事をしています。 関心は人が感じるこっち側(自分事や共感性)とあっち…

たなかひろみつ

普段はデザインの仕事をしています。 関心は人が感じるこっち側(自分事や共感性)とあっち側(他人事や無関係性)の境について。 noteには自作の詩を上げています。有料記事も全文読める投げ銭式。 良かったら覗いてみてください。

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夜の電車|詩

夜の帳がおりるころ 線路のみえる駐車場で 電車がくるのを待っている 小さく鳴るステレオ 小さなシートに納まって 楽しみを浮かべた小さな瞳 線路は大きなカーブを描く 道行く車のライトの列が 等間隔で流れてゆく 暗い車中で待つ二人 父は鼻唄を歌いながら 2歳の息子は足を揺らしながら 今日の出来事を話したり 晩御飯の相談をしたり いつもの時間はいつもの通り 夜空に優しく警笛が響くと レールの軋む音とともに 四角い塊が姿を現す 来た来た、電車来たよ 目を大きくして身を乗り

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    • 忘れてしまえば│詩

      あなたの前で 言葉を選んでいるよりも たった一歩 前に踏み出して 両腕に包んでぎゅっとする 言葉も 理由も ためらいも 忘れてしまえば それでいい 2024/4/26

      • 有料記事について

        noteの他の方の有料記事をみていて、 記事の全文を読み終えた後に その記事の購入ボタンを設置するやり方があるのを知りました。 これならば、詩を読んでもらうのに支障はないし、気にいってくれた方に投げ銭的に購入してもらえるし、とても良いやり方だと思いました。 早速、noteをはじめたころに投稿した詩から、有料設定をしてみました。 いちばん綺麗な夜│詩 https://note.com/mitch_t/n/ne4f80cd7cabe

        • 揺れる│詩

          自転車 ペダルとチェーンのきしむ音が ずっとずっと遠くまで 届く そんな 美術部帰りの 冬の夜道 左手には 潮騒 すべらかな黒の海原 生まれたての 白い満月から滴る 波間にも光る道が 堤防にのぼり 風景の一部になれば 自分が 夜に透けてゆく 一時 空っぽになればいい 誰もいない海の前で 十代の 荒い感情たちも 色を手放し透けてゆく 潮の香りと油絵の匂い 香りによって浮き上がる 何かの境目 そう 境目はお前なのだと 堤防の硬い感触が告げる 仕方ない なぜ? 行か

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        • 72本
        • メルカリでポイ活プロジェクト
          5本

        記事

          幸せの質量│詩

          両の手のひらに そっとのせて 指と指の隙間から 細い糸となって滑り落ちるものを 不思議な気持ちで眺めている 一本 また、一本 あたたかくて 美しくて 甘い蜜のような 七色の光を湛えた細いラインが 指と指の隙間から 風にのって伸びてゆく この広い世界に たまたま乗り合わせた僕らは 風に揺られて漂う光のラインに導かれ 時に孤独な景色の中を旅して 時に誰かの光と交じりあい 真っ暗な銀河に数多の星座を描いてゆく そっと捧げた手のひらに残る 僅かばかりの幸せは そのほとんどの質量

          幸せの質量│詩

          メルカリ ポイ活1か月目

          さて、メルカリでのポイ活をスタートして1か月。カード決済でのポイント付与のタイミングや一月あたりに獲得できるポイント量などが見えてきました。 カード決済分のポイント付与日 カード決済分のポイントは、カード利用料金の引き落としが完了した日に付与されます。 基本的な引き落とし日 毎月6日 例えば3月の利用分であれば、 3/1から3/31までのカード利用分が、4/6に引き落とされます。 そして、ポイントは1か月分がまとめて付与されます! 最初の1か月の獲得ポイント結果(1)

          メルカリ ポイ活1か月目

          銀の電灯│詩

          海に突き出るようにつくられた公園の 子供達が遊ぶ広場の真ん中に 一本の銀色の電灯が立っていた 海の方から空が藍色に変わり 夕方6時になると 銀の柱の天辺に ふっと明かりが灯る その合図とともに 人影が減ってゆく広場の寂しさと あちこちの家で家事する母親の気配が 子供達の帰る足を早めていく 帰ると人がいる家は温かい いや、人がいても冷たい家もあろうが それでも、誰かがいる気配というものは その家を温めてくれる 明かりの漏れる家から 夕飯の香りの漏れる家から 人の母親の気

          メルカリのポイ活戦略(2024年3月現在)

          長かったー。 申し込みからカード待ちの2週間。 ついに、やっとこさ、カードを手に入れましたよ。 カードが手元に届いたら、カードの初期設定を忘れずに。 とはいえ、やるのはカードの台紙にあるQRコードを読むだけ。何が設定されたのか?よくわかりませんが、メルカリアプリで初期設定完了になっていたので良しとします。 メルカリのポイ活戦略前の記事でも書きましたが、メルカリでポイ活する目的は、ポイントの現金化です。 小さいポイントをわざわざ現金化してどうするの?と、思う方も多いと思い

          メルカリのポイ活戦略(2024年3月現在)

          役目|詩

          少しだけ白く霞んだ朝の光 春、なのね 身支度をした親子が学校へと向かう あちこちの玄関から 同じような親子が現れる 通りに、街に、今日の良き日に 赤と白の垂れ幕で飾られた体育館 立派な赤い絨毯が 入り口からステージまで真っ直ぐ続く 曲がりくねった3年間を過ごした生徒にも 最後は堂々とした真っ直ぐな道を歩ませてくれる 学校のそういう所は嫌いじゃないよ この赤い道を歩む子と それを見守る親と 今はまだ目に映る景色は分かち合えても 道はすでに分かたれている 二階の窓から差

          メルカード発行まで1週間

          さて、メルカードを申し込んでからレポートが止まっていましたが、その理由は、肝心のカードがなかなか発行されなかったため。 申し込みした日から丸1週間が経ち、やっと発行(発送)されたと、メルカリアプリに通知が来ました。 やっと発送かー! 遅いよ、メルカリー! 普通郵便だから、あと3、4日はかかるか? カードを待つ間に、ポイント還元率が8%になる毎月の8日が過ぎてしまいました…。 8日にガソリン入れたかったな…。 メルカードの申し込み即日完了 ※カード情報が発行されれば、オ

          メルカード発行まで1週間

          メルカード待ってます

          メルカリでポイ活するためのエースである メルカードをアプリから申し込んで1日目。 まだカードは届きません(そりゃそうか) 今日はメルカードの申し込みについて記載します。 メルカードの申し込み方法 これはすこぶる簡単です。 メルカリアプリから手続きします。 私はすでに本人確認手続きをしていたので、カードを申し込む際の入力情報も少なくて簡単でした。 銀行口座との連結は携帯番号を登録してショートメッセージで認証番号を入力しました。 トータルで15分くらいでしょうかね。 難しい

          メルカード待ってます

          メルカリでポイ活スタート

          2024年3月から、メルカリを最大限に活用して収益源にするためのマイプロジェクトをはじめました。 記念すべき1つ目のノートでは、 メルカリでポイ活する理由を中心に記載します。 なんとなくメルカリで買い物をしていた私が、積極的にポイントを増やそうと考えたのはなぜか。参考にしてみてください。 メルカリでポイ活する理由手持ちの物を販売してポイント化できる メルカードで決算すれば普段の買い物でもポイントを増やせる ポイントは銀行口座に振り込むことでいつでも現金化できる ポイ

          メルカリでポイ活スタート

          おしゃべりしましょ|詩

          おしゃべりしましょ 膝の上の特等席 見上げた先の優しい瞳と 見えない糸でつながっている これなあに なんでなんで くるくるまわる拙い言葉 眠気を誘う柔らかな世界は 終わることなど ないかのようで おしゃべりしましょ 朝の電車 どこにでもある教室 みんなで並んで自転車こいで 若さという引力が渦を巻く 聞いて聞いて そう、それな あちこち飛び交う言葉に 前のめりで応える声 目に見えない 微かな不安が織り込まれてゆく おしゃべりしましょ 映画をみたり コーヒー淹れ

          おしゃべりしましょ|詩

          タンポポもって立つ君は|詩

          タンポポもって立つ君は 柔らかな綿毛と見つめ合う 花の子と人の子の 瞳の中に風が吹き 澄んだ光のその先に 連れていってくれそうで 2024/2/15

          タンポポもって立つ君は|詩

          多様性 人を属性みたいに扱う言葉に どこか多様性の本質が見えない気がして 一人ひとりの人間のことなのに

          多様性 人を属性みたいに扱う言葉に どこか多様性の本質が見えない気がして 一人ひとりの人間のことなのに

          旅の理由|詩

          田んぼに畑 竹藪、あばら家、錆びた車 侘しい景色の間を やけに目立つ黄色に緑の列車が走る たったの二両 コトコトと かわいらしい音をたてながら 枯れた景色を通り抜ける 無人駅の向こうには かろうじて 庭畑のところにぽつんと一つ 洗濯物が干してある 風に揺れる 白い布は本来の白さよりも 少し光って見えたのだろう 姿は見えないけれど 人の暮らしがある それだけで この先に進んでも大丈夫だと 不安を一つ引き算できる どの駅で降りるのだっけ 見知らぬ地名は 呪文のように聞